サラ金の審査、ようやく「正常」に！？

●「消費者金融4社、審査厳しく、＜融資お断り＞二人に一人」（日経新聞）
2月6日付け日経新聞に「消費者金融4社、審査厳しく、＜融資お断り＞二人に一人」という記事が載っていました。

武富士、アコム、プロミス、アイフルの大手4社の新規借入申し込みに対する承認率は、昨年4月は平均60％だったのですが、昨年12月には44％と16％下がってしまいました。つまり、二人に一人以上の確率で貸し出しを断ったことになります。

今まで消費者金融は審査が甘く、安易な借入を助長しそのため多重債権者が増えてきたわけで、それを厳しい取り立てで社会問題になりながらも回収率をあげ、莫大な利益をあげてきたわけです。

ということで、多重債権者の増加を防ぐためには、審査の厳格化は必要なわけで、去年12月の各社の承認率は、アイフルが38％で一番低くプロミスが41％、武富士、アコムが49％となっていたそうです。

一方で既に多額の借金のある人は融資が受けづらくなり、資金繰りに詰まって自己破産する人が増える可能性もあるわけで、そのような人たちの救済に関して、今まで莫大な利益を上げてきた、消費者金融会社、そして資金を提供してきた銀行、信託銀行、生保などが　基金を作り、保険などを作るべきではないかと思います。

それにしても、日経新聞のタイトルのつけ方ですが「審査厳しく」と書いていますが、今までが「甘い審査」を行ってきて問題になったわけで、それが本来の承認率に戻ってきたわけなので、ジャーナリストとして毅然とした記事を書いて欲しいと思います。