徒然なるままに、一旅客の戯言(たわごと)
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PAXのひとりごと
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Siberia Airlines A310 イルクーツク着陸時に事故 (続報)

 単なるオーバーランではなく、直進維持ができず滑走路逸脱した可能性もあります。

Aviation Safety Network から ASN Aircraft accident description Airbus A.310-324 F-OGYP - Irkutsk Airport (IKT) が発表されました。

死傷者数はまだ確定していませんが、最低限の情報はそろったように思えます。
今後はロシア当局およびエアバス社による事故原因調査が本格化することとでしょう。

Status:Preliminary
Date:09 JUL 2006
Time:ca 07:50
Type:Airbus A.310-324
Operator:Sibir Airlines
Registration: F-OGYP
C/n / msn: 442
First flight: 1987-04-03
Engines: 2 Pratt & Whitney PW4152
Crew:Fatalities: / Occupants: 8
Passengers:Fatalities: / Occupants: 192
Total:Fatalities: 127 / Occupants: 200
Airplane damage: Written off
Location:Irkutsk Airport (IKT) (Russia)
Phase:Landing
Nature:Domestic Scheduled Passenger
Departure airport:Moskva-Domodedovo Airport (DME / UUDD), Russia
Destination airport:Irkutsk Airport (IKT / UIII)
Flightnumber:778
Narrative:
Sibir flight 778 veered off the runway on landing, struck a concrete barrier and burst into flames. According to RBC, the airplane involved was F-OGYP. Weather around the time of the accident (23:00 UTC / 08:00 local) was: UIII 082300Z 28005MPS 3500 -SHRA OVC006CB 11/09 Q1002 NOSIG RMK QBB190 QFE707/0943 30290250= (Wind 280 degrees at 5m/sec visibility 3500m, light rain showers, 8 oktas overcast cloud at 600ft with thunder clouds, temperature 11C dewpoint 9C, QNH 1002hPa no significant weather)


この事故は、エアバスA310にとって7番目の全損事故となります。

現時点で、エアバスA310の事故の中では亡くなられた方の数は2番目の多さです。
(2000年1月30日に発生したケニア航空の事故による169名に次ぐ規模です)

悲惨な事故を繰り返さないために、しっかりとした調査が求められます。


着陸失敗、150人死亡か ロシア民間機 (共同通信) - goo ニュース
【モスクワ9日共同】インタファクス通信によると、ロシア・シベリアのイルクーツク空港で9日午前8時(日本時間同)ごろ、乗客乗員約200人を乗せたモスクワ発のシベリア航空機エアバスA310が着陸に失敗、滑走路をオーバーランして付近のビルに衝突、炎上した。

タス通信によると、ロシア非常事態省当局者は現場から127人の遺体を収容したと述べた。地元検察当局者によると、8人の乗員全員を含む150人近くが死亡したとみられ、救助された50人以上が病院に搬送された。

モスクワの日本大使館は、乗客名簿に日本人らしい名前が記載されていないことを確認した。

2006年 7月 9日 (日) 17:44
着陸失敗して炎上、140人以上死亡=ロシア旅客機 (AFP=時事) - goo ニュース
Photo from JIJI【イルクーツク(ロシア)9日】ロシア・東シベリア地方のイルクーツク空港で9日、同国シベリア航空のエアバスA310型旅客機が着陸に失敗して炎上、関係当局者によると、140人以上が死亡した。(写真は、9日、ロシア・イルクーツクの空港で着陸に失敗して炎上するシベリア航空の旅客機)

乗員・乗客のうち、49人が病院に運び込まれた。11人は自力で旅客機を抜け出して、立ち去った。同機はモスクワ発で、約200人が乗っていた。乗客には、夏休みの旅行中だった多数の子供も含まれている。

ロシアでは、5月にもアルメニアのエアバスA320が墜落する事故が発生。乗員・乗客113人全員が死亡している。

今回の事故で、プーチン大統領は政府調査委員会の設置を命じた。〔AFP=時事〕

2006年 7月 9日 (日) 16:03


BBC NEWS | Europe | Passenger plane crashes in Russia
Crash site in SiberiaNearly 150 people, including many children, are feared dead after a Russian airliner crashed in Siberia.
The S7 Airlines Airbus was flying from Moscow when it crashed on landing at Irkutsk airport.

The plane reportedly slid off the runway and hit a building at about 0800 on Sunday (2300 GMT Saturday).

About 55 people were injured, Russian officials said. The plane was carrying 192 passengers and eight crew. All the crew were said to have died.

Many of the passengers were reported to be children travelling to the nearby popular holiday destination of Lake Baikal.

The A-310 - operated by S7, known until recently as Sibir Airlines - appeared to veer out of control on landing.

It overshot the runway then crashed through a concrete wall, before hitting a building close to the airfield. It then broke up and burst into flames.

The cabin was wrecked and passengers were evacuated via the rear of the aircraft, according to rescuers.

Several passengers were seen jumping from the wreckage. Most of those being treated in hospital were suffering from burns.

The fire took three hours to put out, authorities said.

Investigation

Rescue workers are sifting through the wreckage, and have recovered about 120 bodies so far.

The precise cause of the crash remains unclear. Officials said the two flight recorders had been recovered and an investigation is under way.

Irkutsk airport was the scene of another fatal crash, in July 2001, when a Tu-154 plane fell to the ground on its final approach, killing all 145 on board. Authorities blamed pilot error.

Just two months ago, on 3 May, an Armenian Airbus A320 flying to Sochi in Russia crashed into the Black Sea killing all 113 people on board.

And in August 2004, 89 passengers and crew died when two aircraft - a Tu-134 and a Tu-154 - crashed about 800km (500 miles) apart on the same night after leaving Moscow's Domodedovo airport.

Last Updated: Sunday, 9 July 2006, 08:30 GMT 09:30 UK
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コメント
 
 
 
Airbus ()
2006-07-09 20:03:52
こんばんは。

ここのところ仕事が忙しく、ご無沙汰しておりました。

今日は、家族と一緒にBBに出向いておりました。



お天気が良かったからか、結構展望ロビーは一杯でした。

それにしても、カメラの放列の多さには驚いてしまいました。



Air IndiaのA310が離陸してゆきましたが、

離陸便を見ながら、A300-600Rの思い出話をカミさんとしていました。



帰宅して、シベリアの事故を知り、本当驚いてしまいました。



蒸し暑い日々が続きます。

どうぞご自愛のほどを。
 
 
 
Re: Airbus (PAX)
2006-07-10 04:18:32
「虎」さん、おはようございます。

お久しぶりです。



ご家族でKIXですか、いいですねぇ。

そちらはお天気が良かったのですね。こちらは「どんより・パラパラ」の梅雨空でした。



イルクーツクでの事故、ブレーキのハイドロ・フェイルが原因として浮上してきています。



お客様の多くは、避暑目的の観光の方だったとか。



亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、二度と悲惨な事故を繰り返さぬようにと願わずにはいらせません。
 
 
 
無題 (ホネスティ)
2006-07-11 10:50:34
テレビで報道してましたが、イルクーツク空港はロシア国内では離着陸が最も難しいと言われている空港だそうです。lLSも整備されておらず山々に囲まれた高い位置にあるとかで、これまでに何度か大きな事故があったようです。地元からは『こんな危険な空港はさっさと他の土地に移転させろ!』と、何度となく批判の声が上がっていたそうです。
 
 
 
それ程でも無いと思いますが (PAX)
2006-07-11 12:36:10
「ホネスティ」さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。



わたしもそのようなテレビ報道を見ましたが、(離着陸が最も難しいと言われている空港は)ちょっと誇張しすぎだと思っております。



イルクーツク空港ですが、「イルクーツク空港 - IRKURSK, RUSSIA (UIII/IKT) 」

http://blog.goo.ne.jp/boeing777-346er/e/27d5f5b4d1d859a82dd3f49ff8228c69 )にチャートを載せましたが、ICAO CAT-Iレベル(と思われる)ILSが両方向に装備されています。

※と思われると書いたのは、ILSの電波精度が基準を満たしていたかは疑問であるため。



ご指摘のように地形の問題、街に近いので騒音の問題はあるでしょうが、世界的に見てそれ程難しいとは思えません。

チャート片手にGoogle EarthでApproachルートをトレースしましたが、山々とは安全高度が保たれてますし(一歩間違えば危ない面はありますが)、Finalも若干GSのパスがSteepですが、角度としてはAuto Landが出来る範囲内です。

“ロシア国内では”と限定すれば、そうなのかもしれませんが、世界にはもっと厳しい条件の空港が数多あります。地元の騒音だって、伊丹や福岡の方がずっと街中ですし。

“これまでに何度か大きな事故があった”というのは、就航している機材がオンボロだったことも一因としてあるのではないでしょうか。
 
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