ラブコメが好き過ぎて生きるのがツラい

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さろめりっく

2012-08-04 00:01:11 | 漫画の感想

袴田めらさんの単行本!
もう、このかわいらしい表紙からしてテンションMAXですね。
帯コメントには、
「たとえ魔法を使ってでもひかりが欲しいーーー。
 女の子同士の甘くて切ないヒミツの恋。」
とのこと。

表紙を開いた途端、これですよ!

いやー、かわいい!なんとも癒されます。
さて。

転校生・黒川さろめは魔法が使えるという女の子。
ただし、それがためか近寄りがたい雰囲気があったり、
「周りと違う」という点で敬遠されてしまったりということで、
数多い転校の中でも孤立を余儀なくされてきたさろめ。

そんなさろめに対して積極的に関わってくるツインテ少女・ひかり。
さろめもそんなひかりに対して多少戸惑っていたものの、次第に心を開いていく。
ひかりにだけは魔法を見せてもいいよ、と告げる。

しかし、結局周囲がさろめを近寄りがたく感じているのには変わりなく。
結局、ひかり自身も先生に言われて、さろめと仲良くしているのではないか、と感じて
心を閉ざしてしまうさろめ。
それでも食い下がってくるひかりに、さろめは本音でしかしゃべれなくなる魔法(!)をかける。
すると、やっぱりさろめが何を考えているのかがわからない、という。

でも、だからこそさろめの事が知りたい、もっと仲良くなりたい!
そんなひかりの思いに思わず涙してしまうさろめ・・・
うーん・・・美しい友情じゃないですか・・・!

それでも、周囲の反応は変わらない。
さろめと一緒にいるままだと孤立してしまうひかり。
そんなひかりは、つい他の友人の所に行ってしまい、
そしてそれを見届けて去ってしまうさろめ。。。
でも、家まで追いかけてきてくれたひかり。

「すっごい傷ついた・・・友達なのに・・・
 そんなに簡単にあきらめないでよ!一緒にいてよ!」
というさろめの心の叫び・・・!
普段、本心を閉じ込めているさろめだからこそ、
こういうセリフが心に刺さりますね。

ひかりと一緒にいたい、ひかりに触れなくてもひかりのためになる事をしてあげたい、
ひかりが喜んでくれるような、それでいて自分にしかできないようなこと。

わたしはむじゅんしている。
いいですねぇ、こういう心理描写。
葛藤と揺れる恋心。これこそが百合作品の醍醐味ではないでしょうか・・・・!

結局、転校するから別れを告げる事になるものの、

こうして二人の絆を確かめ合うひかりとさろめ。
最終的には、結局転校しなくなる事になり、
これまで一人だけ違う制服を着ていたものの
皆と同じ制服を着て、皆と同じように学生生活を送り始めるさろめ。
皆に冷やかされてどうなることやら、なところもあるけど、
そんな戸惑いまくりなさろめがたまらかくかわいいです!
そして、さろめとひかりの今後が非常に楽しみでなりません・・・!!

というわけで。
非常に王道ながらも素晴らしい百合作品でした。
思春期の戸惑い、友情、そして恋心。
全てが上手い事絡み合った、非常に素晴らしい作品だと思います。
全ての百合好きにオススメ!!



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