マカオは路線バスが発達しており、さまざまな方面へ向けてさまざまな会社のバスが運行されている。ということで適当なバスに乗り込み、「賑やかそうな場所で降りよう」という“行き当たりばっ旅”作戦でやってきたのがここ。
降りたそこは偶然にもマカオNo.1の観光スポットにして周囲の建物すべてが世界遺産である『セナド広場』だった。
広場の目の前には『民政総署』が。1784年に建てられたポルトガル統治時代の歴史的遺産の一つ。
『仁慈堂』。福祉施設として18世紀に建造された建物。現在は博物館となっている。
『聖ドミニコ教会』。なんと建造は16世紀。
小腹が減ったので胡椒餅を食う。うめえ。
先を急ごう。セナド広場をまっすぐ進んでいく。土産店やエッグタルト屋が軒を連ねる小径を抜けると――
お、なにか見えてきた。
『聖パウロ天主堂跡』。17世紀に建てられた教会で、1837年に焼け落ち、現在のファサードのみの姿となってしまった。これだけを見ても、相当に巨大で荘厳な教会だったことが伺える。
ファサードから市街地を見下ろす。リスボン?(行ったこと、ありませんが)
ファサードの裏側。過去に訪れたメキシコを思わせる風景が広がっていた。
さて、そろそろメシでも食べに行こうか。再びセナド広場へ戻ろう。
入ったのは麺専門店『黄枝記』。50年の歴史を持つ雲呑麺が名物のお店だ。
こちらへ来てからというもの、未だ担々麺を食べられずにいる。ということで、真っ先に「担々麺」の文字をメニューから探すと、おお、それらしき名前があるじゃねえの。ちゃんととんがらしのマークまで添えてある。名物の雲呑麺を華麗にスルーし、迷うことなくこの『擔擔醤粗麺』をオーダー。
待つことしばしで出てきたのがこれ。「醤」の名が冠されるだけにイメージしていた胡麻肉味噌ベースの担々麺とは大分異なるが、これはこれで美味しそう。なによりもこの平打ち麺がいいじゃねえか(粗麺とは平打ち麺を指す言葉らしい)。
しかしこのフェティッシュな食感はどうだ。しっかりとコシがあって、しなやかで喉越し最高。スープも快い辛さで思ったよりもあっさりしていてスルスル入っていく。冗談じゃなくあと10杯は食べられる自信あり。
そしてこれが名物の「雲呑撈麺」。ご覧の通りの白糸のような極細麺で、こちらも粗麺に負けず劣らずのフェティッシュな食感。添えられている海老雲呑がまた美味い。これもあと20杯は食えそう。
さ、腹も膨れたし次行ってみよう。