アオバズクの不妊治療日記

不妊治療を始めて数年、体外受精でようやく第一子を授かりました。心配性の妊婦です。

漢方のこと

2017-05-28 11:39:32 | 日記
不妊治療専門院Aでの人工授精が失敗に終わり
しんどくなって通うのをしばらく休むことにしてから、
漢方を飲み始めました。
陽性反応が出るまで2年半ほど飲み続けていました。

「不妊に効く漢方」という広告を見たことがあったので、
そういう特効薬があるのかと思っていました。
しかも、保険が効かないイメージ。

でも、私が行ってみた病院では
常に保険が効く漢方だけで処方してくれました。

そして、「不妊に効く漢方」というものは存在しないのだと言われました。
体調を診て、問題があるところに効く漢方を試しながら
体力の底上げを図り、
結果として妊娠しやすい体を作っていくのだというお話でした。

漢方では気・水・血が体内をうまくめぐることが大切だとされています。
めぐりの悪いものを動かしたり、不足しているものを足したり、
という流れで薬を処方されていました。

1時間以上にわたる問診の結果、
私は気・水・血のいずれも滞っている状態だと言われました。
婦人科の疾患によく使われる桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という漢方は
常に処方されていましたが、
それ以外の数種類の薬はそのときどきの体調に合わせて変わっていきました。

結果として、通院を始めたころよりも確実に体調はよくなりました。
心療内科の薬を飲まなくてもよくなったのも、
漢方のおかげだと思います。
PMSが完全になくなることはありませんでしたが、
足のむくみ、ふくらはぎがうずく感じはほぼなくなりました。
何より、生理周期が28日前後で整いました。

漢方はかなり長い時間服用しないと効果が出ないのかと思っていましたが、
薬を変えるとすぐに具合が変わることも多く
(例えば、便秘気味だったのがすぐによくなるとか)、
意外と即効性があるものだと感じました。

また、自分の体(体調)に合っている薬はおいしく、
合っていない薬はまずく感じるのだという点もおもしろかったです。
実際に、酸っぱく感じないはずの薬を酸っぱく感じたときがあり、
それを報告したらすぐに処方が変わりました。

漢方の先生には毎回丁寧に話を聞いていただき、
それだけでもストレスがほぐれ、通院が楽しみなほどでした。
先生は西洋医学の医師免許も持っていたので
それほど偏った見方はされない方でしたが、
「不妊治療=西洋医学は爆弾のようなものだから」とおっしゃって、
そんな強い影響を与えても、
体のほうに妊娠する力がなければ結果は出ないと言われていました。

それもあって、体外受精に踏み切るまで時間がかかりました。
結局、なんとなく体外受精をしてみようかと思って
行動を起こしてからは早かったのですが。

ピックアップ障害が原因だったとすると、
おそらく漢方でいくら体調を整えても受精には至っていなかったでしょうから、
もう少し早く体外受精に向かってもよかったのかもしれません。




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