偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏25大山(神奈川)

2006年02月23日 | 登山

大山(おおやま) 制多迦童子(せいたかどうじ)

Photo_14  【データ】大山 1252メートル▼2500地図 大山▼最寄駅 小田急線・伊勢原駅▼登山口 大山ケーブル駅▼石仏 女坂道の大山不動前

 【案内】仏像、とくに如来は三尊形式で祀られることが多い。例えば釈迦如来には普賢菩薩・文殊菩薩、阿弥陀如来には観音菩薩・勢至菩薩、薬師如来には日光菩薩・月光菩薩のように、二尊の脇待が寄り添った三尊形式が決まっている。不動明王も三尊形式があり制多迦童子と矜羯羅童子が脇侍となる。丹沢の大山の中腹にある雨降山・大山寺の石段の左右にに並ぶ銅像は、不動の眷属である三十六童子。それぞれの列の最上段に立つのが不動三尊を形成する制多迦童子と矜羯羅童子。制多迦童子は、右手に金剛棒をとり、悪性のものゆえ袈裟をつけず、天衣を肩にまとう姿に造られる。ちなみに大山寺の本尊は国重要文化財に指定されている鉄像の不動三尊で秘仏。八がつく日にご開帳される。

Photo_13  【独り言】石仏の集まりで不動三十六童子の話をすることになり、丹沢の大山寺に三十六童子があることを思い出して出かけました。大山の三十六童子は石仏ではないのですが、これの石像は少ないので、銅像もいれて話の内容を膨らませようという魂胆なのです。三十六童子のなかで私は矜羯羅童子が一番好きです。オロオロした表情で不動明王を見上げる姿が、どこか自分をみているようで、親しみがわいてくるのです。それに較べて制多迦童子のワンパクぶりは憎らしいほどです。ついでながら、不動三十六童子の話は、▼日本石仏協会の談話室▼4月1日(土)午後1時から▼東京・池袋、東京芸術劇場小会議室▼会費1500円▼定員50人。の予定です。

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