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(since 17 AUG 2005) |
微妙な高度で揺れに遭遇したのが残念です
お怪我をされた客室乗務員の方にお見舞いを申し上げます。
Cockpit からは“全員着席”の指示は出ていなかったのでしょうか。
900m( 3000ft )とは微妙な高度でしたね。
当該便の混み具合や機内の状況が解からないので、何とも言えませんが、一般的には着席していておかしくない高度であり、STAR または Radar Vector されて降下して、進入体勢に入らんとするくらいの高度です。
Cockpit サイドからすれば、天候が良くても、10000ft 過ぎたら Cabin Crew も座って欲しいところでしょうが、サービスの進み具合やお客様のベルト装着状況の確認などで、実際難しいことも理解できます。
勿論、揺れが予想される場合には、出発前のブリーフィング時にその旨の注意喚起がありますし、上空でも Cabin Interphone を用いて、Crew 間のコミュニケーションをまめに行い、早目のベルト点灯、全員着席となります。
難しいのは、そこそこ天候が良く、悪天予報も出ていなくて、enroute もスムーズに来た場合です。
経験(悪い意味では“慣れ”)に基づいて、どうしても着席が遅れ気味になってしまうのですよね。
加えて、大人しいPICだったりすると....。
“後部ギャレー”とのことですから、お怪我をされたCAの方はサービス・カートの収納など、後片付けも最終段階だったのだと思います。
「たら・れば」は無意味ですが、もう少し早くサービスが終了して片付けも終えて着席していれば、怪我を防げたかもしれません。
CAT(晴天乱気流)だったのか、雲に入って揺れたのかも定かでありませんが、“突然の揺れ”と記事にはかいてありますから、CATだった可能性が高いですね。
私見ですが、3000ft ならば座っていてショルダー・ハーネスまでしていて欲しかったです。
お怪我をされたCAの方の一日も早い快復を願っております。
全日空機で客室乗務員骨折 着陸直前に揺れ、転倒 (共同通信) - goo ニュース
Cockpit からは“全員着席”の指示は出ていなかったのでしょうか。
900m( 3000ft )とは微妙な高度でしたね。
当該便の混み具合や機内の状況が解からないので、何とも言えませんが、一般的には着席していておかしくない高度であり、STAR または Radar Vector されて降下して、進入体勢に入らんとするくらいの高度です。
Cockpit サイドからすれば、天候が良くても、10000ft 過ぎたら Cabin Crew も座って欲しいところでしょうが、サービスの進み具合やお客様のベルト装着状況の確認などで、実際難しいことも理解できます。
勿論、揺れが予想される場合には、出発前のブリーフィング時にその旨の注意喚起がありますし、上空でも Cabin Interphone を用いて、Crew 間のコミュニケーションをまめに行い、早目のベルト点灯、全員着席となります。
難しいのは、そこそこ天候が良く、悪天予報も出ていなくて、enroute もスムーズに来た場合です。
経験(悪い意味では“慣れ”)に基づいて、どうしても着席が遅れ気味になってしまうのですよね。
加えて、大人しいPICだったりすると....。
“後部ギャレー”とのことですから、お怪我をされたCAの方はサービス・カートの収納など、後片付けも最終段階だったのだと思います。
「たら・れば」は無意味ですが、もう少し早くサービスが終了して片付けも終えて着席していれば、怪我を防げたかもしれません。
CAT(晴天乱気流)だったのか、雲に入って揺れたのかも定かでありませんが、“突然の揺れ”と記事にはかいてありますから、CATだった可能性が高いですね。
私見ですが、3000ft ならば座っていてショルダー・ハーネスまでしていて欲しかったです。
お怪我をされたCAの方の一日も早い快復を願っております。
全日空機で客室乗務員骨折 着陸直前に揺れ、転倒 (共同通信) - goo ニュース
松山空港に着陸するため降下中だった羽田発の全日空ボーイング767(乗客279人、乗員8人)で22日、突然の揺れのため客室乗務員の女性(25)が転倒し骨折していたことが23日、分かった。
ほかの乗客や乗員にけがはなかった。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は同日、航空事故として2人を担当調査官に指名した。
全日空によると、同機は着陸約5分前の22日午後1時54分ごろ、高度約900メートルで突然、縦横に大きく揺れ、機内後部のギャレー(調理室)にいた客室乗務員の女性2人が折り重なるように転倒した。
このうち1人が腰を強く打っており、23日に病院で診察を受け「腰椎(ようつい)の一部を骨折しており、1週間程度の安静が必要」と診断された。
2006年 1月23日 (月) 22:06
Comment ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« どうした DHC-... | JAL1922/15JAN... » |
週末に札幌に飛ぶので、久々に悪友に会えるかなとメールを出したら、獣医学の学会で今モロッコにいるそうで、土曜日に関空経由で帰国だとか。
入れ違いのようなそうでないような....モロッコからですと経由地は何処なんでしょうね?聞いときます。
さて、ANAさんのTurbの件、
うちでも話題になってしまったのですが、家内曰く、"国内線も短い路線だとギャレーの片付けもなかなか終われへんねんから....ベルトサインのタイミングが命綱なのよ"とぽつり。
でも、3000ftで着席してないのはかなり遅いと思うと言ってました。
悪天候などでサービス開始が遅れたのかもしれませんね。
JALみたいに10,000ftのコールをかけない分、意識が
着陸に向かわないのでしょうか?
けがをされた方は本当に大変ですね。
後遺症が残らないことを祈りたいです。
> 意識が着陸に向かわないのでしょうか?
は無いと思います。CAとしてプロであるからには、現在のFLT Phaseはきちんと把握していると思います。
ただ、奥様が仰るように忙しかったり、ちょっとタイミングを逃すと、連鎖的に遅れが蓄積、後手後手に回ってしまうようですね。
昨年には鶴社のIntlで、サービス・カートを手で押さえてLandingする、という大“喝”ものもありました。
http://blog.goo.ne.jp/boeing777-346er/e/687077a8c56afd4aeb4788bc5d5e1b31
CAの地上滑走時の離席や降下中(ベルト・オン時)の離席については随分と歴史の長い問題なのですよね。殊に短距離の国内線。スーパーシートで預かった上着を返却するのにFINAL直前まで動き回ったり、etc.
サービスやCSも大事ですが、過度のそれが原因で怪我をしてしまったのでは本末転倒です。
さて、週末はSPKですか。お気を付けて、楽しいご旅行を。
モロッコから...、CDG, LHR, AMS, FRA あたりが乗り継ぎ候補地でしょうか。KIXだとCDGかLHRかな。
岐阜市の近くに住んでいる30代の私は一応気象予報士の資格を取得しています。
突然ですけど、CAT(晴天乱気流)についてお聞きしたいことがあります。
晴天乱気流は、高度の高いところ(約10000mを中心として約5000mから15000mぐらい)で起こるのではないでしょうか?今回の場合、高度約900mとかなり低いので晴天乱気流ではないと思うんですけど、いかがでしょうか?
いきなり、訪問して質問をぶつけてしまい申し訳ありませんが、解説よろしくお願いします!
過去のBlog拝見しましたが、大変勉強になります。これからもおじゃまさせて頂きます。
気象予報士の方に突っ込まれて、タジタジであります。
ご指摘の通り、投稿ではCATを非常に広義で“雲が無いところで揺れる”の意味で使ってしまいました。航空気象からすると正しい使い方ではありませんね。反省。
仰るとおり、積雲状の雲に起因せず、通常は15000ft以上でwindshearに起因するものをClear Air Turbulence(CAT)と分類します。
今回、雑にCATと使ってしまいましたが、擾乱(Turbulence)の原因はwindshearだと思われます。windshareが何によって引き起こされたかは、当時の資料も無く解かりませんが、前線面に起因するFrontal Turbulenceか類似現象が疑われますし、高度としてはMountain Waveも要因としては排除できないと思います。
前線面の200マイル以内では、3000ft以下において、急激な風向・風速の変化でlow-level windshearが起こり得ることが知られています。
Mountain Waveの例では、羽田にapproachする機体が房総半島上空、数千ftで、富士山の風下に起こる擾乱の影響を時々受けることがあります。
満足な回答になっていないかと思いますがご容赦下さい。何れの内容も“釈迦に説法”でしたね。失礼いたしました。