ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

代理母問題の賛否両論:カンボジアの場合

2017年07月25日 | 代理母問題調査



カンボジアの代理母問題を本にしようと思っているので、いろいろ分析中・・・・・基本的には楽しむためと旅行気分で地方に調査に出ているんだけれど、ジェンダー分析もちょっとやってるのである。

ざくっと1500名くらいのインタビューを3箇所でとって(これから8000人くらいのデーターもとる)、だいたい以下のような議論があるなと発見。


↓キプロスでおみやげに買ったパスタ、イタリア産だった・・・





まず、最初の発見は、多分過半数のカンボジア人が代理母に反対。これは最終的な統計をみないとわからないけれど、少なくとも、男性の間では軽く5割を超えて反対論だと思われる。男女を問わず、その理由は、だいたい以下の6つ。

(1)代理母の健康を害する恐れがある

(2)女性の身体を道具化することは問題である

(3)代理母は子どもの売買や人身取引と同じである

(4)代理母をもつ夫は、妻が代理母であることで精神的苦痛を負う (卵子提供がなかなか理解できないのである・・・・・あるいはそういうことは関係ないのかもしれない)

(5)生まれてくる子どもに与える悪影響(代理母から産まれたと知るとショックを受ける)

(6)代理母はカンボジアの伝統に反する (カンボジア人が好きな議論で、一体何の伝統なのか全く理論的バックアップなし)




↓キプロスワイン、5000年の伝統があるだけあって、おいしかった・・・・

疎外された環境に生きる女性とのセミナー

2017年07月25日 | 女性に対する暴力調査


今学期も、セックスワーカーを招待してセミナーを開催。でも、豪雨でとても移動できない・・・・
私自身もプノンペン社会福祉局に行っていて豪雨の渋滞にまきこまれ、ぎりぎりに到着。
天候のせいで、残念ながら、学生も多くが欠席、なんでもわたしの前の講義が雨のせいだかで休講になり、多くの学生が帰ってしまったのであった・・・

↓今回はマッサージ店に所属する女性がきてくれた





↓豪雨の中来てくれた学生たち、一生懸命話を聞くのである



マッサージの女性より、前回の路上のセックスワーカーのほうがインパクトがあったかな・・・というのも、多分彼女はオーナーを守るために、客からひどい目にあったこともないし暴力もないって言ったのだ。わたしが足マッサージしてもらう女性ですら客からひどい目にあっているのは普通なので、ないはずないのだが・・・・ま、そのへんは追求できないし、来てくれただけでもありがたいのである。