~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

■『さまよう刃』■ ※ネタバレ有

2009-10-10 20:36:31 | 映画【日本】

  『さまよう刃』:公式サイト - goo 映画

ご飯

原作は未読なんですけど、
最近は社会派サスペンス映画を観ていなかったので観に行ってきました。
なので、予備知識は全くない状態での観賞です。

日本版『
グラン・トリノ』みたいな感じなのかしら?

 
『グラン・トリノ』... ※ネタバレ有

妻を亡くし、たった一人の肉親である最愛の娘であるならば
どうして父:長峰〔寺尾聰〕は夜遅くに塾?から帰宅する
娘を迎えに行かなかったのかしら?
娘は父に電話をキチンと入れていたんだから迎えに行く事は出来たでしょ。

寺尾聰って中学生の娘の父親役にしては年齢が高すぎるような。。。
(孫ならば違和感ないんだけどね。。。)

犯人グループの使い走りの中井はどうして長峰の自宅の電話番号を知っていたのかしら?
中井の密告で犯人グループの一人である伴崎のアパートへ行った長峰は
ビデオデッキでソフトの再生の仕方がわからないなりにも映像を見てしまい、
嘔吐する演技の流れが細かかっただけに、
長峰に刺される伴崎役の俳優さんの演技がわざとらしくて大げさで
まるで、コントみたいだったわ。。。

織部〔竹野内豊〕は終盤、残る犯人の一人である菅野が
駅に現れる事を電話で長峰に教えているし・・・。

長峰にその事を教えた事でその後どうなるか冷静に状況を考えれば
安易にそれを教える事なんで出来ない筈だと思うけど・・・。
織部は独身とは言え、30代ぐらい?の刑事にしては考え方が甘すぎですよね・・・。

竹野内豊は刑事役にしては眼差しや話し方が優しすぎますね・・・。
でも、作品的にはそれが功を奏していたのかな?

威圧感のある刑事組織というよりも
苦悩する人間模様として観る事が出来たから。

長峰はあの映像を見た直後で
憤りを覚えた感情のまま伴崎を刺殺してしまったものの、
菅野を探す中で長峰の心の内では迷いが生じてきたのでしょうね・・・。

残る一人菅野への復讐心に駆られる自分の衝動を止めてほしかったから
警察にああいう手紙を書いて送ったんだろうし・・・。

なんか、何とも言えない複雑な余韻が残ってしまった作品でした・・・。


10 コメント

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不思議。 (rose_chocolat)
2009-10-11 16:59:20
原作は読んでないですが、ちょっと興味を惹かれて観てきちゃいました。
たぶんテーマ的にすっごく重たいし微妙なので、感想書きづらいでしょうね。
すごく反響を呼びそうなテーマですし、大事なことを描いてはいるのですが、どうにも不思議な点ばかりが目に付いて仕方なかったです。
ラストのチッタ前など、かなりツッコめてしまいまして。。。
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テーマ。 (BC)
2009-10-12 00:46:13
rose_chocolatさん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

シビアなテーマなので感想は書きにくいですよね・・・。

海外が舞台だったらそれほど気にはならないだろうけど、
日本を舞台にしているから場所の土地柄も距離感も
大体は想像つくのでありえない描写もありましたね。。。
それと、日本人の常識範囲で見るので、
夜遅く帰宅する娘を迎えに行かなかった長峰や
菅野が駅に現れる事を電話で長峰に教えている織部に違和感を覚えたりしました。

至って真面目に演出してはいるんだろうけど、細部がツッコミ所満載すぎますよね。。。
ノリきれないものがありましたね・・・。
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こんにちは^^ (KLY)
2009-10-12 10:46:58
うーん、役者の演技は良かったとおもうだけに、変にいい加減な設定とかが気になってしょうがなかったです。何で歩いて捜してんの?とか菅平にいるのに、何故に川崎駅にもってこさせるの?とかね…。密告されたか疑ってたのに。そういう部分でいちいち醒めちゃいました。^^;
一番納得いかないのは、最後は殺さなきゃだめだろってこと。未来なんてないって真野刑事いわせて、しかも一人殺してて、銃までもってるのに。結局更正の機会を与えるのでは、作品のテーマ的にどうなのよと思ってしまいました…。
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長峰さんとケヴィン・ベーコンの違い (ituka)
2009-10-12 16:14:54
ワタクシ、この映画の長峰さんの“かたき”は
ケヴィンに託したいと思っています。
それくらい消化不良でした^^;

もうすぐ公開の『狼の死刑宣告』と見比べてみたいと思っています。
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交通費。 (BC)
2009-10-12 23:46:23
KLYさん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

菅平から川崎駅までだと交通費だけでもかなり高額になりそうなのに、
要求額が10万円というのも微妙ですよね。。。

なぜか、日本映画や日本のドラマの復讐物語だと
最後の一人は殺さない(死なさない)・・・。
というパターンが多いですよね・・・。
どうしてなんだろう?
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長峰さんとケヴィンさん。 (BC)
2009-10-13 00:26:54
itukaさん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

>ワタクシ、この映画の長峰さんの“かたき”は
ケヴィンに託したいと思っています。
それくらい消化不良でした^^;

もう、ケヴィンさんに託すしかないのかなぁ~。^^

『狼の死刑宣告』は予告編はミニシアターで何度か観たけど、とても怖かったデス。。。
私は『狼の死刑宣告』映画館で観る勇気ないかも?(^-^ゞ
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こんばんは^^ (ひろちゃん)
2009-10-14 22:12:01
確かにツッコミどころ多かったですよね(^^;
私も判崎の殺され方(死にかた)はオーバーに
感じてしまいました(ーー;)
目を剥いてましたもんね(^^;

私は不思議な余韻が残った映画だと思ったの
ですが、BCさんは、何とも言えない複雑な
余韻が残ってしまった作品だったんですね(^_^;)私の不思議な余韻は、複雑な余韻だったのかもと思い始めてます^^

この作品は私も原作未読なのですが、
絶対に本のほうがよくできているような気が
します(^_-)-☆
時間ができたら、原作読んで映画と比較しようと思っています^^
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複雑な余韻。 (BC)
2009-10-15 00:25:49
ひろちゃん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

長峰に刺される伴崎の表情は大げさでしたよね。。。

真面目に観ないといけない作品ではあるし、
考えさせられる重厚なテーマの物語ではあるんだけど、
テーマよりもツッコミ所(ありえない状況描写)が妙に気になってしまい、
ツッコミ所に考えさせられてしまいました。。。
そういう意味で複雑な余韻が残ってしまったの。^^

原作と映画を比較するのも良いかもしれないですね☆
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こんばんわ (くう)
2009-10-26 21:34:31
コメントありがとうございました♪

>何とも言えない複雑な余韻が残ってしまった作品

原作もそんなモンでした^^
ただ映画よりも登場人物の心情に迫れたので、
もっともっとあのクライマックスの場面にも
緊張感があったし、父親にも同情出来たんですよね~。
映画は端折りすぎで説明が少なく、確かに
ツッコミ所も多かったかも^^;

しかし、本物の正義とは、と言うテーマは
映画でも確立されていましたね。
未成年と言う盾を使った犯罪は本当に許せないと思います。
返信する
本物の正義。 (BC)
2009-10-27 20:23:16
くうさん、ようこそ。
トラックバックのお返し&コメントありがとうございました。(*^-^*

何年か前に書かれた小説なので、
今の時世に置き換えて映画化すると違和感のある箇所もあったみたいですね。
小説版のほうが登場人物の心理描写が細かく描かれているようですね。

“本物の正義”への問いかけがなされていた作品でしたね。

>未成年と言う盾を使った犯罪は本当に許せないと思います。

同感です。
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