ファーのポシェットその1

2017-10-04 00:54:49 | 日記
 娘がドアに突っ張り棒をしないで出かけたらしい。帰って来て洗面所から「なんでここにあるの!」と大きな声がする。2匹は気持ちよさそうに寝ていた。
 『ドタドタ』っと階段を駆け上がる音がする。少しして「おにいちゃん私の部屋開けたでしょ!なんで勝手に入るの?」と2匹を起こして怒っている。「かわいそうでしょ寝てるのに」「かわいそうなのは私だよ。机の物全部落とされて、クローゼットからこれ盗まれたんだよ」と鼠色の『ファーのポシェット』を持ち上げる。
 すかさずチビが攻撃「遊んでんじゃないの」と横にやるとおにいちゃんが飛びかかる。「やめて!おにいちゃんがドアを開けなきゃチビが入れないのに」と怒る。でも2匹は動くポシェットにくぎ付け。チビはちょっと離れたところに行きお尻フリフリしているし、おにいちゃんは腰を低く手を出す寸前。
 「私は怒ってるんだから遊ばないよ!しかもこれおもちゃじゃないから!」とまたポシェットを動かす。『ぺシッ』おにいちゃんの攻撃!「コラ!やめて」「突っ張り棒をしない娘がいけないんだから諦めな」「そうやって甘やかすから悪い子になるんです!」怒られた…「そんな生き物みたいの見たら狩るのは本能です」「飼い猫が食べない狩りをしたらいけません」訳の分からない理屈で怒られている2匹は、まだポシェットから目を離さない。
 「もう攻撃されまくった跡があるからあげなよ」「ここ怒るとこだから!」『怒ったって分からないよ~犬と違ってしつけは無理さ』と心で思いながら見守ることにした。すると、2匹を捕まえ並べて、お説教を始めた。が私から見て全然聞いてないように見える。でも調子のいい2匹は「反省した?もうやらないでよ」と言う娘におにいちゃんが「ニャ⤵」と反省したみたいにか細く鳴く。「チビは?」振り返る。「誰も後ろにいない!」いつも罪を着せる娘に怒られていたので娘を見て「ウニャ?」と疑問形(笑)そして私を見て「イニャー」「チビはやってないって」「これを持ってきてなくても机の物落としたのは絶対チビでしょ」と抱っこされた。
 「キャー」「キャーじゃない!おにいちゃんは反省してるからもういいとして、ちびはもう抱っこの刑。寝たフリしない!」おにいちゃんは反省の色を本気か見せかけか分からないが見せたので開放され私の横に来て毛繕いを始める。
 チビも早く謝っちゃえばよかったのに…もう今更遅いので少しの間『抱っこの刑』を甘んじて受けてください(笑)