消費者金融と広告

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多重債務者の実態(フォーブス11月号から)

2006-10-08 03:01:47 | Weblog
フォーブス11月号に消費者金融業者の団体である
「全国信用情報センター連合会」により以下の実態が
明らかになったことが書いてありました(5月22日
現在)。

1)
1社以上から借り入れている消費者金融の債務者数は、
1399万人。

2)
このうち、5社以上から借金をしている債務者が229万人
で、総借入残高(14兆1965億円)の77.5%近くを
占める。

3)
一人当たりの債務残高は、平均102万円(5社以上からの
借入債務者は206万円、11社以上からの借入債務者は、
287万円)。

この実態は、自民党の「貸金業制度等に関する小委員会」の
求めに応じて出したそうです。

大手消費者金融の役員の話によると、無担保・無保証人融資
が金融庁により、総額で年収の半分以下に抑える方向が
出されているが、それでは、中小業者が成り立たなくなり、
そのようなきつい締め付けがヤミ金融増殖につながると
警告しています。

多重債務者のおおよその定義は、クレジットカウンセリング協会
の「自己破産相当とされた債務者で、年収(平均)約315万円
に対し、住宅債務は除き、平均8.6件の債務を抱え平均債務額
444万円の者」だそうです。

中小業者の経営の心配をするよりも多重債務者を減らすことが
重要であり、ヤミ金融に関しては厳しく取り締まればいい問題
です。

企業に関しては公的な機関が低利で貸し出しをしていて、しかも
回収がうまくできていないケースばかりで、国の借金を増やして
きました。
しかし、個人に対しては、国がちゃんと管理せず、大手金融業者
のいうなりになって高利での貸し出しを承認してきて、大手金融
業者は暴利をむさぼってきたわけで、そのため、多重債務者が
増えてきたわけです。

ですから、個人に対して「駆け込み寺」の存在を強くサポート
するなど国もきちんと責任を取らないといけないと思います。