心地よい時間の共有

今日は、所用で電車にて千葉に行ってまいりました。

電車に乗るのは嫌いではありません。本など持ち合わせていれば良い読書タイムになると言いたいところですが、程よい揺れ具合とお尻があたるシートの温かさに、専ら居眠りをしてしまいます。余談ではありますが、居眠りをするには横向きのシートがお気に入りです。新幹線の客席のような進行方向に向いているシートよりも、京成電車のように進行方向に垂直に向いているシートの方が、よく眠れる気がします。

さて、四街道駅を過ぎたあたりだったでしょうか。お年を召されたおじいさんが、スーツケースを網棚に載せようと四苦八苦されていらっしゃったので、代わりに載せてさしあげたんです。ご夫婦で大きなスーツケースをお持ちでしたので、海外旅行からの帰りであることは容易に察しがつきました。何でも、娘さん夫婦とともにハワイに行ってきた帰りだとのことです。

私が降りる千葉駅までの間ですから、わずか１０分程度ではなかったかと思います。子育てに苦労されたことや娘さん夫婦のお話など、いろいろとお聞きすることができましたが、最後にもう７５歳になると聞いたのが一番驚きです。ご夫婦の肌つやとあまりの表情の豊かさに、還暦を過ぎてまだ間もないくらいだろうと思っていたからです。きっと、元気に動かれているからだろうなんて自分では納得いたしましたが。。

お互いどこに住んでいるとも、また名前さえ聞くことのなかった、出会いと別れでしたが、記憶に残る心地よい時間を共有できたかと思います。