三時休憩の時、玄関先でお茶でも買おうとしていたら
「おい!伊藤!そいつ殺せ!」
と声をかけられたので一瞬挙動不審になってしまった。
が、間を置いて周りを見渡すと蛾が飛んでいる事に気がつく。
本来ならば蛾の方にびっくりする所だけど反射的に飛んでる
蛾を見た瞬間におもむろに手で叩き落とそうとしてしまった。
叩き落とせなかったものの突然言われた殺せとの指示に何だか
高揚してしまい今度はストンピングで仕留めようとしてしまう
辺り俺も大概チンパンだ。前振り無しに殺せなんて指示を出す
先輩の事をどうかと思いはしたけど、それでテンション上がる
俺も人のこととやかく言えないね。
「おい!伊藤!そいつ殺せ!」
と声をかけられたので一瞬挙動不審になってしまった。
が、間を置いて周りを見渡すと蛾が飛んでいる事に気がつく。
本来ならば蛾の方にびっくりする所だけど反射的に飛んでる
蛾を見た瞬間におもむろに手で叩き落とそうとしてしまった。
叩き落とせなかったものの突然言われた殺せとの指示に何だか
高揚してしまい今度はストンピングで仕留めようとしてしまう
辺り俺も大概チンパンだ。前振り無しに殺せなんて指示を出す
先輩の事をどうかと思いはしたけど、それでテンション上がる
俺も人のこととやかく言えないね。
途端に笑えてきてしまうのだけど、それでも俺の蛾に対する殺意となれば
その程度の軽さで表現できてしまうので別に問題はないのかもしれない。
殺傷を戯れに行うのは生物としてある程度の強さというか立場の高さと
知能が必要となるけれどストンピングをことごとくはずしてしまった俺では
「貴様・・・!!」と言いながら、つがなくガッツに斬られる小役ナビの
雑魚程度の強さしかないので、それすらおこがましくもあるかもしれない。