読書記録

日々の読書の記録

お勉強2167

2018年02月20日 | 本と雑誌
佐藤優の10分で読む未来 佐藤優 新帝国主義編 119~198 読了29

仕事の技法 田坂 広志 1~220 読了30

「対話」には、二つの種類がある
一つは、「表層対話」と呼ぶべきもの。それは「言葉のメッセージによる対話」のこと。
一つは、「真相対話」と呼ぶべきもの。それは「言葉以外のメッセージによる対話」のこと。P6

「反省」という言葉を使ったが、これは、「経験したことを、冷静に、理性的に、省みること」であり、感情的な側面の強い「懺悔」や「公開」などとは異なり、「経験」から「知恵」を掴むための極めて合理的・化学的な方法である。P10

今終わったばかりの商談を、終わりっぱなしにするな。その商談で、こちらの話に対して、相手の心がどう動いたのかを感じ取れ。また、相手が何かを語ったとき、その言葉の奥に、どのような思いがあったのかを振り返れ。そして、その相手の心の動きや思いに対して、こちらが、さらにどういう言葉を述べるべきであったのか、どのようなフォローアップのアクションを取るべきかを考えろ。商談においては、常に、顧客の無言の声に耳を傾けろ。表情の変化に心を配れ。その『反省』を怠るな。P24

必ずその場面を振り返り、どのような「表層対話」が行われたかだけでなく、どのような「深層対話」が起こったかを振り返るという『反省の習慣』を持ち、その習慣を通じて「深層対話の技法」を修得して行ったのである。P26

「働く」とは、「傍」を「楽」にすることだ。P36

A君は、C課長の表情、雰囲気、振る舞い、声の切迫感、言葉のニュアンス、仕事の頼み方、そして、その人柄や性格などから、C課長の「言葉以外のメッセージ」を見事に感じ取っている。即ち、A君は、C課長との間で「深層対話」を行っているのである。
これに対してB君は、基本的にC課長の「言葉のメッセージ」しか聞いていない。即ち、「表層対話」しか行っていない。P41

もし、本当に、「心配りをしよう」「気配りを大切に」と思うならば、このA君のように、「言葉以外のメッセージ」を感じ取る力をmにつけ「深層対話力」を身につけなければならない。P42

「ダブルバインド」とは、文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンが語った概念だが、わかりやすくいえば、「言葉が伝えてくるメッセージ」と「言葉以外から伝わってくるメッセージ」が相反しているため、それを受け取る人間が、その相反したメッセージの『板挟み』(ダブルバインド)になって悩む状況のことである。P47

そのことを理解するならば、我々が、日々の仕事で、商談や交渉、会議や会い号を振り返り、「反せ」を行う時、この「二つのメッセージ」の食い違いに留意すべきであろう。そして、特に、後者の「言葉以外から伝わってくるメッセージ」に最大の注意を払うべきであろう。P48

「表層対話力」は基本の能力であり、「深層対話力」こそが、高度な能力である。それゆえ、一流のプロフェッショナルは、必ず、この「深層対話力」をみにつけている。P49

一流のプロフェッショナルは、相手の「言葉以外のメッセージ」を感じ取る力だけでなく、相手に「言葉以外のメッセージ」を伝える力を身につけている。
すなわち、この「深層対話力」とは、「言葉以外から伝わってくるメッセージ」を感じ取る力だけではない。その玉の力「言葉以外から伝わっていくメッセージ」を自覚する力でもある。P50

「言葉のメッセージ」と「言葉以外のメッセージ」の食い違いに留意せよ。P51

「知識」を学んだだけで、「知恵」を掴んだと思いこむ。P62

商談や交渉、会議や会合などで先ほど経験した場面を、それぞれの頭の中で、時間の流れに沿って、思いだしていくことである。
(1)プレゼンテーションのために会議私鉄に入った場面
(2)プレゼンを待機している場面
(3)プレゼンを行っている場面
(4)終わった直後の質疑応答の場面
(5)会議室を出る場面
このとき、気になった「作業の手順」や「発表の技術などを出しあうことは基本だが、何よりも、気になった「顧客の発言」「表情の変化」「心の動き」などを出しあうことが重要である。P86

この「ついた意見」を「思いつくまま」に出しあっていくと、見落としてしまう場面が出てしまうからだ。しかし、時間の流れに沿って一つ費等のま面を振り返っていくと、振り返りがち密になり、重要な場面の見落としが最小になる。P87

「相手の視点」で振り返る。P88

『反省会』において、先ほどの商談や会議を振り返り、「ついた意見」をするとき、常に、この「自分が、相手の立場だったら」という心構えで振り返りをする。その習慣を持つと、自然に「相手の視点」で物事を見るという習慣が身についてくるだろう。
ついた意見」においては、次に、「相手の心の動き」を創造する。P91

「追体験」においては、「相手の視点」で商談やい会議の場面を振り返ると同時に、その場面で、「相手の心」がどう動いたかを想像することである。
(1)壇上に登った瞬間、(2)会場からの最初と最後の拍手、(3)プレゼンの最中、(4)首をかしげている人、(5)会場からの質問P92

顧客や出席者の「表情、仕草、動作」を振り返る時のポイント
顧客や出席者の「表情、仕草、動作」を全員が注意深く見ているということ。P98

商談や交渉、会議や会合においては顧客や出席者の表情、しぐさ、動作に注意せよ。P103

A君は、顧客であるC課長の発言、「言葉のメッセージ」の中から、「自分が聞きたいメッセージ」だけを聞いている。若しくは、C課長の「言葉のメッセージ」や「言葉以外のメッセージ」を、自分の好きな意味に、勝手の解釈している。そしてそのこころの奥には、A君の「小さなエゴ」の動きがある。P118

直感は過たない、過つのは判断である P121

自分の中に「複数の自分」を育て、様々な自分と対話する。P129

「その先」を読め。
そこから「線楽思考」が始まる。P160

「事前の場面想定」という技法を身につけると、自然に「戦略思考」が見につくが、同時に「会議の状況設定」の能力も身につく。
この「会議の状況設定」とは、商談や交渉、介護や会合において、どのような場所を選び、どのように座り、どのように進め、どのように終わるか、それぞれの場面でのメンバーの役割は何か、などの状況を考え、具体的に設定することであるが、「事前の場面想定」の能力を身につけると、自然に、この「会議の状況設定」の能力も身についてくる。P168

「言葉以外のメッセージ」を交わす「深層対話」においては、表面的には、Aが語り、Bが聞いているように見えても、実際には、Aだけでなく、Bも「言葉以外のメッセージ」を発している。
「相手が話をしている」という状況においては、自分が発している無言のメッセージに無自覚に名ているため、逆に、その視線や表情、しぐさや動作から、こちらの心の動きや思いが伝わりやすくなってしまう。P182

「聞き届け」をする。
この「聞き届け」とは、「ただ聞く」のではなく「深い共感の心を持って相手の話を聞く」という技法である。P186