「2083―ー欧州独立宣言」日本語版

グローバル極右界の「共産党宣言」、現代世界最大の奇書

2.46 先軍イスラムを支えるムスリムはどれほどいるのか?(p499~)

2012-12-15 20:31:53 | 現代イスラム批判
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 この問題は少し複雑だ。確かにイスラム共和国の創設を目指して、チェチェンやダゲスタン、ミンダナオ、タイ南部等でジハードが展開されている。しかし、アルカイダやジハーディは西洋ではまだ自軍が貧弱だということを熟知しているため、街中でのジハード活動は行わず、西洋マスゴミや政治家への脅迫を通して作戦を展開する。そこで事実上の「良心的警官」として働くのがいわゆる穏健派ムスリムだ。彼らは貧困やイスラエルなどの「現代植民地主義」、差別、侮教行為などが過激派ムスリムの根源と唱え、これを「防止」するために妥協するよう訴える。
 ダニエル・パイプスによると、先軍イスラムを能動的に支持するムスリムは10~15%だ。つまり、12億人のムスリムの内、1億2000~8000万人がハマスやヒズボラなどの支援者なのだ。しかし、受動的な同路人はずっと多い。約3分の2がテロ組織の支援者だという声もある。パキスタン人の36%はアルカイダへの捜索活動に否定的だ。これは法学派の枠を超越する傾向である。
 パキスタン人は基本的に最も穏健とされるハナフィー派だが、それを以て穏健とすることはできない。どの学派でも棄教者や同性愛者に死を与え、シャリーア社会の樹立を目指す点は共通だ。
 パキスタンで何度も発生したジェノサイドのことを思い出そう。全ムスリムの3割を占めるハナフィー派はトルコ、エジプト、中国、ロシア、ウクライナ、中央アジア、南アジアの主流だ。つまり、アルメニア人やギリシア人、アッシリア人へのジェノサイドもハナフィー派によって行われたのだ。

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