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chaiのボチボチいきまひょ

ちょいとここでホッとしていきませんか?
ホンのちょっとした日常の話で和みましょ(^-^)

父が遺してくれたモノ

2012-09-01 | メモリアル

父との記憶…


頭を撫でてくれながら

抱っこされて

自宅があったビル屋上に
連れて行ってもらい

後から母も来て

ソファで親子3人で
日向ぼっこした…

幼いワタシの父との想い出は
それしか覚えていない



昨日は
父が他界して
17年目の命日だった


ワタシが2歳の時に
両親の離婚で父と離れた

次に逢えたのは
ワタシが19歳の時…

ひと目見て父とわかり
ワンワン、父の胸で泣きじゃくった

3回めに父と逢えたのは
母が他界して5年後
母の他界を伝えたくて
捜して見つけた時
父の背中は小さかった

新しい家族と離れ
ひっそりと1人で
暮らしていた父を見て
一緒に住もうと決断した

長く住んでいた関東から
南国へ移住する決断を
父に話したら
いいよ、と言いながら
うれしそうな父の顔を観た

その矢先…
父が危篤だと知らせを聞いて
朝イチの飛行機に飛び乗り
病院に向かった

病院には父の家族がいた
許可を得て
父に逢った
母と同じくも膜下出血で倒れ
母と同じ、ICUに入れられ
母と同じ、白い肌掛けシーツが
裸の上に掛けられ
母と同じ、酸素マスクをつけていた
手を握ると
手は温かく、握り返してくれた

母と同じように
目から涙が頬を伝えていた

悔しかったんだよね

まだ死にたくなかったんだよね

やっと2人で暮らせると
思っていたんだよね

30分後
後ろ髪を引かれる想いで
父を残してICUを出た

父の家族に頭を下げる時
ワタシの弟や妹になるだろう子供達が
ジッとワタシを見つめて
無言だった

胸が張り裂けそうになりながら
病院をあとにした

飛行機の出発直前に
父の訃報を知った

飛行機の窓から眼下の雲を観ながら
嗚咽が出るのを我慢して
ひたすら泣いていたワタシを見て
C.Aさんがそっと
あったかいコーヒーと
キャンディを置いてくれていた

父はワタシが来るのを
待ってくれていた

それがうれしいような
せつないような…

あれから
10数年後にワタシは結婚した



父が遺してくれたモノ



それは
ワタシを支えてくれるパートナー

性格も好みも父に似ているようで…

父と相方の名前が漢字は違うが
呼び名が同じ…

これはすごいとしか言えない

偶然なんだけど…

守ってくれているんだね

相方を引き合わせてくれたんだね

ありがとう、お父さん


そして
昨夜はブルームーンだった
曇って見えなかったけど
ロマンチストな父らしいなぁ

お供えした花は
小さくて控えめだけど
可憐に咲いているこの花は
父に似ているような気がした



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