![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/6e/171985eff44773f07b5387820c9a878d.jpg)
袴田めらさんの単行本!
もう、このかわいらしい表紙からしてテンションMAXですね。
帯コメントには、
「たとえ魔法を使ってでもひかりが欲しいーーー。
女の子同士の甘くて切ないヒミツの恋。」
とのこと。
表紙を開いた途端、これですよ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/62/37d5bc5f96d3272f24d9ad1247ca9f6d.jpg)
いやー、かわいい!なんとも癒されます。
さて。
転校生・黒川さろめは魔法が使えるという女の子。
ただし、それがためか近寄りがたい雰囲気があったり、
「周りと違う」という点で敬遠されてしまったりということで、
数多い転校の中でも孤立を余儀なくされてきたさろめ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/ee/38e9fc774fde53921e38e11e9f29d503.jpg)
そんなさろめに対して積極的に関わってくるツインテ少女・ひかり。
さろめもそんなひかりに対して多少戸惑っていたものの、次第に心を開いていく。
ひかりにだけは魔法を見せてもいいよ、と告げる。
しかし、結局周囲がさろめを近寄りがたく感じているのには変わりなく。
結局、ひかり自身も先生に言われて、さろめと仲良くしているのではないか、と感じて
心を閉ざしてしまうさろめ。
それでも食い下がってくるひかりに、さろめは本音でしかしゃべれなくなる魔法(!)をかける。
すると、やっぱりさろめが何を考えているのかがわからない、という。
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でも、だからこそさろめの事が知りたい、もっと仲良くなりたい!
そんなひかりの思いに思わず涙してしまうさろめ・・・
うーん・・・美しい友情じゃないですか・・・!
それでも、周囲の反応は変わらない。
さろめと一緒にいるままだと孤立してしまうひかり。
そんなひかりは、つい他の友人の所に行ってしまい、
そしてそれを見届けて去ってしまうさろめ。。。
でも、家まで追いかけてきてくれたひかり。
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「すっごい傷ついた・・・友達なのに・・・
そんなに簡単にあきらめないでよ!一緒にいてよ!」
というさろめの心の叫び・・・!
普段、本心を閉じ込めているさろめだからこそ、
こういうセリフが心に刺さりますね。
ひかりと一緒にいたい、ひかりに触れなくてもひかりのためになる事をしてあげたい、
ひかりが喜んでくれるような、それでいて自分にしかできないようなこと。
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わたしはむじゅんしている。
いいですねぇ、こういう心理描写。
葛藤と揺れる恋心。これこそが百合作品の醍醐味ではないでしょうか・・・・!
結局、転校するから別れを告げる事になるものの、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/20/5f76d6b69a8f99153e5917a1718ee97e.jpg)
こうして二人の絆を確かめ合うひかりとさろめ。
最終的には、結局転校しなくなる事になり、
これまで一人だけ違う制服を着ていたものの
皆と同じ制服を着て、皆と同じように学生生活を送り始めるさろめ。
皆に冷やかされてどうなることやら、なところもあるけど、
そんな戸惑いまくりなさろめがたまらかくかわいいです!
そして、さろめとひかりの今後が非常に楽しみでなりません・・・!!
というわけで。
非常に王道ながらも素晴らしい百合作品でした。
思春期の戸惑い、友情、そして恋心。
全てが上手い事絡み合った、非常に素晴らしい作品だと思います。
全ての百合好きにオススメ!!