荒神(2002) - goo 映画
戦いの神=荒神
舞台『SAMURAI 7』のニュース動画を見ていたら『荒神』を思い出し久々にDVDで観ました。
公開当時、加藤雅也の殺陣が観られる時代劇、
大沢たかおの出演作は良い作品が多い、
監督は当時注目されていた北村龍平監督
ということでワクワクしながら観に行きました♪
特に侍役の大沢さんが笑い転げる演技にビックリしたのを今でも覚えています。
(大沢さんは物静かな役が多い印象だったので。)
大沢さんはアクション(殺陣)はこの作品が初めてだったけど、
クランクイン前日にフラフラになってしまったほど猛特訓したそうなので
ぎこちなさはそれほどなく、画になっていました。
武術の心得のある加藤さんは殺陣初心者の大沢さんが動きやすいように
スピードを抑えたゆとりのある優雅な立ち回りでした。
加藤さんは普段は飄々とした穏やかな目をしているんだけど、
ヤクザ映画や時代劇の決闘場面になると
両目に仁王が宿るようなギラッとした鋭い眼光を放つんですよね。
そのギャップが魅力的☆
左右対称の構図
グルッと回転するカメラアングル
脚本通りなのか?アドリブなのか?
よくわからんシュールな荒神〔加藤雅也〕の語りがクスッと笑えるシュールな面白さ☆
↑上写真の無表情な女の人もよく見ると目がかすか動いていて
笑いをこらえていたのかな?って思ったりもしたよ。(^-^ゞ
北村監督は大沢さん、加藤さんに合わせて当て書き(俳優の素の人柄に合わせて脚本を書くこと)
したので侍・荒神のキャラに違和感はなかったです。
特典映像のメイキングを見るとストイックな大沢さんは撮影の合間に脚本を読み込んでいるけど、
加藤さんは寝ていたり監督やスタッフと談笑していたりしていてお茶目なの♪
それと、加藤さんは荒神の役作りで『荒神』スタッフ書いてもらったイレズミのままで
同時期に撮影していた『マッスルヒート(2002) - goo 映画』でケイン・コスギと闘う場面を撮影した加藤さん。^^
結局、『荒神』では衣装に隠れて書いてもらったイレズミはあまり映らず。。。
加藤さんいわく「言わなきゃわからん。」との事だけど、
『荒神』DVDの副音声の解説で北村監督が真実を明かしていました。。。
加藤さんと大沢さんはメンズノ○ノのモデル出身の先輩後輩。
加藤さんは大沢さんの19歳の頃から知っていると言っていたので、
大沢さんが真面目な人だというのもわかっているから
現場が張りつめた雰囲気にならないように大沢さんやスタッフがリラックス出来るように
加藤さんは撮影現場であえて二枚目半なキャラに徹していたようにも感じました。
わずか9日間での撮影、結婚式場にあった内掛けの裏地を利用した衣装など
低予算で独創的な様式を整えたのが凄い☆
P.S.
加藤さんと大沢さんって本当はこの『荒神』が二度目の共演になるはずだったんですよね。
加藤さんにドラマ『星の金貨』のオファーがあったけど、
その頃加藤さんは海外映画主演のオファー
(確かイギリスの恋愛映画で外交官役のオファーだった記憶が・・・)がきていて、
『星の金貨』を断って、海外映画を選んだ。
だけど、しばらくして海外映画は制作中止になってしまった・・・。
『星の金貨』に加藤さんの代役で出演した竹野内豊は当時無名に近かったけど、
このドラマをキッカケにブレイク☆
『星の金貨』に出演していれば加藤さんの知名度ちょっとは上がっていただろうな・・・。