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ドアの防音

2017年10月15日 | チェロ
普段練習している自室のドアの隙間を塞いで防音化を試みてみました。弱気な書き出しが示すとおり、成功とは言えない例となりました(笑)。
練習のための防音については、誰しもが苦労、工夫されていることと思います。大邸宅にでも住んでいないかぎりは、チェロに必ず付いてくる重大な問題です。我が家でも、自室(2階)での練習に対する家人のクレームが止まず、ついに本格的に防音対策に乗り出すことになりました。

練習時は、当然、部屋を閉め切りますが、それでも音が漏れ、伝わり、家全体に響くようです。「ようです」というのは自分では聞くことができないから(笑)。テレビも聞けないらしいので、少しでも改善しようという試みの第一歩として、ドアの隙間を塞ぐことを考え、実行したわけです。

使用したのは、ドアの周囲に張るゴム製のパッキン。Amazonで求められる一般的な商品です。防音効果を謳ってありますが、よく読むと、これは開閉時のドアが当たる音の減少ということで、我々が求める「防音性能」ではありません。しかし、安価で少しでも効果を上げたいという切実な要求から購入しました(笑)。

我が家は、和風住宅でほぼ杉材で出来ているので隙間があるのが自然です(笑)。ドアもかなりの「不均等な」隙間が空いています。とにかくこのパッキンをドアの框(枠)に貼りつけます。今回は、D型とP型を併用です。いずれも2本を裂きイカのように裂いて使用するタイプです。框の三方のうち、下側のみD型を貼りました。ヒンジのある側は隙間がほぼないので使用しません。

結果は...ドアが閉まらなくなりました(笑)。ただし、軽く押し込めば大丈夫。これは想定内で、P型の膨らんだ部分が挟み込まれ、それだけパッキンの役目を果たしていると解します。確かに、見た目と感触に密閉感があります。しかし、肝心の防音はダメでした。顕著な効果はありません。つまり、印象ですが、普段と変わらないということです。

原因はいくつかあると思いますが、ドアに限れば、ドア自体の薄さが主な原因と思われます。(ドアの四周の枠以外は厚さ5ミリ程度の杉板なので、鉛でも張らない限り防音は所詮無理だったかも)
ただ、皮肉なことに、自室の外からの音は半分ほどに減ります。家人がテレビを視ていてもドアを閉めた自室側ではそれほど気になりません。自室内部の音環境は改善されました(笑)。要するに、チェロのような低音で大きな音圧は守備範囲外ですが、生活騒音程度なら効果があるということでしょう。パッキンの設計目的は果たされているわけです。

日本家屋でのチェロの防音対策は難しいです。以前、防音マットなどを試したことがありますが、現在は全廃です。効果があまりなく、面倒だからです。最近の高気密住宅なら別ですが、我が家のような開放的な構造では難問です。
今回、ドア密閉化による封じ込めは期待できないことが分りましたので、次の策を考えたいと思っているところです。次の策とは、何らかの装置あるいは防音・防振素材により、チェロの音の床への伝播を断ち切ることだろうと考えています。これは、考えただけでも非常に難しいことが分ります。完全を目指すのなら建て替え、そうでなければ付け焼刃的な対処療法という両極端になりそうです。が、さて。

上の写真は、ドアの横と上部にP型のパッキンを接着したところ。ドアの当り具合を見ながら試行錯誤した部分。

下の写真は、今回使用したP型(左)とD型(右)のパッキン。D型は床面にのみ使用。



Panasonic/LUMIX LX9