画像は主に3DCGです。

3DCGの制作課程や配布アイテムの取説等。
たまにCGと無関係な記事もあったり。
自分のためのメモ的なブログ。

POSER11

2017-04-18 | POSER
遂に、と言うかようやくPOSER PRO 11ユーザーになりました。欲しい新機能(Superflyレンダリングとジオメトリエッジライン)を実装した次のバージョンを買おうと思っていて、11の評判はとても気になりながら12の情報を待っていたのですが、先月POSER PRO 11が破格で売られていたので買ってしまいました。
レンダリング関連の内容がとても良いです。そのままでレンダリング結果が案外良くなる物もあれば、そのままのマテリアルでは使いものにならない物も出てきますが「噂には聞いていたけれどもここまで違うか…」と思いながら楽しんでいます。

…ですが、ふと変な疑問にぶつかってしまいまして、詳しい方いたら是非ご教授ください。

POSER11になってサブディビジョンサーフェイスの角の丸め方が変わりました。例えば平面の角は丸くならなくなったのです。
(A) POSER PRO 2014にて(左)SubDivLV=0、(右)SubDivLV=2

(B) POSER PRO 11にて(左)SubDivLV=0、(右)SubDivLV=2

その代わり(?)テクスチャ画像が歪むようになってしまいました。
(A)にテクスチャ貼付

(B)にテクスチャ貼付
原因は後ほど。
~~~~~
立方体の箱をOBJ出力してPOSERで読み込むと、UV展開次第でテクスチャの歪み方も変わってきます。
←形状は同じでUV展開の仕方が違う物。

そして上図のように通常の立方体ならサブデビ適用すれば角も丸くなります。ただし、その立方体を「同一頂点を結合しない六枚の面」で構成すればいくらサブデビのレベルを上げてもPOSER11では角が丸くなりません。テクスチャは歪みます。
ちなみにポリゴン1個の面積が大きいほど歪みは大きくなります。
POSER PRO 2014では同一頂点を結合しない六枚の面で構成した場合、平面の角は丸くなるので四隅に穴が開きます。その代わりテクスチャは歪みません。

~~~~~
同一頂点を結合しない六枚の面で構成された立方体はShadeでもカトマル・クラーク法でサブデビ使えばPOSER11と同じく角ばった立方体のままの形状です。実体化してもUVはポリゴンが細分化されるだけで形状そのものは変わりません。
UVはこれと同じ物が6枚重なっている状態。1面4ポリゴンで構成された6面体。
↓サブデビ(カトマル・クラーク法)適用後に実体化すると、当然こうなる。テクスチャ貼付時の見た目は全く同じ。
1面16ポリゴンになる。

しかしこれと同様に、POSER11でサブデビ適用した状態でOBJ出力すると↓UVが面白いことになる。いや、面白くない。
同じ1面16ポリゴンですが…。
このせいでPOSER11でサブデビ使うとテクスチャが歪むのでしょう。ちなみにPOSER PRO 2014の時はサブデビ適用したままOBJ出力しても細分化されず、元のサブデビ無しの状態のOBJが書き出されます。

上記のことから推測すると六面体の1面がポリゴン1個、合計6ポリゴンで作られているならば、POSER11でサブデビを適用しても角が丸くならないし、テクスチャも全く歪まない立方体ができる。

でもこの形状はPOSER PRO 2014では当然こうなる↓

しかも別に私はサブデビをかけても丸くならない&テクスチャが歪まない立方体を作りたいわけではない。それが作りたいならサブデビを無効にすれば良いだけだ。

何をしているのかわからなくなってきた(笑)。
~~~~~
不思議に思うのはPOSER11付属のプリミティブのBOX、これは1面64ポリゴン×6面の合計384ポリゴンで形成されているのにサブデビをかけても丸くならない&テクスチャが歪まない。
そしてこのBOXはサブデビ適用した状態でOBJ出力すると、ポリゴンは細分化されるがUVはShadeで実体化した時と同様に面が細かくなるだけで形状そのものは変わらない。
…と、いうことはサブデビ使ってもUVが崩壊しないようにする方法が何かあるはずだと思っている。だが、それがわからない。このBOXはデータ形式が.ppzなのだ。

サブデビを適用したら角は丸くなっても、UVはバラバラにならないし、テクスチャも歪まない。POSER11で、そんな普通の状態にするにはどうすればいいのでしょうか?

対処法としては何らかのモデリングソフトでサブデビ適用して実体化した状態のOBJをPOSER11に取り込み、それにテクスチャを使う(=POSER11ではサブデビを利用しない)。
あるいはサブデビ使うならテクスチャは使わない。

何か方法があるんでしょう…きっと。親切な人が教えてくれると嬉しいですが、そもそもPOSER用のフィギュアや小道具はもともとハイポリでサブデビ使っても大差ない物が多いから、逆にサブデビを適用しないと使い物にならないようなOBJを使っている人はそう居ないのだろうと思う。つまり一般的にはあんま問題ない(誰も気にしていない)仕様変更なのかな~という結論に至っています。
私自身上記の解決策がないわけではないので、特に自作物を使っている皆さんは「普通にそうして対応している」のか、もしかして「.pp2かマテリアル等に何か指定する方法がある」のか、「まずサブデビなんか使わないから関係ない」のか知りたいところです。特に「.pp2かマテリアル等に何か指定する方法がある」ならそれを知りたい、切実に(T_T)

……まさか「日本語版だけの仕様(という名のバグ)です」というオチではないことを祈る。
~~~~~
なんでこんなところで躓いているかと言うとPOSER11にしてから、kyotaroさんのところで配布されている素晴らしいマテリアルセットを頂いてきたのですが、これのサテン生地のマテリアルをシミュレーションしたダイナミッククロスにサブデビ使って滑らかな状態にして使いたいと思ったわけですよ。
しかしサブデビでUVが崩れるため、本来下図左のようになるはずが下図右の状態になってしまいまして。
 
相当前向きに考えたら「これはこれでティアードスカートにも見える」とか言えなくもないけど。

マテリアルに間違いが無いはず(=kyotaroさんクオリティ)なんだから、形状もといUVが変なんだと気がついたわけです。そして立方体であーだこーだやっていて何だかよくわからなくなってきたわけでして。

Pixivにもマテリアル使用絵を投稿してきたので良かったらそちらも見てやってください(^^)
←これにkyotaro様マテリアルを盛り込んだやつとか置いてあります。
~~~~~
Shadeは人体描くにはシャープすぎるし、POSERは全体的に柔らかすぎるし、かと言ってその2枚を合成して仕上げるのはややこしいし…と思っていたのですが、ちょうどその中間のレンダリング結果がPOSER11のSuperflyで得られるようになった印象です。エリアライトが加わったおかげなのかFireflyも以前より綺麗になった気がしました。そんな今更レビューでした。

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
息をのむほど綺麗なレンダリングですね (月川拓海)
2017-04-19 20:09:40
こんばんは。
サブディビジョンサーフェイスのことは、さっぱり分かりませんが、Superflyのレンダリング画像がピクスドールのようで、とても綺麗ですね。
私はSuperflyでレンダリングしてもそれほどよくなかったので、Poser Pro 11を放置していますが、マテリアルによってはこんなに綺麗にレンダリングできるのなら、また挑戦してみようかなという気になりました。
返信する
月川拓海さんへ (tweety)
2017-04-21 14:19:24
こんにちは(^^)
Superflyは以前のシーンがより良くなるというよりは、改めてSuperfly用にシーンを作ったら以前出来なかった雰囲気もだせるようになっているという感じでしょうか。レンダリング方法に合わせたマテリアルにすることがかなり重要だと思います。
手持ちのアイテムとの相性や好みの問題もあるとは思いますし、月川さんは色んなソフトをご存知のようなので、その中でPOSERのレンダリングがどれくらいのものなのかはわかりませんが、私的にはPOSERのSuperflyは良いです♪ようやく描きたい物が描けるようになった気がします。
一応Fireflyも残っているし、プレビュー描画も更に綺麗になったので、買って良かったなぁとは思っています(^^)
返信する
私は使わない派 (sannzi)
2017-04-24 22:27:53
私は自作する時はサブディビジョンサーフェイスを使わない、と言うか考えた事が有りませんでした、
キッパリ!←威張ってどうする

しかしtweetyさんのようにアニメを作成される方には切実な問題なのかもしれないですね。
ちょっと前まではkyotaroさんも主催者に関わったサイトが有って、そう言う質問に答えられていました。
kyotaroさんはこういう難問疑問の解明が大好きな方なので、ブログで質問してみるのも良いかもしれません。
と言うか、私は之だけの疑問を持つだけの実力が有りません、羨ましいくらいです。
返信する
sannziさんへ (tweety)
2017-04-26 11:18:51
ご回答ありがとうございます(^^)やはり前バージョンとの互換性も考えるとサブデビは「一応使える」けど「使うべきではない」のでしょうね。サブデビの仕様次第で形が全く変わってしまうわけですし。
インストールした際に色々とサブデビ関連の注意書きがあったので、まだ暫く様子見(というか変更がありそう)な機能なのだろうなと思っています。

それこそkyotaroさんも言及していないところを見ると「基本的には使わない」のが正解だろうな~と自己完結しています(^^;)
返信する
和風展の開催日 (sannzi)
2017-05-04 15:55:10
今日は(^^
第11回・和風展の開催日が決まったので、お知らせしておきます。

https://img.forum3d.net/wafoo-kitei/

返信する
お久で~す。^^ (wing-Ao)
2017-05-09 23:18:20
tweety さん こんばんは

だいぶご無沙汰してしまいました。^^;

まずは、POSER PRO 11ユーザー になられたようで、おめでとうございます。^O^/


検証お疲れ様です。

サブディビジョンサーフェイスでテクスチャーが歪んでしまうのはいただけないですね。
それに UV の展開の仕方で歪みが変わってしまうのも困りものです。^^;
最近はモデリングしてPoser に持ち込む作業をしていなかったので、このような現象が出ていることにまったく気づかなかったです。
参考にさせて頂きます。^^

私の環境ですが Poser11Pro Ver.11.0.6.33735 です。

平面の四角は同じように角は丸くならなかったです。
まるで外周の辺にフラットとかシャープの設定でもかかっているかのようですね。

テクスチャーの歪みですが、私の環境では平面の四角でも立方体でも出ませんでした。
サブディビジョンサーフェイスをかける前とまったく同じ状態で表示、レンダリングされました。

オブジェクトは Blender で作成、UV展開、エクスポートしましたが、OBJ ファイルなのでその辺りは他のソフトと変わらないと思います。たぶん。^^;

あと、考えられるのは、Poser のバージョンですかね~。
最新の Ver.11.0.6.33735 で色々とバグフィックス されているようです。
もしバージョンが古いようであればアップデートしてみてはいかがでしょうか。^^
返信する
sannziさんへ (tweety)
2017-05-10 15:40:41
ゴールデンウィーク+αで出かけておりまして…返信が遅くなりすみません。
和風展開催のお知らせをありがとうございます!どうやら今回は開催期間が短いようですね?
ぼんやりと「こんな感じの絵に~」とは考えていましたが、そこで止まっていたので…夏休みの終盤に手つかずの宿題を思い出した気分です(^^;)
何はともあれ3DCGユーザーさん達の集える場が継続されて嬉しいです。参加できるよう頑張ります(^^)
返信する
wing-Aoさんへ (tweety)
2017-05-10 16:03:02
お久しぶりでございます(^^)
わざわざ検証してくださったのですか?恐れ入ります!
うちのPOSERも日本語版ながらバージョンは11.0.6.33735でした。これはまさかの「日本語版だけの仕様(という名のバグ)です」というオチの可能性が濃厚に…?←毎度いくつかあるようなので、とりあえず極力サブデビ使わないorテクスチャ使わないで対処しようと思っています。
貴重なご意見をありがとうございました!
返信する

コメントを投稿