よくわかりません。

このテンプレート気に入った。

過去にさかのぼった[匿名] [実名]論議ってないんですかね。

2007-07-24 01:35:04 | 気になった話題

novtan別館 ■[雑記][匿名]実名匿名論も一段落 ってところに最近の [匿名] [実名] 議論がまとめてあったんだけど、見ててなんだかなぁ。そもそもインターネットの普及し始めは実名が一般的だったのに、なぜ匿名に移行していったのか、なぜ実名がよくないと考えられるようになったのかが述べられてない。ちゃんと経緯を追った人っていないんですかね? 追える人はいないんでしょうね。

僕の記憶だと以下のような感じです。一面的で偏っているとは思いますが、こんな経緯もあったかと。あ、既に誰かが書いているかもしれませんが。

 匿名実名問題では、1996年とか1997年ごろに「見えない読者は匿名。匿名の読者がリアルに脅迫する。」っていう問題があったんですよ。当時の日本のネットには、アングラサイトでも行かなきゃ言論の自由のない、民度の低い環境だったんですよ。これがまず一点。「実名晒したら匿名読者がリアルで脅迫してきた(ガラス割られた・電話が…)」「仕方がないから警察に脅迫されたと相談したら『ネットの問題なら電源切れば?』とか言われて相手にされなかった」って問題(どこまでが本当かってのはわかりませんが)があったんですよ。記憶に残っているのは「宗教のるつぼ」の初代コウモリさんですかね。

次に、自称「ディベート」の問題。これは実名と言うよりもコテハンの問題だったとは思うんだけど。
1996年とか1997年ごろ、ホームページが普及して、その後に、雨後の筍のように掲示板サイトが乱立した時期があったんですよ。そこでは得体の知れない論客同士が己の名をかけて様々な議論を繰り広げていました。実はこれはインターネットに始まったわけではなく、ニフティサーブとかのパソコン通信ですでに繰り広げられていたらしいけど。
まあそれが不毛なんだ。議論のネタが「○○○○のほうが正しい」だろうが「邪馬台国があったか」だろうが「あの哲学者考えは○○○○」だろうが「インターネットの理想の未来」だろうが、基本的にはどうでもいいでしょ。で、そのどうでもいいやりとりを「ディベート」と称して相手を論破する(相手が呆れ果てて相手をしなくなる)まで続け、勝利宣言。不毛でした。(いつも不毛だったわけでもありませんが。)
でね、そのうち気がつくんですよ、だんだんと。「ディベート」と称して自分の主張をではなく、人の提示した新しいアイディアを取り入れてさらに発展させていく「ブレーンストーミング」のほうがよほど楽しいしクールだ、って。自分の名前や主張に執着しないでアイディアを膨らませていくほうがいいって。実名より匿名のほうが良いような気がしてきます。これが二つ目。

 読んだ感じだと、煩悩是道場 ■[weblog]完全匿名が持つメリットが大きくなるとブログは書きにくくなる の人は、昔からの経緯を知ってそうな感じがします。

2008/6/27 追記
天漢日乗 ハンドルと本名 に、日経MIX利用者の方の過去話がのっていました。
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/06/post_5df4.html

 



4 コメント

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ネットって昔から匿名じゃない? (おやじまん)
2007-07-24 20:03:45
25年位前の草の根BBSの頃から、実名ってあまり無かったような気がするのだけれど、俺の頭がボケたのかな?

NiftyServeとかPCVANとかも名前じゃなくモロIDだったように記憶してます、ええ。

つか、現象としてはBBSがブログに変わったくらいで、内容的にはなんら変わっていないんじゃないでしょうか。多少トレースし易くなったくらいで進歩無しですかね。

イタズラや嫌がらせされた奴が「やめろこのやろ誰だお前名を名乗れ」とわめき「やだねアホー」と捨て台詞、という目立つ現象だけが取りざたされて、平和な人まで迷惑してる感じだと思ってます。

不毛な議論が好きな人もいて、その不毛な行為が「議論」と言われてしまうのも、ちょっと問題を複雑にしているのかなぁ。
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実名でホームページ作ってた時期、ありましたね。 (umikaji)
2007-07-24 22:13:12
 僕の記憶では、ネットスケープがブラウザとして登場してからしばらくの間は、ホームページは実名で運用してましたね。検索エンジンで昔の友達の名前を検索して見つけたり。もしかすると、大学のサーバーを借りてホームページを設置していたことと関係あるかもしれません。
 URLに学籍番号が使われていたりしたので、もともと匿名制なんて存在しなかったのも関係あるかもしれません。
 でも他所の掲示板とかで書き込みするときなんかは、ハンドル使ってましたね。

>自分の名前や主張に執着しないでアイディアを膨らませていくほうがいいって。実名より匿名のほうが良いような気がしてきます。

 これは全く同意します。相手の素性がわかると、妙に気を使ったりしますし。全く対等な立場で議論ができるのは、匿名のよいところですね。
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Unknown (bywordeth)
2007-07-24 22:16:12
> おやじまんさん

あざっくりと印象論ですみませんけど、1996年頃のインターネットは、国内BBS系の人たちと大学生・大学関係者、エンジニア系の人たちの3系統があったと思います。
BBS系の人たちはだいたいコテハン、大学生・大学関係者はおおよそ実名、またはコテハンだけど実名も公開、エンジニア系の人たちは実名が多かったです。それと、最初は「実名のほうがマナーがいい」と言われていたんですよね。
最初のころはコテハン・実名入り乱れてたのが、実名を出していた大学生・大学関係者(特に文系)が、だんだん実名を出しにくくなっていったように記憶しています。まあ、ネットに情報を公開しようとしている人たちは一般にあまり知られていないような情報を広めたかったからでしょうかね。それが潰される一因になっていたように思います。
エンジニア系の掲示板だと21世紀を迎えても実名・実会社名を名乗ってるところ、ありましたね。

97年ごろには、捨てハンとかななしとか、一人で複数コテハンで工作、なんてのが増えて、荒れていたのを覚えています。
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実名は一般的でしたよね。 (bywordeth)
2007-07-24 23:18:03
> umikajiさん


なんかコメント内容被っちゃいましたね。僕のが後になっちゃって恥ずかしいです。

97年以降の掲示板は、ずいぶん荒れた印象があるんですよね。その後、(当時)完全匿名のはずの2chで秩序ができていったのは少し衝撃的でした。
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