一日の終わりに

良性のはずだった右胸のしこりが、検査の結果一転悪性の可能性あり。
わたしって乳がん?

不治の病?

2010-04-26 23:25:04 | 退院後の日々の生活
今日のもう一本に、夫の緑内障のことを記した。
で、時間が経って今頃になって、
わたしのなかで引っかかっていたことを思いだした。

ガンって、不治の病なんだろうか?
父は76歳で亡くなった。
だけど、ほとんど痛みもなく、
ガンだと言われてから1年経たないくらいだった。
父はガンだったけど、寿命だったと思っている。

で、父のこととは関係無く。

「白内障なんだから。ガンとは違うんだから」

これは、友が自分の母親に言った言葉だそうだ。
手術を怖がる母親に対しての。
そして友は、わたしに、母親の目の手術の話の流れでこの言葉を言ったのだ。

一瞬の間のあと、悲しい気分になった。
これって、どういう意味?
白内障は手術をするとよくなるけど、ガンは治せないってこと?
いずれはガンで、命を落とすってこと?

だけど、そのことを口にするともっと悲しい気分になると思い、
わたしは黙った。
ささやかながら、わたしの抗議のつもりだった。

その後、友は饒舌になった(ように感じた)。
言ってはいけないことを口にしてしまったと悟ってくれたのかな、
わたしの気持ちをわかってくれたのかなと、そのときは思った。

そして、1ヶ月近くたったころのこと。
といっても、2週間近く前になるので、
ここまで溜めていた自分にも、なんだかなー…と思うのだけれど。。。

今度は生命保険の話。相手は、同じ友。

「自分がガンになったら、野垂れ死にするから」

生命保険の説明を聞いたが、自分はガン保険に入らないだろう思う、
という流れでの言葉。

ガンになって野垂れ死にって、どういうこと?
手術、治療にお金がかかるからってこと?
ガンになったらもう治らないから、あとは死ぬだけってこと?

その意味がわからなかった。
前回の白内障のことがあったので、さらに何も言えなかった。
また黙ってしまったわたし。友も黙った。

わたしの病気を知っていて、心配してくれた人だったのに。
入院中、励ましてくれて心強かったのに。

…と、友を責めているのではない。

友のイメージするガン患者とわたしとは、イコールではないのかもしれない。
手術前とさして変わらず、あいかわらずなわたしなのだから。

世間一般の人って、ガンだといずれ死ぬと思ってるんだろうな。
ずーっとわたしのことを心配して連絡をくれている友だちも、
もしかしたらそう思っているのかもしれない。
もらったメールに返事もしないもんだから、なおさらそう思っているのかもしれないな。
ボランティア仲間も、心の隅っこで思ってるのかも。
いくら早期でも、わからないよな…って。

でも!
わたしは今、元気です。
厳密には、落ち込んだりしんどくなったりするけれど、
でもわたしは元気です。

ふぅ~

いろいろ大変だー

2010-04-26 19:27:27 | 退院後の日々の生活
来月末に、夫の父親の法事がある。
そして2週間後には、夫の実家の隣の市にボランティア関係で出かける。

体力にとんと自信がなくなったわたしは、両方ともに行けるか心許ない。
どちらかひとつとなると、どう考えても法事というのが当然の判断。
新しく買った車で長距離を走れるのは楽しみ。

夫も夫の母親も、法事は行かなくてもいいという。
昨年秋に倒れたことがあるので、心配してくれている。
7回忌だというのもあるかもしれない。
それに、夫のいとこが同じく乳がんで手術をしたことも関係あるかもしれない。
ここはお言葉に甘えて、法事はパスさせてもらうか。。。
かといって、ボランティア関係にも行けるかどうか自信ないけど。

と、ここにきて、夫の調子も悪くなっている。

過去2回手術をした緑内障が、悪くなっている。
この数週間で薬を変えて、ひとまず眼圧は落ち着いたのだが、
今の薬は体に合わないらしい。
となると、今までの薬に戻すことになる。
そして眼圧がまたあがれば手術をしなくてはいけないかも。

わたしの手術の後、家のことが行き届かなくなっている。
やろうと思っても、気の重さが腰の重さに…。
なまけてる言い訳だよな…と思うんだけど。。。
そして、夫がいろんな面でカバーしてくれている。、
家事のいくつかを自ら受け持ってくれている。
それが、この数日機嫌が悪い。
何でもないことでピキッと怒る。
もし手術となると、
法事に行けないかもしれないし、仕事の段取りを組まねばならない。
目のことが気になって、イライラしているようだ。

幸いなことに、わたしの調子はまずまず。
この2~3週間ほど、暑くて何度も目が覚める日が続いていた。
昼間もしっかり汗をかくし。
それが、なんとなく落ち着いてきた感じがする。

ボランティア関係の役も、降りることができた。
心配して心配して、どうしようかと思っていたけど、
意外なほどすんなりと。
わたしって人望がないのかと不安になったのも一瞬のこと。
気持ちがすーっと軽くなった。
そのおかげで、落ち着いているのかもしれない。

このまま、自分の基準値を少し引き上げたいなあ。

いろんなこと、きっとなんとかなるって。

術後8ヶ月

2010-04-19 22:09:08 | 退院後の日々の生活
もうこんなに経つんだと、しみじみ。
そういえば、今月7日の診察のときに、
先生から「手術から8ヶ月ですね」と言われたなあ。

8ヶ月前と今を比べると、ずいぶん変わってきたことがある。
術後しばらくは気持ちがとても不安定だったけど、
小さな積み重ねで、やっとここまでこれた。
今もまだ十分ではないけど、
これまでのことを思うと、この先も少しずつ軽減されるのかなと思う。

傷跡をしみじみと見る。
乳輪まわりのメスの後は、全然気にならない。
ひきつれはこのまま治らないそうで、ちょっとショック。
腋のセンチネルリンパ節生検のあとは、かなり色が薄くなってきた。
そして細くなってきたかな。
テープを剥がしたころを10としたら、いまは、う~~ん…。
「かなり」をつけてもかまわないくらいだから、まずまずかな。
ことしの夏のノースリは微妙だけど。
贅沢言えば、腋のシワと同じ角度に切ってもらえてたらなあ…。
なーんて言えるのも、今のわたしが落ち着いた状態だからだろうな。

術側の乳頭のしびれは、まだ半分残っている。
ワイヤーがキツイブラだと、傷跡が痛くなることもある。

それにしても、ホトフラがきつくなってきた気がする。
夕べは何度も目が覚めて、ほとんど寝られなかった。
漢方、効いてるのかなあ。
先週もこんな日があったし、たびたびとなるとまいる。
でも、ホルモン療法の副作用を深刻に捉えると、
逆に自分をしんどくさせるだけかなと思って、気にしないようにしている。

全体的には、乳がんそのものについてはいい感じなんだろうと思う。
術後の治療のみをみると、まだまだかな。
この先、緩和されるのかひどくなるのかわからないホトフラが一番心配。
気分の落ち込みは、なんとなくマシだと感じる。
今までなら、こだわってこだわって、視野が1点集中になってたことが、
少しましになったように思う。わたし的にだけど。

最近、立て続けにカムアウトをしている。
すべて、ボランティア関係の人たちに対してだ。
ちょっとずつ、自分が変わり始めてるのかもしれないな…と思っている。

ちょっと涙したりなんかして…

2010-04-15 16:23:04 | 退院後の日々の生活
昨日から何度も往復していたケータイメールが、
やっと落ち着いた。

若いボランティア仲間から、活動を続けるかやめるか迷っていると来ていた。
彼女は病気を持っているため、十分に活動できないことが気になるからとのことだった。

迷うくらいなら、続けちゃおう。
やめるのはいつだってできるから。

いつも、迷う人にはこう言うことにしている。

けど、何度やりとりしても堂々巡り。
決めかねていたようだった。

今朝、メールが届いた。
やめると決めた、とあった。

「病気のことを理解してほしいと押しつけられないから」だそうだ。
そして、こうも記してあった。
「病気にまた楽しみを奪われてとてもくやしい」と。

読んでいて、涙が出てきた。
病気こそ違え、人にどう対したらいいのか迷う気持ちがよくわかるし、
くやしいという彼女の強さがうらやましかったから。

「病気を知ってもらえても、
この気持ちをわかってもらうのはムリだよなと思います。
病気に楽しみを奪われてくやしい…ですか…。
その気持ちに、病気に向かう強さを感じました。
ぐずぐずしちゃダメですね。
自分で決めた結果が一番いい選択だと思います。
その結果を応援します。」

これがわたしの返事。
彼女は、わたしの病気のことを知らないので、
当たり障りのない、意味不明な返事と思われたかも。
これには自分への激励の意味がこもっている。

彼女がなんと受け取ったかわからないが、
「わたしも涙しました」と返ってきた。

ああ、ここにも一人わかってくれる人がいた…。
そう思ったのはわたしの方だよ。

ノルバ飲み忘れ

2010-04-12 20:11:20 | ホルモン療法
こんなことがあっても当然。
また、ノルバデックスを飲み忘れた。

忘れたのは10日。
11日に10日の日付をつけたのを飲む。
12日の今日、11日付けのものを飲む。
なんだか気持ち悪い。

薬を飲み忘れた不安というのではなくって、
日付がずれてるから。

なにもずらして飲まなくても、
書いた日付どおりに飲めばいいんだけど、
そうすると、日付付きのものが一つ残っちゃうしなあ。
それがなんだか気になるしさ。

ということで、
さっき、12日付けのものを飲んだ。
今日、2回目。
これって、いいんだろうか。
よくない気がする。

全然関係無く、今朝のこと。
お風呂から上がると、メールが届いていた。
久しぶりの友だちから、新東京タワーの写真付き。

そういえば、去年の春だったかな。お茶しようと誘ったままだ。
退院後しばらくして病気のことを言ったら、すごく心配してくれて、
その後何度も届いたメールには、お茶の催促があったけど、
なんだかそんな気分になれなくって、ずいぶん会ってない。
テニスを再開したことも、言ってなかったみたい。
今日もなんとなく、どんより気分。
またまたお返事してないままだな。
どうしよう。