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それがぼくには目障りだったから ©[L.Torvalds (et) S.Fujiwara] by 資

しゃかりき?朝日新聞の盛大なる「最新」提灯記事――20080111「天声人語」

2008-01-11 | 提灯記事
20080111
asahi.com:朝日新聞天声人語
http://www.asahi.com/paper/column20080111.html

 初めて新聞に載った記事や写真は忘れがたいものだ。筆者の場合は「ソフトクリーム」だった。入社研修の春、初夏を思わせる百貨店の屋上で、冷菓をほおばる子供を撮らせてもらった。売店と気象台に話を聞いて、季節物の短信にした▼翌朝の地域版を見て、自分の文章に羽が生えた気分になった。パソコンもネットもない28年前である。手書きが活字になり、読者のもとに飛んでいく感覚は格別だ。この思いにプロもアマもない。自分史や随筆を、見知らぬ人に読んでもらいたい気持ちは分かる▼自費出版で急成長した新風舎が経営に行き詰まった。「著作が書店に並ぶ」と宣伝し、費用を著者と分担する手法で約1万5000人の本を出した。ところが、本屋にないなどの苦情が続き、裁判も起きていた▼魅力は、時に魔力にもなる。原稿へのほめ言葉に期待しすぎると、後で落胆しかねない。NPO「自費出版ライブラリー」(東京)の伊藤晋理事長は言う。「まれに『佐賀のがばいばあちゃん』のようなヒットも出るが、自費出版はそう売れない。それでも、無名の記録として残す意味がある」▼誰しも、自分の創作や人生を形に残したいと願う。自費出版の盛況は、この国の豊かな文字文化のたまものでもあろう。「庶民の作品群」は、だから店頭での人気では測れない価値を宿している▼新風舎は前金を払った約1100人の本を制作中だった。誰かの手に取られる日を夢見てつづった労作だ。「羽」を待ちわびる文字たちが、つつがなく飛び立つことを祈る。

しゃかりき朝日新聞の盛大なる提灯記事――20061007別刷「be on Saturday」他 - ANTI-新P舎

時系列――新風舎の真似をして画像でupしてみる。 - ANTI-新P舎



呆れて仕舞う。

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