ややお祭りさわぎ的な「ボジョレーヌーヴォー」だけがピックアップされてしまいがちな、ボジョレー地区ですが、素晴らしい
ワインの生産者がいっぱいいっぱいいます。
「ボジョレーのロマネ コンティ」なーんて言われていますその生産者は・・・
『自然派ワインの巨匠 マルセル・ラピエール』
最近になってまた、食に対しても「安心」と「安全」が求められている時です。
ワイン
については、もう少し前から『自然派』のワインが流行っていました。
このマルセル・ラピエールはまさにその草分けです。
ボジョレーの土地でブドウ本来の味わいを最大限に引き出すために行き着いたのが、除草剤を使わない、酸化防止剤を使用しない、ろ過しない、補糖しない、皮に付着する天然酵母だけで発酵させるという方法です。
この5項目を考えるだけで、畑で元気に育ったブドウそのものを味わうことができるし、それ以外の余計なものが添加されていないことがわかります。
美味しいワイン
を造るために、自然に敬意を払う
マルセル・ラピエールのポリシーはシンプルです。
「美味しいワインを造る」ただそれだけ。
そのために、除草剤は使いません。
除草剤を使うと、草だけでなく、その畑に生息している酵母菌も死んでしまうから。
生きた酵母菌がブドウに付着していれば、自然にアルコール発酵を促すので、あえて酵母を添加する必要がありません。
一般に、ワイン生産者は、自分の好みの酵母(培養酵母)を使いますが、使い慣れた酵母であれば、発酵のプロセスを熟知しているので管理がしやすいからです。
しかし、ラピエールのように、土着の酵母(天然酵母)を使うとなるとそうはいきません。畑には何種類もの酵母が生息しているので、年によって優勢となる種類が異なるのです。
ある酵母の発酵のプロセスを理解したとしても、次の年にも同じものが付着し、経験を応用できるとは限りません。 ラピエールは美味しいワインを造るために、あえてそうした困難なワインづくりを実践しているわけです。
ベストな状態で収穫するために・・・
さらに、ラピエールは収穫もすべて手摘みで行います。
一房ずつ確認し、いたんだ果実が入らないように人の目で確認するためです。手間はかかりますが丁寧な収穫はとても大切な工程です。
この手間をかけることで、酸化防止剤を使用することなく健全なワインを造ることができるからです。
こだわりのビオワイン
このような手間をかけながら、農薬や化学物質を使わない徹底したワイン造りを続けるマルセルラピエール氏。
飲めば分かる体に優しい自然体な味わいは、体が安心するどこか懐かしいものです。
一度飲みはじめるとついつい進んでしまい、すぐに飲みきってしまう・・・
これまでに飲んできたワインとは明らかに違う、体に染み込む感じに驚かれることでしょう。
今、「雀の庵」にある「マルセル ラピエール」のワインは「モルゴン」の2001年。
それも、お手軽に味わっていただくためにも「ハーフボトル」でご用意してます。
ラピエールの代名詞と言っても過言でないのが、このモルゴンです
深いガーネット色をまとったワインは、チェリー
、桃、アプリコット、プルーンのような核のある果実がよく熟した時のアロマを持っています。
力強く、飲み応えのある、このカテゴリーでは間違いなくトップクラスの一本だと思います。
ボジョレー地区なので当然ガメイ100%で造られているのですが、あまりの濃厚さに、
「本当にガメイ
」
「これが『ヌーヴォー』と同じ葡萄で造られてる
」
とついつい舌を疑ってしまいます。
ブルゴーニュの「ピノ ノワール」と間違えそうなくらいの、味わいですよん。