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(since 17 AUG 2005) |
イルクーツク空港 - IRKURSK, RUSSIA (UIII/IKT)
情報の補足と、ロシアのイルクーツク空港について。
事故を起こしたのは、モスクワのドモジェドヴォ空港(日本からの国際線が乗り入れているシェレメチボ空港とは違います。モスクワ市の南部に位置しており、主にシベリア、コーカサス、中央アジア方面への便が利用しています)から、イルクーツク空港へ向かっていたシベリア航空778便、エアバスA310型機です。
登録記号は確実ではありませんが、F-OGYP ではないかとのことです。
( F-OHCZ, VP-BTM の可能性もあります)
イルクーツク空港にはほぼ東西に伸びる長さ3165m・幅45mの滑走路があります。
( Runway 12 / Runway 30、それぞれの磁方位は 115 ° 295 °です)
両方向に CAT-I ILS を備え、ILS Rwy 12, ILS Rwy 30 共に最低気象条件は、決心高度( DH: Dicision Height )200フィート、滑走路視程( RVR: Runway Visibility Range )720m、卓越視程は800mです。
ILS が正常に電波を出していれば、当時の気象状況は;
UIII 082300Z 28005MPS 3500 -SHRA OVC006CB 11/09 Q1002 NOSIG RMK QBB190 QFE707/0943 30290250=
ですから、最低気象条件は満たしていたと考えられます。
風を考えると、ILS Rwy 30 で進入・着陸したものと考えられます。
Runway 30 の ILS Glide Slope のビーム角度は 3.33 °、Glide Slope にのって接地した場合、接地後残された利用可能な滑走路長は2445mであり、正常なオペレーションであれば、Thrust Reverser を IDLE かあるいは Reverse Thrust を用いなくとも、Auto Brake だけで十分停止できる長さを有しています。
(成田のB滑走路の全長より長いのですから…)
ずっと雨が降り続いていたので滑走路の状態は Wet で Contaminated Runway Condition に分類されますが、正しい接地帯に接地していれば、オーバーランはまず考えにくいです。
イルクーツク空港の Runway 30 滑走路端の標高は 1675 feet (約510m)、Runway 12 のそれは 1588 feet (約484m)ですから、Runway 30 に着陸するとわずかに下り勾配となりますが、問題になるレベルではありません。
Runway 30 の終端の先は、(まっすぐ滑走したとすると)かなり長い距離が空港内敷地ですから、どのようにオーバーランしたかも疑問が残ります。
Trip Kit で約1年前に取り寄せたチャートなので最新ではありませんが、イルクーツク空港の Airport Diagram 、ILS Rwy 30, ILS Rwy 12 の Approach Chart を掲載します。
タイトルには Google Earth からイルクーツク空港付近の衛星画像を乗せました。
もう少し大きいサイズは ここ から。
事故を起こしたのは、モスクワのドモジェドヴォ空港(日本からの国際線が乗り入れているシェレメチボ空港とは違います。モスクワ市の南部に位置しており、主にシベリア、コーカサス、中央アジア方面への便が利用しています)から、イルクーツク空港へ向かっていたシベリア航空778便、エアバスA310型機です。
登録記号は確実ではありませんが、F-OGYP ではないかとのことです。
( F-OHCZ, VP-BTM の可能性もあります)
イルクーツク空港にはほぼ東西に伸びる長さ3165m・幅45mの滑走路があります。
( Runway 12 / Runway 30、それぞれの磁方位は 115 ° 295 °です)
両方向に CAT-I ILS を備え、ILS Rwy 12, ILS Rwy 30 共に最低気象条件は、決心高度( DH: Dicision Height )200フィート、滑走路視程( RVR: Runway Visibility Range )720m、卓越視程は800mです。
ILS が正常に電波を出していれば、当時の気象状況は;
UIII 082300Z 28005MPS 3500 -SHRA OVC006CB 11/09 Q1002 NOSIG RMK QBB190 QFE707/0943 30290250=
ですから、最低気象条件は満たしていたと考えられます。
風を考えると、ILS Rwy 30 で進入・着陸したものと考えられます。
Runway 30 の ILS Glide Slope のビーム角度は 3.33 °、Glide Slope にのって接地した場合、接地後残された利用可能な滑走路長は2445mであり、正常なオペレーションであれば、Thrust Reverser を IDLE かあるいは Reverse Thrust を用いなくとも、Auto Brake だけで十分停止できる長さを有しています。
(成田のB滑走路の全長より長いのですから…)
ずっと雨が降り続いていたので滑走路の状態は Wet で Contaminated Runway Condition に分類されますが、正しい接地帯に接地していれば、オーバーランはまず考えにくいです。
イルクーツク空港の Runway 30 滑走路端の標高は 1675 feet (約510m)、Runway 12 のそれは 1588 feet (約484m)ですから、Runway 30 に着陸するとわずかに下り勾配となりますが、問題になるレベルではありません。
Runway 30 の終端の先は、(まっすぐ滑走したとすると)かなり長い距離が空港内敷地ですから、どのようにオーバーランしたかも疑問が残ります。
Trip Kit で約1年前に取り寄せたチャートなので最新ではありませんが、イルクーツク空港の Airport Diagram 、ILS Rwy 30, ILS Rwy 12 の Approach Chart を掲載します。
タイトルには Google Earth からイルクーツク空港付近の衛星画像を乗せました。
もう少し大きいサイズは ここ から。
IRKUTSK, RUSSIA Airport | IRKUTSK, RUSSIA ILS Rwy 12 |
IRKUTSK, RUSSIA ILS Rwy 30 | |
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