「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

2.47 欧州のワッハーブ陳情団(p500~)

2012-12-15 20:42:57 | 現代イスラム批判
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 過激派、団結して不寛容を憂慮

 
ステファン・シュワルツ(2005年10月6日)


 出典

 9月末、欧州安保協力機構(OSCE)がベラルーシなどの独裁国家も招聘して美霊なるワルシャワで「ムスリムへの不寛容と差別」という協議会を開催した。この協議会には欧米の人権団体に加え、ムスリム系のNGOも参与した。
 確かに、OSCEは米国の大統領選での違反行為も監視していた。しかし、本誌(ウィークリー・スタンダード)で頻繁に指摘されてきたように、バルカン半島ではコソボやボスニアの戦後処理で惨禍を齎してきた。
 OSCEはPC主義の組織だ。売春や学校苛めの問題にまで介入する。イスラム諸国の内紛に近年介入したばかりの欧州内のイスラム問題も当然難題の一つであり、1週間かけて「人間次元」の会合が開かれた。
 協議会は先にコルドバで開かれた反セム主義会議と姉妹だった。協議会は忽ち、英国やデンマークから来たイスラムの徒の煽動場と化した。イスラム過激派の方が、米国よりも好戦的だということが顕現した。
 協議会では英国から来た「ムスリム宗教人種和諧協会」のイマーム・アブデュルジャリル・サジード理事長が「儂は全法学派の討ち手なり」と熱弁をふるった。倫敦7・7テロに伴うブレア政権の民権侵害やグアンタナモ収容所での米軍の蛮行を糾弾し、鬼畜欧米の法的対応を非難した。そこに、イスラム過激思想とテロルを連結させる発想はなかった。
 協議会の議題は「過激主義との戦い」だったが、過激主義という言葉は最後にトルコの外交官オムル・オルフンが「取り上げておかないと何のために来たのだか」と言うまで現れなかった。夷教徒間のムスリムへの恐怖心を語ることは偏見表現で、「米国の外交政策」(カナダ・ムスリマ評議会のヌザート・ジャフリ)に過ぎないようだ。私がサウジ系のテロリストが反米のトルコ等も襲撃したことを指摘したら、ジャフリも真の「根源」は別にあると認めたが、それが何なのかは答えなかった。
 北欧諸国は過激ムスリムを領土から追放できていない。バシー・クライシという「デンマーク弱勢民族連盟」の自称会長は敬虔でないといいながら、それでも過激派擁護を行う。イスラムとテロは全く関係ないからそのように報道するなとサジード以上の要請をマスゴミに行った。クライシの手引書は妄想そのものだ。9・11後CNNがやった「米国・アンダー・アタック」は侮教表現で、テロルに確かな証拠は一件もないと主張し、イスラムに指弾される云われは何もないと述べたのだ。更に、ネオコンのリチャード・パールを「嫌イスラム流謀宣工作の黒幕」と呼び、「十字軍が帰ってきた」「サダムはちび独裁者」といったアルカイダの言葉を繰り返す。「原理主義者」「蕃城」「民族不逞団」という言葉も偏見語だから封絶するよう要求した。
 これにはやや劣るが、協議会では他にもやれやれな意見が開陳された。カナダ人ムスリムが米国愛国者法の悪影響を懸念し、午後に入ると「いわゆるテロリスト」という表現が連発された。賢信団のブリット・モハメド・アジズは「我らはまずアッラーの民なり、次にウンマの民なり、所属国は最後の帰属対象なり」と述べた。
 これが倫敦7・7テロから3か月目の光景だ。今後の会議継続以外は何も決まらなかった。OSCEは過激派イスラムに対して、何も対策出来ないようだ。

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