Carnal Engagement

大人のための真面目な blog

カンジダ症

2004-10-07 23:16:55 | 医学
今回は、STD では無いが STD と近い関係にあるカンジダについて。

私は昨年、男性として大事なところから膿が出る症状に襲われた。当然ながら淋病とクラミジアが疑われたのだが、検査の結果どちらもシロ。雑菌性尿道炎ということになり、抗生物質を飲んだのだが、二週飲んでも全然治らない。こりゃどうしたことかと言うわけで血液検査をやり直し、そこでカンジダ性尿道炎だと発覚したことがある。

カンジダは真菌類で、キノコやカビの遠い親戚、イースト菌の近い親戚である。細菌とも似ているように思えるが全く異なる。
実はどこにでもいる菌で、空気中にも漂っている。普通の人の皮膚や体の中にも住み着いていることが多い。普通はただ住んでいるだけで、全く悪さをしない。
ところが何らかの原因でバランスが崩れた場合、カンジダが異常増殖して、男性の場合だと尿道炎になったり、女性の場合は膣炎になったりする。

私の場合は、雑菌性尿道炎の治療のために抗生物質を飲み続けたせいで、尿道周りの細菌が全部死滅してしまい、カンジダだけが生き残ったため、異常増殖につながった、と見られている。細菌は抗生物質で死ぬが、真菌類のカンジダには全く効果がない。
同じことは STD の治療の際にもよく起きる。淋病やクラミジアの治療で抗生物質を飲み続けると、そっちは治ったが逆にカンジダをせっせと育ててしまった、ということになりがちなのだ。
最近は輸入品の抗生物質をネット販売している会社もあり、STD を疑う人が病院に行かず自分で薬を買って治してしまうケースもあると言う。しかしそういう生兵法で治そうとすると、カンジダのようにろくでもないことになったりする。

抗生物質の服用以外でも、体の免疫力が急に下がるようなことをした場合、例えばストレスや寝不足、暴飲暴食、糖尿の悪化、あるいは花粉アレルギーの薬を飲んだ場合(ステロイド剤は免疫力を下げる)などでも、バランスを崩してカンジダ症が出ることもあるので、注意しよう。

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