Casa de Celia

iHasta la victoria siempre!

嵐を呼ぶチャベス

2006-09-21 | Latinos(ら米)

【毎日新聞】 2006年9月21日 10時11分

 チャベス大統領:米大統領は「悪魔」と非難 国連演説で 

【ニューヨーク坂東賢治】 反米で知られるベネズエラのチャベス大統領が20日、国連総会で一般演説を行い、「悪魔が昨日ここに来ていた。今日も硫黄のにおいが残っている」と述べ、19日に演説したブッシュ米大統領を「悪魔」と呼んだ。

 チャベス大統領は原稿を用意せずに演壇に立ち、「米帝国の覇権的主張は人類の生存を危機にさらしている」と持論の米国批判を展開した。その上でブッシュ大統領の演説を「私が悪魔と呼ぶ紳士、米国大統領は世界の支配者のように話した」と非難した。

 チャベス大統領はさらに来年の国連安保理非常任理事国入りを目指していることに触れ、「米政府はベネズエラの安保理入りを阻止しようと攻撃しているが、それは独立した声を恐れているからだ」と指摘した。

 国連総会は、年内に任期を終えるアルゼンチンに代わる非常任理事国を中南米から選出するが、ベネズエラと米国の推すグアテマラの激しい勝負になると予想されている。

 ボルトン米国連大使は「思ったことは何でも話せるのが言論の自由だが、チャベス大統領は国民には同じ自由を与えてない」と演説を皮肉った。

(引用おわり)

※ 映像はココ

 記事にはないが、ニュース映像によると、チャベスが 「ここに悪魔がいた。私が悪魔と呼ぶブッシュ大統領が昨日ここに来ていた。テーブルにまだ硫黄のにおいが残っている」と述べて十字を切り合掌すると、国連総会の会場に笑い声と拍手が起きた。

 世界中のどこにでも出かけて行って、アメリカを非難しまくるベネズエラ大統領 ウゴ・チャベス。
 CIAによって過去500回以上、暗殺を企てられた自称「世界記録保持者」のフィデル・カストロは、チャベスの身を気遣い、「彼が任期中に死ぬようなことがあれば、アメリカが暗殺したと知るべきだ。石につまずいて死んだとしてもだ」と、先手を打つアピールをしている。

 当のチャベス。「命はもう捨てている」と明言する。
 死の淵を覗いてきたチャベスの言葉には、凄みがある。

 2003年4月、アメリカが後押ししたクーデターで、軍部の一部から官邸空爆の脅迫を受けたチャベスは、空爆回避のため自ら囚われてどこかの島に移送された。
 「官邸を空爆する」との脅しは、1973年9月11日を思い起こさせる。その日、民主的な選挙で選ばれたチリのアジェンデ大統領が、アメリカが仕組んだクーデターによって空爆された官邸内で、炎に包まれピストル自殺した。これがアメリカの常套手段だ。

 拉致されたチャベスは、島の海岸に引き出され、首筋に銃口を突きつけられるところまでいったらしい。
 死を覚悟し目を閉じた瞬間、脳裏に浮かんだのはチェ・ゲバラだった、と述懐する(作品社「チャベス-ラテンアメリカは世界を変える!」に詳しい)。

 ベネズエラのクーデターは結局、民衆の抗議行動によりあえなく未遂に終わった。
 死の淵から生還したチャベスは、「民衆に命を救われた。だから民衆のために私は命を捨てるのだ」と言い切っている。

 貧困の撲滅、格差是正、大国のエゴに鉄槌!
 捨て身のチャベスの動向にこれからも「注目っ!」です

チャベス関連ドキュメンタリー
(過去)
◆NHK・BS1 「チャベス政権~クーデタの裏側」 (200311月22日)
◆NHK総合  「世界潮流 ラテンアメリカの挑戦」
  第1回 「脱アメリカ宣言 7年目のチャベス革命」 (2006年7月21日)
  第2回 「格差からの脱出 ~ブラジル・チリ~」 (2006年8月4日)
 ※ 第2回は、主役ではありませんが、ブラジルのルラ大統領とともに、ブッシュに面と向かって喰ってかかるチャベスのド迫力が見られました。

これから
◆NHK・BS1 「反米に動くラテンアメリカネットワーク」
(2006年10月8日 PM10:10~11:00)

 【番組紹介】

 「アメリカの裏庭」といわれ、新自由主義を推し進めてきたラテンアメリカでは、最近、左派政権が急速に台頭している。こうした動きを受け、去年7月、南米に新たなメディアが誕生した。衛星放送で24時間、無料のスペイン語ニュースを放送するテレビ局「テレスール」は南アメリカのテレビという意味、反グローバリズムを掲げ、CNNなどアメリカ中心のメディア支配に対抗することが目的だ。ベネズエラを中心に5カ国が出資、支局を中南米だけでなくワシントンにも開設、放送エリアは米大陸や西欧、北アフリカにも及び、インターネットでも視聴可能という、まさに南米版アルジャジーラである。
 10月1日に行われるブラジル大統領選挙でもテレスールは、貧困層の連帯を呼びかけ、リオデジャネイロのスラムに拠点を置くケーブルテレビと提携、貧者の声を世界に届ける。
 番組では、南米を20年以上取材するフォトジャーナリスト・桃井和馬が特派員として「テレスール」の最新の動きをルポ、人々がこのメディアに何を期待するのか、大きな変革期を迎えた南米の現状を報告する。スタジオでは、評論家・立花隆と共に、こうした動きの背景や世界への影響について、議論を深めていく。



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4 コメント

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Unknown (闘うリベラル)
2006-09-22 01:48:56
こんばんは。また雲隠れしたのかと思ったら、お引越しですか(笑)。まあ、お元気そうで何よりですな。
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ご無沙汰してます~ (Celia)
2006-09-22 09:27:28
闘うリベラルさん

 ご無沙汰してますぅ

 夜逃げして新居を構えてみました。

 こんな 絵文字 などを 使いつつ、やってゆこーと思っています。

 改めまして、ヨロシクお願いします
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絵文字いいですねー (はなゆー)
2006-09-23 00:05:46
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Unknown (Celia)
2006-09-23 17:56:32
はなゆー様

 えへへ・・・もうちょっと様になってからTBなんかを通して脱北のご挨拶をしようかな、と思っていましたが、さすが、はなゆー様

 ところで、絵文字いいでしょぉ

 お引っ越しの主な動機は、実はコレだったりして
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