伊藤貫『自滅するアメリカ帝国――日本よ、独立せよ』文春新書,2012年

米国の大統領、外交軍事の責任者、政策実務家、論客、建前と本音、口先ばかりのオベンチャラ輩と、冷徹な理智派の共存状況。
もともとウェストファリア条約以降の多極から二極になり一極になったが、このまま一極は続くはずがないとする。その理由も示している。
日本の国防についての米国介入方針がわかる。中国や北朝鮮に何発もの核兵器を持つことを容認しても、決して日本には核兵器を持たせないのが米国の方針。結論、日本は”独立国ごっこ”はお仕舞にして小規模の核武装を行うべき、と。良書。
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村田良平『村田良平回顧録(上巻)(下巻)』ミネルヴァ書房,2008年

著者は、1929-2010年の外交官。享年80歳。第一外国語はドイツ語。元外務事務次官、元駐米大使、元駐独大使。
とくに、下巻、が面白いとされる。
13章 後に続く世代への願い
14章 日本人よ、恥を知り、矜持を持て
のことだろうか。本人によると、米国があまり好きではない由。日本の外交が米国べったりであることに批判的。その点に同感。
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