「正」しいという字は、上の線と下の線が平行で、どこまでいっても和解しない状態を示している。
そして、さらに縦の線もあって、それは上や下の線とは正面から対話できない様子を表している。また、中の線の向きもバラバラで好き勝手な方向を向いている。
その一方で「狂い」という漢字は、獣の王と成れることを示している。 . . . 本文を読む
自然は
我を愛するがゆえに
我を生かす
自然は
我を愛するがゆえに
我を殺す
膠着した現在(いま)を
湯気に晒しながら
独り奏でる子守唄を
凍らしてみるがいい
夢で逢うなら
夢でお別れだ
せめて
ある思想を構築するため
ありったけの魂を
明日へ投げやって
白く
汚(けが)れて
生き延びよ
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ああ
青い雪の
ひそやかな重み
あくびしている間に
朝陽に融けるその優しさ
ささやかに贈られる
その雪解け水の
温かさに
無数の水滴の
祝福の声を聴いて
巡り巡ってきた春の
新たなる来訪に
胸躍らせる
注ぎ込む春陽の波間に
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水で出来た楼閣が
僕の透明な記憶の中で
音もなく崩れ去る
明日の時を刻む
僕の腕時計は
真っ白な思い出たちを
心に留めるように
物静かに音を立てている
砂に描いた
僕らの青春の1頁は
波にさらわれて
無明へと帰っていく
そのくだらない繰り返しに嘆息する夕刻 . . . 本文を読む
切断された意味を繋いでよ未来の太陽
叶えられない絶望の深さを辿ってよradio
たくさんの諦めがはびこるこの浮世で
何かを想い出すように生まれたての青を接続してくれよ
僕は、ここで待っているから……
消えそうな意志の束をもう一度太陽の下へ連れ出してよ
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