日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

2011年12月31日 京都旅行3日目は 平清盛と力持ちに北政所

2011-12-31 18:27:12 | 旅行記

京都旅行も3日目となりました。

11時ぎりぎりにチェックアウト。

いきなり余談が一つ。さあ、この写真を撮ろうとデジカメを取り出したら

うんともすんとも動きません。何故か?

電池が入っていません。充電器をコンセントに挿したまま、部屋に忘れてきたのです。

あわててフロントに戻って、ボーイさん動向で8056号室に戻り、無事、コンセントに

つながったままの黒い5センチかくの充電器と電池を回収しました。

まったくただでも忙しい年末のチェックアウト時にお付き合いくださった

ウェスティン都ホテルの方、いやな顔一つせず笑顔で同行してくれて

ありがとうございました。

3条通りをくだり、白川を歩きながら祇園の町へ迷い込む彼女。

コートにリュックという姿で、町家の路地を歩いていると、

なんかアンバランスが過ぎているかんがありますが、

まあ目指しているところがあるのだから平気です。

PAGONG祇園店。着物の柄を生かした、洋服や小物が置いてあります。

他にも店はあるのですが、私たちのお気に入りはこちらの店舗。

着物の柄は目を引きつつ、服のデザインは着易さを優先していてくれる

ラインナップだからです。

ただ、今回は残念ながらお気に入りのピンク色のシャツがサイズ切れ。

あきらめて、旅行ポーチを買いました。

で、昼ごはん。それほど寒いわけではないのですが、やはり底冷えの京都の冬には

蒸し寿司が食べたくなるもの。

祇園四条大橋を渡ってすぐの、「千登利寿司」さんへ飛び込みます。

 

鯖寿司も2切れだけというわがままを、難なく通してくれる、まさに地元に根ざした

お客さん一人一人と付き合ってくれるお店です。

カウンターには、きっと予約して後でとりに来るだろう、鯖寿司の御包みが

何本も並んでいます。

他にきていた男性客は、既に年始はいつ来ようかと、ご主人と話し合っています。

そんな雰囲気に暖かさも倍増しまして、柔らかく甘い錦糸玉子に包まれた

ぬくぬくと、おいしい蒸し寿司をいただいたのでした。

酢飯があったかい、のを想像できない人にははホットレモンをおいしいと思うかどうか、

という程度の関門は超えていただく必要はあるかもしれませんが、

こちら千登利寿司さんのほくほくな酢飯は、柔らかな甘さとあいまって

とても心地よい体験ですよ。

 

そして食べ終わりましたら、あと京都で使える時間はそれほどありません。

来年の大河ドラマの雰囲気を盛り上げるため、平家ゆかりの六波羅蜜寺に

参りました。

清盛公がお経を読む柔らかい表情は、わが世の春と権勢を誇る話ばかり

目立つ平氏の棟梁というよりも、世を治める方法を透視する人格者の一面が

見えるようでありました。

 

その清盛像に並ぶこちらの宝物が「空也上人立像」

日本史の教科書にも良く見る像です。

胸に金鼓、左手に鹿の杖、短い着物は膝もあらわに草ぞうりをはき、

そして口から伸びて出るのは6体の阿弥陀仏。

6体は南無阿弥陀仏のそれぞれの文字を具体化したと言われているそうです。

諸国を歩きまわる足に支えられた空也上人のやせた体から発せられる

仏の言葉こそ、世に広まるべきもの、と読み解くこともできそうです。

 

年末の京都に毎年彼女と来るのは、やはり仏様との出会いが、そこここの

生活の間に見て取れるからに他なりません。私たちも、大切に一日一日を

積み上げて心を込めて生きて行こう、来年も!と思えるために。

 

京都の生活、というとこんな店に出会うのもまた。

お餅屋さんです。普段は食堂もやっているようですが、

年末はとにかく鏡餅はじめ、大小の丸餅を作り続けています。

小餅は1キロ2000円とありますが、18個ほどになるそうです。

気さくな奥さんはいくつでもいいですよ、とってくれるので15個買って、

実家のお土産にいたしました。

ちなみにお米は羽二重、80年来の杵つき製法で作ったものだとか。

夕食で焼餅にしていただきましたが、もっちり食感と米の旨味がたっぷりつまった

充実のお餅でありました。

 

 

14時を過ぎて、洛中の日も翳り始めましたt。

そろそろ帰るかと東大路にでると、あれ、すぐ先に高台寺の表示板が。

いつか行きたいといっていたので、どうする?と彼女に問いました。

一瞬迷ったものの、やっぱり行こうと決断が早いのがいいところ。

坂を上っていくと、あれよあれよと人波、タクシー波、人力車波。

清水寺とは二年坂で続き、一方には龍馬の墓もあるからでしょう。

もちろん高台寺は、秀吉夫人の北政所・ねね様が開いた寺にして、

葬られた地です。

霊屋(おたまや)と呼ばれるお堂は、秀吉と北政所の木造とともに、

黒と金蒔絵が深く輝く須弥壇があり、桃山時代に生きた彼女を慕う人の

思いが強く感じられます。

境内には、他にも見所がだくさんあります。

上の写真は臥龍廊(がりゅうろう)。開山堂と霊屋をむすぶ階段です。

山の斜面に立ったお寺ならではの面白みでしょう。

登りlきった先には、千利休が伏見に立てた茶席を移築した傘亭もあります。

茅葺屋根の内側を支える茸が放射状になっていることから、傘亭の名前が

ついたそうです。

 

山の冬、こんな美しい残り香もありました。。

年越しの紅葉に見送られた後は、年明け準備で忙しい八坂神社を通り抜け、

四条河原町。

阪急電車に乗って、西宮の実家へ。

夕方の斜光になった大阪平野を南下します。

年末の旅行もこれまで。

では皆様、奥様。

来年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

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2011年最後の夕景を

2011-12-31 16:34:51 | ふさおまき(オス)日記
コメント (2)
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高台寺

2011-12-31 14:45:56 | ふさおまき(オス)日記
おね様人気でしょう。
お墓も拝見しました。
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六波羅蜜寺

2011-12-31 13:29:54 | ふさおまき(オス)日記
平 清盛!
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建仁寺

2011-12-31 13:22:30 | ふさおまき(オス)日記
洛中も静かな大晦日。
龍の図があります。
海北友松作。
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大晦日も夫婦ランニングで東山

2011-12-31 08:58:51 | ふさおまき(オス)日記


今朝は彼女に起こされました。7時30分。路面が夜露に濡れた東山を今日は8キロコースに向かいます。
平安神宮から岡崎通り、鹿ヶ谷通りを北上。銀閣寺で折り返し、
哲学の道を南下します。
途中、若王子熊野神社を参拝して、
南禅寺の石川ゴエモン『絶景かな』山門をくぐって、ホテルに帰りました。
48分。体が快調に動くお大晦日の夫婦ランニングでした。
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2011年12月30日 京都旅行2日目は 薬師寺まで足を伸ばします

2011-12-30 23:01:20 | 旅行記

東の夜明けが遅いのは、毎年この時期ここに来ると実感します。

朝7時になってようやく山の端少し明るく。

うだうだして、7時45分になってようやく起き出し、ジョギングに彼女と二人で

出かけます。

ホテルでもらったジョギングマップにある、平安神宮に向かい、琵琶湖疎水を渡り返して

永観堂から南禅寺前を通り、蹴上に登って戻ってくる5キロコースを走りました。

調子のいい彼女に私もほぼ全力。固まった足首がほぐれるのにかなり時間を

要したというものの、5キロ26分は、私の不調より彼女の好調といわなければ、

私の力が悲しくなります。

というほどへこんだわけでもなく、きりっと冷えた京都盆地でもこれくらい走れば

少々は汗ばんで、暖かい程度のまま、すぐに朝のバイキングへいきました。

ウェスティン都のバイキングは、パンがバゲットからコッペ、トーストにデニッシュまで

種類が豊富。サラダも色とりどりに並びますし、オーダーすれば好きな卵料理も

作り立てを供してくれます。また、土井の柴漬けほか、たんと並んだ和食も

楽しいラインナップなので、毎年楽しみなのです。

そんなゆっくりした朝を、テルモスに入ったコーヒーおかわりつきでいただきました。

 

相変わらず、スタートまでが時間がかかります。

10時40分に地下鉄・蹴上駅を出て、近鉄線に入り西ノ京駅へ。

第一の目的地は薬師寺です。

この奈良市にある法相宗の大本山は、

「天武天皇により680年に発願、持統天皇によって697年に本尊開眼、

710年の平城遷都に伴い現在地に移された」そうです。

 

 

大伽藍の向こうに金堂が大きく待ちます。

座したるは、白鳳時代作になる国宝・薬師三尊像。

薬師如来を中心に、日光・月光の両菩薩が並びます。

私たちの心と身の病気を救ってくださる仏様。

作品としても、腰の動きをつけた流動的な形が美しさを表現して

世界でも最高の仏像と仰がれていると記されています。

そして、伽藍の内側には見た目に楽しい東西の塔もあります。

改修中の東塔は白鳳時代のもの。

西塔は昭和56年に再建復興されました。

 

このほかにも、三蔵法師を祭った玄奘三蔵院伽藍などもみているうちに

昼も回り、京都ほどには多くない食べ物やさんから、彼女が調べていてくれた

評判の高いお蕎麦屋さんに入りました。

「よしむら」さんは10割そばが売りです。

 

角がたった、背が伸びるおそばでした。

ちょっと甘めのそばつゆも、冬にはいい具合であります。

 

お店をあとにして数分。

今日のもう一つのお参りが、唐招提寺です。

 

もう、教科書のころからの心のふるさと。東大寺の大仏殿とともに

視界に入るだけで心が定まるような建造物です。

屋根の上の動物や鬼をデザインした飾りにも目が行きました。

 

こちらも国宝の数々。

金堂と講堂はともに奈良時代8世紀後半の国宝建造物です。

金堂の中には、盧遮那仏坐像・薬師如来立像・千手観音像。

平成の大修理の過程展示に、手入れされ分解された姿にも驚きつつ、

仏を身近に求めたくなった2011年を深く思うのでありました。

 

さてと、取って返すは京都の五条。

雑誌を見て行きたかったパティスリーSは、既に年末休み。

残念とつぶやきつつ、

姉三六角蛸薬師、の六角へ。

奈良とはうって変わった、夕闇の中にも浮かび上がる街中の地蔵信仰を

集めるお寺です。

体も冷えたので、三条まで歩いて、落ち着きの喫茶イノダコーヒーへ。

 

ほっとするのは彼女とアップルパイがいるから。

コーヒーはアラビアの真珠という名前です。

なんやかやと、今日のお寺めぐりを思い出し話し合い、

店を出るともうすっかり町は帳の中。

PAGONさんや、衣やささん。俵やさんのデザインショップ遊形で

財布を緩める年末ならではの買い物をして、

南へ下り、京都二番目の夕食に行きました。

 

京の四条の橋の上。西詰めに建つ、レトロモダンな5階建て。

東華菜館は、量良し味良し、スピード良し。

そして決定印を押してしまうのが、飴炊きといわれるこちら。

そうなんですね、大学芋です。

揚げたて、からめたてでホクホクパキパキと香りと甘みと音が響きあう、

実に芋好きの心を射抜くすばらしいお菓子が待ってくれています。

食べても食べてもあきません。

お腹が割れそうにはなりますが、僕は負けません!!!

16切れのうち12切れをきっと私が食べたはずです。

彼女も良く食べたとほめてくれました。

明日の運動は必須になりましたが、今日も満腹の夜を迎え、

祇園から知恩院の坂を上がり、蹴上に回り込んで

ホテルへ帰り着きました。

おやすみなさい。

ここまで、無事たどり着いた根気のいいかたには、深くお礼申し上げます。

 

 

 

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2011年12月29日 京都旅行1日目は 昼食以降の旅日記

2011-12-30 21:37:22 | 旅行記

カッパに変身するほどお腹がいっぱいになるのが怖いので、

鳥のから揚げを一個残し、彼女もうどんを丼の底に泳がせたまま黄桜酒造を辞去。

伏見桃山駅に続く、実に生活感あふれる商店街の年末を、魚屋さんの干しダラや、

餅屋さんの大小鏡餅を店前で乾かす様子などに見つけながら、

京阪電車に乗車。東福寺まで参ります。

駅の名前の元になっている東福寺は昨年の京都旅行で尋ねたので、

今日はそちらとは逆の小道、つまり駅前を左に曲がります。

なぜ左かというと、先週の「ぶらり途中下車の旅」で、ナレーターのオヒョンさんが、

”じゃあ左へ”という強引なコメントで番組を進行したのを覚えていたから、

というわけではないのですが、

住宅街の神社の舞台天井に、こんな龍の彫刻があるのを紹介したのは

よく覚えていたので、彼女に紹介して自慢したかったのでした。

天井の裏なので、覗き込まない限り、神社の前を通るだけでは見逃してしまうの

ですよ。

という小話をおさえつつ、少し山に向かって歩いていくと、

泉涌寺に着きました。こちらは彼女のお見立て。

ちなみにJRの京都キャンペーンで、中秋の名月を紹介するポスターが

撮影していたのがこのお寺。東山三十六峰の南端、月輪山の麓に佇みます。

鎌倉時代創建の、戒律を基本に、天台・真言・禅・浄土4宗兼学、と申します。

そんな薀蓄をパンフレットで学びつつ、

門をくぐるとこの堂々です。

木々の迫る中を砂利の坂道が大きく下り、その底に仏殿が座しています。

世界のそこに行きて見たる果て

大きいことはいいことだ

感覚で捉えた修行の寺を出ると、

「真言宗 泉涌寺派 別格本山」と長い名のついた雲竜院に参ります。

こちらは見せられるお寺です。

名前の通りの龍が雲の上を駆ける図があるほか、台所に走り大黒天が

奇妙な赤い口をあけ、庭も広々としています。

そしてありがたき窓。

書院の壁に切り取られた明かり。

名は「悟りの窓」

そういうことです。

丸く四角く。外に向かう自分の心眼。

 

泉涌寺と雲竜寺、ともに皇室の方々を葬る場所となっていることで、

時々に天皇陛下、宮家の方が訪れるそうです。

 

そんなことも学びながら、東山沿いにタクシーを走らせ今日の宿・

ウェスティン都ホテルへチェックインしました。

入り口には偶然にも、昨年尋ねた東福寺の庭の写真が。

1000室を越す、巨大なこのホテルは、建物も複雑で廊下も入り組んでいるので、

この目印は実にありがたく使わせてもらいます。

 

手と顔を洗って、着替えをするともう夕ご飯の時間が近づきました。

今日は、四条烏丸からすこし下った「さくら田」さんに予約が入れてあります。

昨年は予約がとれなかったので2年ぶり。超がつくほど楽しみな懐石料理です。

そして2時間後。もちろん、その期待は裏切られること無く、

鱈腹となった体を引きずりながら、三条通から蹴上への坂を汗かきながら

登っていったのでした。

その、八日市は招福楼から味の端を発したご主人の供してくれたお品は

次のようなものでありました。

 

・海鼠腸の葛仕立て

・蛤真丈・・・出汁の透明感と旨味の結集は、今私が味わえる唯一無二のものです

・寒ブリの卸し大根巻きに鯛とイカのお造り

・柚釜は蕪にウニ

・茹で上げガニ

・海老芋と淀大根と鴨のつみ入れ炊き合わせ

・マナガツオの西京漬け・ゴボウ・イクラ・ほうれん草の白和え・くわいチップスの八寸

・ゆり根の釜炊きご飯に赤出汁と香の物

・章姫・ラフランス・オレンジの水菓子

・山芋金団にお薄

 

これだけを、カウンターで彼女と並び座り、目を凝らし、舌を鋭くしながら、

一つ一つを堪能させていただきました。

ご馳走様です!!!

 

 

 

 

 

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唐招提寺にお参り

2011-12-30 14:37:39 | ふさおまき(オス)日記
奈良時代の国宝は建物からして。
鑑真僧正に感謝の気持ちを深くします。
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薬師寺にお参り

2011-12-30 12:31:43 | ふさおまき(オス)日記

奈良に来ました。
まずは薬師寺にお参り。白鳳の東塔は大修復中です。
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