この映画を観るまでは知らなかったが、ロアルド・ダールの同原作で既に『夢のチョコレート工場』という映画が、しかもミュージカルで作られていたらしい。
なるほどミュージカルにピッタリの題材である。今回のティム・バートン版では、工場で働く小人族たち、ウンパ・ルンパ(ディープ・ロイをCGで増殖)が、工場見学ツアーに当選した悪ガキ4人をそれぞれ揶揄するところ等がショー場面となっている。
ショー場面の一つに、エスター・ウイリアムスが主演したMGM水中レビュー映画(『水着の女王』など)のパロディーが出てきて笑ってしまう。
♪ウンパ・ルンパ♪のリズミカルな音楽と、CGによるシンクロ・ダンスは特に高揚感はもたらしてはくれないが、『チャーリーとチョコレート工場』は楽しい映画である。
マジカル・ファクトリー・ツアーで感じる楽しさは、テーマ・パークのアトラクションで感じる、あのワクワク感につながっている。
しかし、ゲートを入った途端に、まがい物の「イッツ・ア・スモール・ワールド」のような薄汚れた仕掛け人形が出てきて歓迎し、挙げ句の果てに壊れて火を噴いてしまうという、きついシャレがあって、これはアンチ・ディズニーかと思ったりしてしまう。
『ベン・ハー』のガレー船はじめ、様々なライド(乗り物)で巡る工場内は子供心に戻って楽しめる。
子供心がない4人の悪ガキは完膚なきまでに揶揄され、コテンパンにやっつけられる各場面はビターでブラックな部分。なかでも、リスの胡桃選別シーンは傑作。
歯科医の父親(クリストファー・リー)から受けた仰々しいまでの歯列矯正器具で、顔だけでなく心まで歪められてしまった工場主のウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)の少年期のトラウマを、貧しいが家族思いのチャーリー(フレディー・ハイモア)が、如何に矯正させるかも見どころ。
チャーリーのキメ台詞と、同居老人4人組のシニカルだが、チャーリーを勇気付けるセリフの数々もなかなか良い。
『ビッグ・フィッシュ』の大男から小人族・ウンパ・ルンパへ。ティム・バートンが紡ぐファンタジーの次回作(アニメ?)が楽しみだ。
なるほどミュージカルにピッタリの題材である。今回のティム・バートン版では、工場で働く小人族たち、ウンパ・ルンパ(ディープ・ロイをCGで増殖)が、工場見学ツアーに当選した悪ガキ4人をそれぞれ揶揄するところ等がショー場面となっている。
ショー場面の一つに、エスター・ウイリアムスが主演したMGM水中レビュー映画(『水着の女王』など)のパロディーが出てきて笑ってしまう。
♪ウンパ・ルンパ♪のリズミカルな音楽と、CGによるシンクロ・ダンスは特に高揚感はもたらしてはくれないが、『チャーリーとチョコレート工場』は楽しい映画である。
マジカル・ファクトリー・ツアーで感じる楽しさは、テーマ・パークのアトラクションで感じる、あのワクワク感につながっている。
しかし、ゲートを入った途端に、まがい物の「イッツ・ア・スモール・ワールド」のような薄汚れた仕掛け人形が出てきて歓迎し、挙げ句の果てに壊れて火を噴いてしまうという、きついシャレがあって、これはアンチ・ディズニーかと思ったりしてしまう。
『ベン・ハー』のガレー船はじめ、様々なライド(乗り物)で巡る工場内は子供心に戻って楽しめる。
子供心がない4人の悪ガキは完膚なきまでに揶揄され、コテンパンにやっつけられる各場面はビターでブラックな部分。なかでも、リスの胡桃選別シーンは傑作。
歯科医の父親(クリストファー・リー)から受けた仰々しいまでの歯列矯正器具で、顔だけでなく心まで歪められてしまった工場主のウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)の少年期のトラウマを、貧しいが家族思いのチャーリー(フレディー・ハイモア)が、如何に矯正させるかも見どころ。
チャーリーのキメ台詞と、同居老人4人組のシニカルだが、チャーリーを勇気付けるセリフの数々もなかなか良い。
『ビッグ・フィッシュ』の大男から小人族・ウンパ・ルンパへ。ティム・バートンが紡ぐファンタジーの次回作(アニメ?)が楽しみだ。