かりんとう日記

禁煙支援専門医の私的生活

漆の帯

2018年08月14日 | KIMONO

昨年だったか、たまたまカッコイイ漆の帯を呉服屋さんで見かけて、そのあとリサイクルものをネット買いしていた。

袋帯で、さすがに重い感じが否めないし、締めるシチュエーションも、あわせる着物も思いつかない。

かの銀座の呉服屋女主人に言わせれば、まさにイマドキじゃない類だろう。

 

それでは悔しいので、半幅帯に仕立て直してみた。

半幅帯だって、前帯は袋帯や名古屋帯と同じ幅なわけだけれど、同じ布を使ってあったとしても、袋帯や名古屋帯の状態にあるものと四寸帯とでは不思議と帯が醸し出す顔つきというか雰囲気が変わるのである。

これが布の持つ面白い不思議さである。

 

芯を使っていなかったので、裏布を解いてはずし、表布を中表に半分にして縫って裏返すだけだけれど、手先とたれ先の角を綺麗に直角にするのが難しい。

 

漆を塗った糸が織り込んである部分と、(おそらく)布表面に漆が塗られている部分とから成る。

一見、武士の鎧を思い起こさせ、やはり普通の正絹とは違う縫い心地。

 

さすがに真夏には締める帯ではないから、今秋以降、活躍させることにする。

どの着物に、どんな結び方をするのがいいのか、いまから色々と頭の中で想像している。


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