セナド広場から再び路線バスに乗り、今度は基督教会から一転、仏教寺院を観に行くことにしよう。
『媽閣廟』(マコウミュウ)
1488年創建のマカオ最古の寺院。船員や漁師の守り神である『阿媽』(アーマー)が祀られる、いわば海の守り神。
ここに初めて上陸したポルトガル人が、この「マコウミュウ」という呼称を「マカオ」と発音したのがマカオという地名の由来だとはガイドブックの受け売り。しかし勉強になった。
この螺旋状の物体は「お線香」。驚くべきことに燃え尽きるまで一ヶ月を要するとのこと。すげえ。
日差し強い身体が浮き立つような南国特有の気候のなか、ここだけは凛、とした空気が張りつめる。アースダイビング好きにはたまらんスポットとなることだろう。何かが放たれているぜ、ここ。
春節の際にはここも相当に賑やかになるのだろう。今は嵐の前の静けさか。ぜひ、その最中に訪れてみたいものだ。
再び正門へ。
願が掛けられた沢山の御札が奉納されていた。美しい。
「さて、次へ、」
となった時に突如頭痛に見舞われる。動けそうにないので頭痛薬を飲んで公園のベンチで横になる。この公園で日がな集っては井戸端会議に講じているのであろう、南アジア系の女性たちのおしゃべりを聴きながらうつらうつらすること約40分。なんとか頭痛が退いてくれたので次へ向かうため再び路線バスへ。