見た目は水なのに、ミルクティーだと銘打っている飲み物がある。
柑橘系の果物の香りと味がつけられたミネラルウオーターには違和感はない。
が、さすがにミルクティーともなると、「マジ?!」と思わず自販機の前で声に出してしまった。
紅茶党として、湧き上がる好奇心を抑えきれず、恐る恐る飲んでみた。
うわっ、まじっ!
なんと、ミルクティーである!
「不味い」の意味の「マジ」じゃなく、「まさに」なんである。
しかも、笑っちゃうくらいウマイ。
なんか不思議な気持ちである。
視覚とのギャップに脳が戸惑っている感じ。
ちょうど仏語教室だったので、衝撃的なこの飲み物をみんなに紹介したところ、ぎょーむ先生は「知ってる!でも、自分は気持ち悪くて飲めない」と言っていた。
たしかに。
しかし、こういう技術は、ぜひ介護の世界で生かしていただきたい。
世の中には、病気のせいで口から物を食べたくても食べられない人がたくさんいる。
たとえば、咀嚼(口の中で噛みくだくこと)がうまくできないがために、見ためも味もひどいドロドロの流動食をどうにか食べている人や、脳に障害があって、口の中でいつまでもモグモグするだけで、飲み込めない人とか。
食欲自体はあるのに、美味しく食事ができないというのは、なんともつらい。
だけど、たとえば、鰻重やすき焼きを食べた気になるゼリーやガムがあったら、そんな人たちの日常が少しは味気のあるものになるんじゃないだろうか?
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