昨日から咽頭炎でダウン気味。
体温計をはさむのも面倒なくらいの具合の悪さで、でも昨夜はあのからだのゾワゾワ感からいったら37.8℃くらいあったと思う。
早めに薬を飲んだおかげで、今日の午後の禁煙講話はどうにかこなせた。
いや、むしろ、いつもより「ハイ」だった。
毎年行っている農業大学の1年生の喫煙防止、というより、禁煙指導教室。
体調がイマイチなのにハイになれたのは、講義直前に、学生たちのナマの声が聞こえてきて楽しかったからだ。
「おれ、やめたぜ」
「オレだって減らしてるんだぜ。今日は、えーっと、まだ3本かな」
「それってヤバくね?」
「だけど、タバコ吸うとお腹の調子がいいんだよ。これってタバコのメリットだろ?」
「タバコにメリットなんてあるのかよ?悪いことばっかじゃね?」
はっきり言って、あまり偏差値の良い学校ではない。
授業前の学生たちの様子を見ていると、まるで中学生なんである(笑)
もちろん、このあとの講義では、なぜタバコを吸わないとウン○が出ないのか、タバコは便秘解消どころか、大腸がんの原因になりうることも説明。
また、ご多分にもれずアイコスを吸っているという学生がおり、その理由を尋ねると、禁煙へのステップとして考えているようであった。
「でも、あれってフランスパンの匂いがするんです」
『美味しいってこと?』
「いえ、全然。だから結局またタバコ吸ってる」
アイコスっていうのは最近流行りの電子タバコの1種。
タバコの葉を充電式の熱で蒸すというもの。
火で燃やさないから煙ではなくて蒸気を発生する。
もちろん、禁煙に役立つものではないし、受動喫煙だってある。
理解しづらければ、昔ながらの蚊取り線香と電子式蚊取りの違いと思えば良い。
どちらも蚊にとっては迷惑なものだ。
タバコを吸わないとウン○が出ないと言っていた学生。
講義の最後に聴講していた教官から感想を求められた。
「今度、センセイの禁煙外来に○○先生を連れて一緒にかかります!」
何年も前からずっと学校側に指導しているが、いまだに実行してもらっていない敷地内禁煙化。
『学校側はいつまでも禁煙化せず、安全対策を怠って、日本の未来を担って行くべく、日々勉学に励んでいる君たちを、命の危険にさらしているのよ!ボンヤリしていちゃダメよ!もっと怒りなさい』
時にはこういうカツの入れ方も、よいと思う。