特徴的な鳴き声にジョウビタキが来ているとすぐ分かりました。
窓に立つと、すぐそばの電線に一羽とまっています。
あぁ、もうそういう季節なんだわ。
スズメくらいの大きさだから、小鳥なんですよ。
アップで見たことはまだ一度もないんだけどね。
越冬でこの辺りにも来ているみたいです。
去年より少し早いような感じもするんだけどなぁ。
でもドウダンツツジは赤く色づき始めているし、黄色のツワブキも楚々と立っています。
それに、サザンカだって咲き出しているもの。
そう、
いつのまにか、また季節が変わろうとしているのね。
街路樹のサザンカ
先週の金曜日、ちょうど一週間前。
ツクツクボウシが鳴いてるよって電話がありました。
えっ、ツクツクボウシ?
今日は17日、10月半ばです。
うれしくて、少し悲しくなります。
だって一人きりだもの。
その声は遅れたことを嘆いています。
次の日、土曜日。
わたしが行っても声は聞こえてきません。
ツクツクホーシ、ツクツクホーシ。
心の中にだけ響いてきます。
悲しくて、やはりさみしくなります。
ほんの一日だったもの。
遅れたことを嘆きます。
来年まで蝉の声を聞くことはないだろうと思っていました。
一瞬に高揚してしまう知らせはうれしいだけではありません。
悲しく聞こえるのはヒグラシの声だけではないと、はじめて知りました。
こんなに遅れて恋するツクツクボウシ。その声は悲しく響きます。
秋なのにヤマボウシが咲いているのに気づきました。
もう暗くなって、その白い花は車が何台も通るそばでひっそりと佇んでいます。
埃をかぶった花びらに私はそっと触ります。
森将軍塚古墳は千曲市森にあります。山の麓から高く見上げる位置にあって、130メートル上、ほんと高い所に見えます。思っていた以上の高さがあるので驚きました。でも、山の尾根の先端にあるから見晴らしが抜群。クニを見渡せる場所、お墓を作りたかった場所なんだと感じました。この辺りは古墳の宝庫?と言えるくらいに数が多いです。
森将軍塚古墳は古墳時代4世紀の前方後円墳です。科野のクニの大王のお墓で、長野県最大の古墳です。発掘調査後に復元されたものですが、綺麗で素晴らしいに尽きます。作られた当時そのままの姿があって、古墳本来の姿に感激しました。
古墳では男性のボランティアの方が説明してくれます。
なかの一人の方が、「今日の泊まりは戸倉上山田かね?」と話しかけて来て、気さくな方で好印象。
森地区はあんずの里でも有名ですが、別の方に様子を聞いてみました。
「昔に比べて花の色が少し変わってきたような感じがするけど、見事だからまたおいで。」と、とっても親切。
旅先で地元の方とのちょっとした言葉のやりとりで、その土地の印象がぐんと違ってきます。短い会話でしたが、やっぱりまた来ようと思いました。お花見もアンズ狩りもしたい。
麓にある古墳館に、復元時クレーンを使用している写真がありました。当時はすべてが人力です。想像もつかない時間と労力。それを思うと、古墳は自分の足で登らないといけないなと感じました。次はちゃんと登るぞ! この時はぼ~っとする暑さで、着いた早々古墳行きのバスに飛び乗ったのでした。
朝顔形埴輪、情緒あるネーミング。
古墳が好き。
先週から秋晴れが続いています。今日のように爽やかな風の中にいると、今頃あそこに立つと気持ちがいいだろうなぁって思います。そして、しばらく眺めていたくなります。
山装う。胸がすくような景色の中で、葉っぱたちは少しずつ色づいているのかな。
*森将軍塚古墳館は
***訪問者たち***
モンシロチョウは単純に白と思っていたけれど、ほんと真っ白なんだね。
ぴょんぴょん飛び跳ねながらてこずらせていたバッタたち、今は何だかおとなしい。
あんなに小さかったのに、大きくなって。ほかのみんなはどこに行ったの?
シジミが珍しく羽を広げてとまっています。シジミって閉じた後ろの羽をすりすり動かし
ながら、蜜を吸うんだよ。知ってた?
紫の森を飛び回っていたミツバチもイエローエンジェルに会いに来てくれました。
昨日降りだした雨は冷たくて、また一日だけ長袖になっていました。
今日はまた青空。秋の高い空です。
虫たちの声が聞こえてきます。
でも、もうバッタの姿はありません。
エンジェルを摘んでいる時は、青空と一緒に優しく背中まで暖めてくれます。
机に向かっている時は、窓からすべりこんできて部屋中を散歩しています。
キンモクセイが香るたびに、キュンとしてしまう。そんな一週間でした。
窓を開けていても、もう香りはしません。でも、真下をオレンジ色に染めて、私はそこを、 オレンジの道を歩くのが好きです。今年は強い雨に打たれずにすんで、ほんとよかった。こんなにキンモクセイ通いしてしまったのは、去年もその前も見頃が雨だったから。
緒形拳さんの訃報があってちょうど一週間。あまりに突然で、今でも実感はありません。 6日の朝、花殻摘みは71で終わりました。
緒形拳さんは今年のキンモクセイの香りに会えたのだろうか。
「演じるとは演じないこと。
思いだけがあり、あとは何もしない。」
本当に自然で、とても素敵な存在感のある人でした。
***オレンジの道***
窓を開け放すと、キンモクセイが部屋に満ちて。
甘い香りにそわそわ立てば、外から虫の声が呼んでいます。
ダンスに誘ってくださるのですか。
踊れないわたしは、あなたに教わりながらステップを踏みましょう。
今夜の曲はワルツですか?
月曜日。夜なのに窓を開けっ放しにしていると、キンモクセイの甘い香りが部屋中に漂ってきます。うっとり。外の暗闇では秋の虫が一段とキレイな声を響かせています。ますますうっとり。こんな夜は少しぐらい肌寒くても気にならない。だって肌で感じたいから。
なんだかそわそわするような、変な感じ。いつもの自分でなくなりそうな。そう、ダンス、
踊りたくなる気分です。
でも、今夜はちょっと危険です。
わたしに近づかないでくださいね。
甘い香りに振り返るのは誰。
それは一瞬だけど、心も立ち止まります。
あぁキンモクセイだわと呟きながら、
わたしも髪をかきあげます。
しばらく前から、時々甘い香りがして、もうそろそろキンモクセイの季節なんだと感じていました。近くにキンモクセイの木があって、香りはそこから風に乗って運ばれていたのです。
日曜日様子を見に行ってみました。玄関から東に50歩ぐらい。すぐ近くです。
真下から見上げても、ほんの少しだけ花が開いていますが、ほとんど蕾ばっかり。でも、
もう甘い香りが漂っています。
お気に入りのキンモクセイを思い出して、そこにも行きました。例の河津桜のすぐ南側に立っています。ここも蕾を閉じたままなのに、もっと甘い香りがしてたまらなくなりました。
天気予報では木曜日金曜日と晴れになっているから、きっとその頃には、金色に光り輝くあなたに会えるんだね。
庭のイエローエンジェルは二代目です。
ファーマーズポットの脇からはみだしてきたエンジェルが少しずつ伸びてきました。
三年目になります。一年目はまだ小さくて、せっかく蕾をつけてくれても、花びらを開くことが出来なくて、初冬を迎えた蕾は固く閉じたまましぼんでしまいました。二年目から、どんどん育って花を咲かせ、今年は両手で抱えきれないくらい大きな株に育ったのです。
そして、花殻摘みの時間を私にプレゼントしてくれました。つい数えながら摘むのが癖になってしまい、今朝は88のエンジェル。
花殻の束の写真を撮っていたら、あれっ、かたつむりが・・・。顔を(角もですね)覗かせました。一匹が二匹、とうとう三匹になりました。わぁ、でんでんトリオだぁ! 空に向かって記念撮影しましょ。わたしとあなたと、あとは誰?