あっぱれ日本車 / されど日本車

世界に誇る日本のクルマの素晴らしさを感じて欲しーな

レヴォーグとティアナ

2014-03-15 | 全メーカー
  去年暮れの東京MS・・・スバルブースの熱気はスゴかったです。「レヴォーグを見に来い!」とばかりに挑発的ですらあったスバル。その新型車をわざわざ人込みと狂喜の中で見る必然性なんてないなと思いつつ・・・オジさん達のディスコと化したフロアを掻き分けて進みました。パワーアームに乗せられたメタリックブルーのレヴォーグが上下しクルクルと回る。角度によっていろいろな表情があることはわかりましたが・・・。

  一方の日産ブースは、新型スカイラインではなくて、GT-Rニスモに黒山の人だかり。日産のディスプレイが間違っているのか、熱狂的ファンが多すぎるのかわからないけど、まったく見えません。GT-Rなんてもう珍しくもないし、フェイスリフトをしたわけでないし。一方で新型ティアナと新型エクストレイルはすぐに乗れてしまうほどにガラガラでした。東京MSにやってくる層にはこの手のクルマはあまり興味がないようです。

  日本車で手頃なグランドツアラーを検討するなら、この2台の比較というのも当然にあるでしょう。東京MSの人気から想像する限りではレヴォーグの圧勝が予想されますが、実際にクルマを比べても目立った優劣は付かないのでは? スバルの積極的なプロモーションが多くのクルマファンを動員することに成功していますが、このWRXとレガシィの中間に位置する朧げなコンセプトの新型ワゴンにいきなり、世界最大・北米市場のしかも最前線で大健闘しているバリバリの中型セダンを完封するほど圧倒的な実力があると考えるのは無理がないですか?

  新型から2.5Lの直4に一本化されたティアナは、スペック的にレガシィと比較しやすいポジションになりました。FF車の4気筒化はハンドリングの面からも歓迎すべき点です。面白いのはティアナに採用されたQR25DEエンジンがまさにレガシィのFB25と出力(173ps)の数値がほぼ一緒になるように調整されていることです。ただし今回はFFしかないのですけど。

  レヴォーグの1.6Lターボ(FB16DIT)はレガシィのFB25のダウンサイジング版と宣伝されているので、新型ティアナとも好敵手になるわけです。本体価格で243万円のティアナ(FF)と267万円のレヴォーグ(AWD)。駆動方式の違いによる価格差を考慮するとまさにガチンコです。この2台をじっくり比較すればレヴォーグの価値が何となくわかると思います。デザインはどちらも古めかしく。内装はティアナの方が上。高回転で悲鳴をあげるのはどちらも同じ・・・。ハンドリングはFFなのでティアナかな。燃費はJC08でレヴォーグ。東京MSでの注目度は断然レヴォーグでしたけど、比べてみればなかなか良い勝負なんですよね。

コメントを投稿