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(since 17 AUG 2005) |
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激しい雷雨の中での事故でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/3d/6a98911aa74885a322a471bdcb21f182.jpg)
日本時間の今朝(3日午前5時)、カナダ・トロントのピアソン国際空港(現時時間では2日午後4時すぎ)で、エールフランスのパリ発トロント行きエアバスA340が、悪天候下、着陸後オーバーランして機体が炎上する事故が起こりました。
以下の一連の写真を見ると機体が停止した場所は(くぼ地で)、条件が悪いことがわかります。
infant (幼児)も搭乗していた中で、よく、zero fatalities (死亡者ゼロ)でEvacuation (緊急脱出)したと思います。
当該便の乗務員は、冷静沈着に対応し、機内でのパニックもコントロールしてその勤めを果たしたことは、大変立派だと思います。
緊急事態における手順どおり、まず副操縦士が機外へ出たようです(脱出場所の安全確認とその後の脱出援助)。その後、客室乗務員の誘導で乗客全員が緊急脱出しました。(機長は機内に取り残されている乗客がいないことを確認して最後に脱出します)。
今回の事故の記事を幾つか読んで、改めて、客室乗務員の保安要員としての役目の重要性を認識させられました。
同時に、着陸時には万一に備えて安全姿勢を取れるよう日頃から心構えておくことの大切さも再認識しました。
以下、米国 Yahoo NEWS "Plane Skids Off Toronto Runway" の写真を一部引用
![Photo_from_Yahoo_News_US](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/16/ea626d011f45b1465d5f7ddf4d87445c.jpg)
![Photo_from_Yahoo_News_US](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/9f/30abe68c64031e4ed206ccd822bc8d36.jpg)
![Photo_from_Yahoo_News_US](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/9b/ca6e65d304f2163cae86a0f0d68cdce5.jpg)
![CYYZ_AF_A340_FROM_REUTERS](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/9c/b1a3199e66cf98a6d38c43a9cfcf9323.jpg)
事故当時のトロント・ピアソン国際空港の気象状況は、下の引用記事にもありますが、全天雲が雲に覆われ、視界も悪く激しい雷雨が降り続いていたようです。
事故当時のトロント・ピアソン国際空港の気象状況( METAR )です。
(日本時間:午前5時20分)
METAR CYYZ 022020Z 34024G33KT 3SM +TSRA FEW015 OVC040TCU 23/ RMK SF2TCU6 CB ASOCTD
(日本時間:午前5時04分)
METAR CYYZ 022004Z CCA 34024G33KT 1 1/4SM +TSRA SCT015 OVC045TCU 23/ RMK RA2SF2TCU5 CB ASOCTD
(日本時間:午前5時00分)
METAR CYYZ 022000Z 29011KT 4SM +TSRA BKN051TCU BKN140 23/22 A3002 RMK TCU6AC1 CB ASOCTD LTGCC VIS LWR SW-NW 2 SLP164
(日本時間:午前4時00分)
METAR CYYZ 021900Z 22007KT 4SM +TSRA BKN050TCU BKN080 24/23 A3003 RMK TCU6AC1 CB ASOCTD SLP168
仏旅客機が着陸失敗、炎上 全員脱出、43人軽傷 (共同通信) - goo ニュース
以下の一連の写真を見ると機体が停止した場所は(くぼ地で)、条件が悪いことがわかります。
infant (幼児)も搭乗していた中で、よく、zero fatalities (死亡者ゼロ)でEvacuation (緊急脱出)したと思います。
当該便の乗務員は、冷静沈着に対応し、機内でのパニックもコントロールしてその勤めを果たしたことは、大変立派だと思います。
緊急事態における手順どおり、まず副操縦士が機外へ出たようです(脱出場所の安全確認とその後の脱出援助)。その後、客室乗務員の誘導で乗客全員が緊急脱出しました。(機長は機内に取り残されている乗客がいないことを確認して最後に脱出します)。
今回の事故の記事を幾つか読んで、改めて、客室乗務員の保安要員としての役目の重要性を認識させられました。
同時に、着陸時には万一に備えて安全姿勢を取れるよう日頃から心構えておくことの大切さも再認識しました。
![Photo_from_Yahoo_News_US](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/16/ea626d011f45b1465d5f7ddf4d87445c.jpg)
![Photo_from_Yahoo_News_US](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/9f/30abe68c64031e4ed206ccd822bc8d36.jpg)
![Photo_from_Yahoo_News_US](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/9b/ca6e65d304f2163cae86a0f0d68cdce5.jpg)
![CYYZ_AF_A340_FROM_REUTERS](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/9c/b1a3199e66cf98a6d38c43a9cfcf9323.jpg)
事故当時のトロント・ピアソン国際空港の気象状況は、下の引用記事にもありますが、全天雲が雲に覆われ、視界も悪く激しい雷雨が降り続いていたようです。
事故当時のトロント・ピアソン国際空港の気象状況( METAR )です。
(日本時間:午前5時20分)
METAR CYYZ 022020Z 34024G33KT 3SM +TSRA FEW015 OVC040TCU 23/ RMK SF2TCU6 CB ASOCTD
(日本時間:午前5時04分)
METAR CYYZ 022004Z CCA 34024G33KT 1 1/4SM +TSRA SCT015 OVC045TCU 23/ RMK RA2SF2TCU5 CB ASOCTD
(日本時間:午前5時00分)
METAR CYYZ 022000Z 29011KT 4SM +TSRA BKN051TCU BKN140 23/22 A3002 RMK TCU6AC1 CB ASOCTD LTGCC VIS LWR SW-NW 2 SLP164
(日本時間:午前4時00分)
METAR CYYZ 021900Z 22007KT 4SM +TSRA BKN050TCU BKN080 24/23 A3003 RMK TCU6AC1 CB ASOCTD SLP168
仏旅客機が着陸失敗、炎上 全員脱出、43人軽傷 (共同通信) - goo ニュース
【ニューヨーク2日共同】カナダ・トロントのピアソン国際空港で2日午後4時(日本時間3日午前5時)すぎ、エールフランスのパリ発トロント行きエアバスA340(乗客乗員計309人)が着陸後、滑走路を約200メートルオーバーランして地面のくぼみに激突、炎上した。乗客らは全員、炎上直前に脱出、死者はいなかったが、43人が煙を吸うなどして軽いけがをした。ロイター通信などが伝えた。脱出から炎上までは数分以内だった。トロントの航空機事故、22人軽傷 (ロイター) - goo ニュース
トロントの日本総領事館は、日本人が搭乗しているとの情報はないとしている。
米CNNテレビが乗客の話として伝えたところによると、着陸直後に機内の明かりが消え、タイヤがパンク、ブレーキが利かなくなったという。滑走路外の地面に激突後、機体が2つに折れ、炎に包まれた。乗客は脱出シューターを使って機外に逃れた。
2005年 8月 3日 (水) 12:21
[パリ 2日 ロイター] カナダ・トロントのピアソン国際空港で2日、エールフランス<AIRF>のエアバスA340型旅客機が着陸の際、滑走路をオーバーランし炎上した航空機事故で、エールフランスは、死者は出ておらず、22人が軽傷を負ったと発表した。
エールフランスは声明で、「犠牲者はいなかった」と発表。事故機には乗客297人と乗員12人が搭乗していたと明らかにした。
事故機は、パリ発トロントの行きのエールフランス358便で、荒天の中での着陸時に滑走路を外れオーバーランしたという。空港は落雷の危険性から警戒態勢(レッドアラート)を敷いていた。
エールフランス幹部によると、乗客らは事故機が炎上する前に避難した。事故原因は調査中。
同幹部は記者団に対し、「エールフランスは、乗客支援のために全ての努力を行っている。また全ての物理的、精神的な支援を用意している」と語った。
2005年 8月 3日 (水) 14:18
Comment ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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もちろん、事故そのものは決して起きて欲しくないものなのですが…。
事実関係や原因はカナダの事故調査機関がしっかりと究明してくれることでしょう。
落雷でElectronicsがdownしたような証言や報道もありますが、Touch Down後でそれも不幸中の幸いだったように思えます。
500ft AGLで被雷して「滑空比だけが頼り」の状況だったら、と思うとゾッとします。
それにしても、向こうの報道では“警察が”とか“事情聴取”とかのフレーズが出てこないことに、文化の違いを感じます。
Canada / Alaska は昔 Trip Kit でチャートがあった筈なので、後で調べてみます。
これが日本だと、真っ先に警察・マスコミが出てきて「誰が悪いんだ!!パイロットの責任は!?」なんて騒ぎ立ててるところでしょう。
(暑いですね。こちらもそれなりに暑いです
日本なら、先ず警察が仕切って現場検証、当該便乗員は「業務上過失傷害」の疑いで身柄拘束の上、事情聴取。
ICAO Annex 13 に違反しているお役人連中が溢れかえってますから。
マスコミも無知をさらけ出して、“パイロットが真っ先に脱出”なんて見出しをつけた的外れな記事を書きそうですね。
確かフランスは客室乗務員にも『航空従事者』のライセンスを与えていたと思います。
勿論、保安要員としてですが。
ライセンスを持たされると、それだけでプロとしての誇り、モラールが高まるでしょうし、乗客に対する影響力の面からも一線を隔していると言えるでしょう。
これが日本なら「一歩間違えば大惨事!」という感じで、とにかく叩く方向に走るでしょうからね…。
私もあちらの報道記事に幾つか目を通しましたが、文化の違いを感じますね。
それと、エールフランスのトップが「クルーの対応を非常に誇りに思う」旨のコメントを出して、自社社員を誉め讃えています。今の日本では考えられないことです。
当該便のクルーは、地上に降ろされ続けることもなく、本人の意思が尊重され、程なく現場復帰するクルーも多いことでしょう。
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誤字がありましたので昨夜(23:47:39)のコメントを再投稿しました
私は暑さに負けず、昨日もロートンヌのケーキをたべちゃいました♪
少し前のニュースですが、今回はこちら関連の記事を書いたのでTBさせて頂きました☆
暑さと忙しさに負けず、お互い頑張りましょうね
いらっしゃいませ!!
本当に暑いですねぇ
「ショコラ」さんの記事、拝読させていただきました。「ショコラ」さんもご指摘されていますが、私がこの件で文化の違いを感じたのは“乗客”の対応ですね(...PAXですから...)。航空機に搭乗する際の自己防衛(危機管理)水準が本邦よりも高いのだと思います。でなければ、火災の危機迫り来る中、2分以内に秩序だってEvacuationできません。
それと、機体停止に至るまでの短時間に(異常が発生したのは接地後がその少し前だった訳だと思うので)ちゃんと安全姿勢をとれた事です。
当該クルーに言わせれば、「訓練どおり当たり前のことをしただけ」というかも知れませんが、その当たり前のことを危機的状況下できちんとやってのけるところは素晴らしいと思いました。
また、遊びにいらして下さい。