映画『クララ・シューマン 愛の協奏曲』:公式サイト
クララ・シューマン - Wikipedia
ロベルト・シューマン - Wikipedia
ヨハネス・ブラームス - Wikipedia
才能の代償
監督&脚本&共同プロデューサーは
ブラームス家の末裔であるヘルマ・サンダース=ブラームス。
ドイツ+フランス+ハンガリー合作映画です。
ブラームス〔マリック・ジディ〕が一旦クララ〔マルティナ・ゲデック〕から離れる時の
「昼も夜もあなたを想います。」や後半ベッドに横たわる場面の台詞とか、
ブラームスの台詞はロマンチックで哲学的でヌーヴェルヴァーグ映画ぽかったな。
クララは格式のある舞台上でドレスを着ているよりも
家でなぜかランジェリー姿?でピアノの練習をしている時の方が
まるで白鳥のようにキレイだったよ。
端的に言えば、ロベルト〔パスカル・グレゴリー〕(下写真:右)、
クララ(下写真:左)、ブラームス(下写真:中央)の三角関係?なんですけど、
ドロドロした愛憎劇ではなく、音楽を通じてお互いをリスペクトしあっている。
才能と自己の狭間で折り合いをつけられず
心身共にバランスとれなくなっていくロベルト・・・。
クララを一途に想い続けながらも
一線は越えないブラームス・・・。
タイプは違えど、クララなしでは生きていけなかったであろう
二人の男性の姿がせつなく愛おしかったです。
P.S.
ドラマチックなピアノ演奏曲は日本映画『砂の器- goo 映画』を思い出しました。
私には馴染みのない俳優が多かったですが、
母性もあり、情熱を秘めた強いクララにはちょっと衝撃でした。
シューマンを支えながら、やっとチャンスを得た頃、
また夫から目が離せなくなる展開は本当に女性としても、音楽家としても
たくましくなくては乗り越えられない、
女が強くなるわけですよね。
キャストも説得力がある演技で引き込まれました!
妙な距離感を保った関係で、それをまた絶妙に
表現しているのが良かったです。
ちとあの頭ゴリゴリはんー、ダメだ、生理的に
こう「うわぁぁぁぁ」ってなってしまったんで
すけどね。^^;
この作品を観た後『バーダー・マインホフ 理
想の果てに』を観たんですが、主演は同じマル
ティナ・ゲデックなのに余りの違いに驚きまし
たよ。プロの俳優って凄いんですねぇって当た
り前のことを感心しちゃいました。(笑)
この作品は東京では7月公開だったそうですね。
大阪では今週末からの公開でした。^^
最近は東京と同日公開のミニシアター映画も増えてはきたけど、
1・2カ月遅れで上映されるミニシアター映画もあって、
大阪も所詮、一地方都市なのかしら?と思ったりもする今日この頃です。(^-^ゞ
音楽家として妻として母として、そして女として、
全てが上手くいく事はありえないだろうけど、
一つ一つに懸命に取り組む事で人間として大きくなるんだろうな。
困難を乗り越える事が出来る強いクララだからこそ
ロベルトに必要とされ、ブラームスに愛されたのでしょうね。
ロベルト役の俳優さんの台詞(ドイツ語)は吹替?のように感じたのは残念だったけど、
3人のストイックな演技は良かったですね。(*^-^*
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
ドロドロした三角関係の愛憎ではなく、
お互いの才能を認め合っているプロの音楽家としての関係(絆)なのでしょうね。
>ちとあの頭ゴリゴリはんー、ダメだ、生理的に
こう「うわぁぁぁぁ」ってなってしまったんで
すけどね。^^;
あはは、わかる気がしますよ~。
この場面の演出はホラーでしたよね。(^-^;
P.S.
『バーダー・マインホフ 理想の果てに』は評判良いので観たかったんですけど、
配給会社が倒産しちゃったので、
大阪では上映されず、観られなかったんですよ・・・。
(多分、DVDも発売されず、幻の映画になっちゃいそう。(T_T) )
昔の人だったんでしょうね。
あくまでもみんなにとって何がいいかを考えてたような気がしました。
『バーダー・マインホフ』はなかなか予定が合わなくて観に行けないんですが、DVDが出なさそうなら行かないといけませんね!
無理やり行ってきます^^
コメントありがとうございました。(*^-^*
クララは自分の立場を心得ていて、
周囲を大切に考えている責任感の強い女性でしたね。
P.S.
『バーダー・マインホフ~』のDVDの版権は
別の会社ならばDVD化されるかもしれないけど、
そうではなかったらお蔵入りかも?
まぁどちらにしても、映画館で観られるのは東京だけだと思いますよ。
私も東京行きは一瞬考えたんですけど、
京都の映画祭などもあり、財布にゆとりがなく諦めました。。。