乳癌になりました。

病院&病気ビギナーの初めての乳癌体験記

初めての入院!

2011-11-13 | セカンドオピニオン~初めての手術入院まで
2週間ブログお休み、といったのに、なぜか今書いてます。

というのも、入院した翌日にすぐ外泊許可で家に戻ってきたからです。


ハイ、無事金曜日に入院いたしました。

ジャジャーン。

結局、恐れていた通り、仕事終わらず、なんとひさびさの徹夜!

徹夜のまま入院!


ひ~!


でも、やっぱり仕事のこと心配してたら来週ゆっくり休めないし、

戻ってきたときのことを考えると、いまやっちゃうしかないと。

体はおそらく疲れ果てていたものの、精神的にはすっきりしました。

入院当日の朝6時に帰宅し、お風呂入ったり、荷造りしたりしてホントギリギリでした。


*****


病院ではいつも外来しか来たことがなかったので、

病棟は初めて。

どんな感じなのかな~・・・と思っていました。


えーと。

見た印象は・・・ 「昭和」。

老舗病院のため、ややそういう感じで。

テレビの医療ドラマなどで見るモダンな感じというより、

「昔見たことある病院」な感じでした。


正直ベッド付近も、以前行ったことのある地方のビジネスホテルを思い出しました・・・。


あ、もちろん、庶民なので、大部屋です、大部屋。


旅行に来たわけじゃなく、治療なので、仕方ないかな、と思いましたが、気持ちはアガらなかったなあ・・・。


荷物をほどいて、パジャマ&スリッパに着替えたところで、今日はどうなるのかな???と。まったく予定を知らず。

朝、いらっしゃった看護師さんにいろいろお話を伺った際も、あとで主治医の先生からご説明が、というくらいで、それが何時かもわからず。

正直、予定がわからないのが一番気になりましたかね。

いや、やること他にないでしょ!

と思われるかもしれませんが、売店見にいこっかな!とか、ひたすら寝られるかな!とか。

でも先生の時間があったら、そこに合わせておきるかなとか。


旅行みたいにスケジュール表あったらいいのにな。

「終日フリー」とか。

「この日は午前検査、午後は各自で静養におつとめください」とか。


それだけでも知らされると、ぐっと気持ちも「準備」できるような。


さて、入院経験のある家族からは、

「病院なんてすぐ誰かきて落ち着かないよ」といわれていましたが。

ホントでした!


徹夜明けで、隙あらば寝たい!というモーローとした中でしたが、

私換算で、おそらく10人ほどは入れ替わり立ち代り「挨拶」「質問」
「説明」「サイン」などがあったかと。

以下、メモってみました。(やっぱりヒマ!?)


1)女性看護師さん:入院診療計画書 説明&同意のサイン、常用薬、病歴、アレルギーなど質問・・・以下これを「質問A」と呼ぶことにします。院内の軽いご案内と手術前に買っておくもののお話。(ホスピタルブラ、紙パンツ、ストロー1,2本)

2)女性薬剤師さん:質問A

3)男性麻酔科医師:麻酔の説明&同意のサイン、質問A

4)女性手術看護師さん : ご挨拶&手術前のあれこれご説明

5)男性医師3名 : ご挨拶

6)女性看護師さん : 夕方ご担当、ご挨拶

7)主治医の先生 → いらっしゃって、その後、先生のお部屋にうかがって、手術のご説明と同意のサイン

8)男性医師 → 輸血の説明&同意のサイン、質問A


これが大体午前11時から午後7時までの間にあったような。計10名の皆さま。

これにお昼ごはん&夜ごはん。ゴミの回収とか。


そういう方は「XXさ~ん、いかがですか?」の「さ~ん」くらいでもうカーテン開けておられるんですよね。


なので、たとえ寝て意識を失っていても、もう来ちゃう、みたいな。


そんな体験、正直初めてでした!

テレビの「寝起きドッキリ」(←懐!)を何回も受ける感覚ですかね。

「質問A」セットは多少内容に差はあっても大体は同じ。

お薬手帳を何度開いたことでしょう・・・。

あと、病気の経緯も2度聞かれました。

以前先生にお渡ししたエクセルをもう1度持ってきていればよかったです!


というか、こういう情報って共有されないものなんですね。

例えば朝の看護師さんのヒアリングが入力されて、それをその後の人が見て・・・とかにはならない。

むしろ、ケアレスミスを防ぐためにわざと何度も???


*****

<用意しておくと初日のあれこれ用にいいもの>

・発症~検査~入院にいたる経緯をまとめた表

  → これさえあれば、何度も説明しなくて済みました・・・。
    せっかくあったのになあ。

・下記もまとめて書いておくと、便利です。

  常用薬およびその使用頻度 
 (関連してその症状がおこる頻度、最後に起こったのはいつか)

  付属して「おくすり手帳」もあるといいですね。

  アレルギーのアレルゲン

  自分の既往症と家族の既往症

  
・・・あんまりまとめていくと、準備しすぎでカワイクない患者かしらん!?
でもいちいち「どうだったっけ?」という時間が省けます。


<あると病院ライフがちょっとだけ快適になる小物>

まだ1日しかいない私ですが、現時点で、あってよかったちょっとした小物など。


■S字フック

 これまた片野あかりさんのブログであったので、もっていきましたが、実際使える!
 院内移動時の小バッグなんかかけたりしてます。

■カワイイ手提げの紙袋

 これもS字フックにかけて。携帯充電器とか、マスクセットだとか、身の回りのちょっとした小物を入れとくと、ベッドサイドテーブル上がすっきり

■クリアファイル

 いろんな説明書やサインした書類などを入れるのに便利。ていうかむしろ無いと保存がしづらいかな。分けて入れたりしたい場合、2,3個あってもいいですね。

■小バッグ

 OLのランチ外出時の小さいバッグのようなもの。お財布とか、携帯とか、ミニタオルとか。院内移動に便利です~。

■枕カバー用のバスタオル

 お風呂用だったんですが、枕カバーにしたら快適快適。柔軟剤の香りっていいますか、いつもの匂いって落ち着きます。

■ポータブルDVDプレーヤー(ワンセグ付)

 私のようなテレビっ子。どんだけテレビカード(有料)必要なんだ、って思ってましたが、入院歴のある友人が貸してくれました。(感謝)持ってきてみたら、ワンセグだったので、テレビも粗い画像ながらバッチリ!

■お気楽なDVD

 DVDプレーヤーを貸してくれた友人がSATCのボックスセットを貸してくれました。それがすでに大活躍!SATCで正解。まるで親しい女友達が一緒にいるような気持ちだし、ファッショナブルだし、かつ笑えて、下ネタもありつつの。とにかくお気楽。ナイスチョイスでした。

■イヤホン

病院にもあったんですが、病院のものは片耳だけ。でもやっぱり両耳で聞きたい私は自分のイヤホンを延長コード的なものと持っていっててよかったです。


*のどの弱い私はこれに使い捨てマスクやのど飴も必需。病院の売店でも買えます。

*テレビ誌やフリカケもほぼ必需ですが、これも病院の売店で買えますので。

*確かにベッド周りは大部屋だとスペースも限られるので、もって行くものは最小限がよいと思いますが、私にとっては、上記のものが無いとストレスになっちゃうかも。


*****

あと、病院のパジャマ事情。

ネグリジェタイプは見たところほぼ皆無。(私はネグリジェタイプ+スパッツ)

大概は「ザ・パジャマ」っていう感じでピンク色とかのパジャマが多いです。

じゃなければ無印良品的なルームウェア。作務衣調の個性派の方も。


私の場合は、やっぱりパジャマ買ってよかった!

なぜって、さきほどあったように、次々に新しい人にお会いするわけで、顔はノーメイクで能面になっていても、やっぱり・・・お気に入りの洋服のほうが、気分良く&自信を持ってお会いできるから。

いつもの家パジャマだと、素になりすぎて、しかもだらしなく見えちゃう感じがして、気弱になっちゃいそうです。


実際、同じ病室にはもっと大変そうな先輩方もおられ、病院って病気の方の集まりなんだなあ・・・とあらためて実感。

そんなメロウな中、「お気に入りパジャマ」「かわいいタオルセット」などは気持ちアゲてくれました。


あと、驚いたこと。

みなさん意外と(?)お見舞いが多い。

私など、ほとんど友人にも言ってないし(ましてお見舞いに来てとは決していわず)、来たがってた家族にもまだいいから、と断ってしまったのに。

病院ってもっと孤独に・・・と思ってたのですが、結構お見舞い多いものですね。


あと、主治医の先生以外の先生たちに2人イケメンが。

それが気持ちアガらないんです。

イケメンだとむしろ腕が心配になる私って・・・。(←完全な偏見)


そのほかにも、病院のお箸が苦手だったりと、自分自身について「不思議発見」です。



まだ同部屋の方々とは会釈のみ。今後どうなるのやら?

といいますか、明日手術なのに、こんな時間までおきちゃいました。



最後に。

この病気が分かってから、私はほとんど泣いたことがありませんでした。

リアリティ無かったからかなとも思いますが。

そんな私がぐっと来た瞬間が2度ありました。

最初は、乳癌とわかった頃、夜中に目に涙をためた母親をみちゃったとき。

私がかわいそうで眠れなかったと。

思わずハグしちゃいました。ぐっときて。悪いなあ、心配させてと。

ただ、ちょっとおかしかったのは、眠れない母が読んでいたのが「らくらくホン」の説明書だったという・・・

なぜに、こんな夜中に、分厚い携帯の説明書を???


そしてもう一度ぐっときたのは、入院前日、会社の、唯一この件を話している友人(実は先輩)が「これ、あとでみてね」と紙袋を。

徹夜残業が終わるころ、開けてみました。

中には、お見舞いのすごくカワイイルームシューズと、カードが。

カードには、手書きで「GET WELL SOON また女子会しましょうね」といったようなことが。

そもそもDVDプレーヤーやSATCまで貸してくれたのに。こんなことまで。

何度も入院している人ならではの気遣いが沁みました。

先輩も忙しいのに・・・。やさしいなあ、と思ったら、涙が出ました。

病気がわかってから初めて泣いた日でした。




ではこの続きはまた退院後に、です~


今日も読んで下さってありがとうございます。


手術、行ってきます~