~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

☆『シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』☆ ※ネタバレ有

2012-12-30 22:11:09 | 映画【フランス】


  『シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~』:公式サイト

20年間三ツ星を守り抜いてきたベテランのシェフ:アレクサンドル〔ジャン・レノ〕の
スランプで大ピンチを迎えていたパリの超高級レストランを守るため立ち上った
個性豊かな寄せ集めシェフ達の奮闘を描くハートフルコメディ。

この邦題だとドキュメンタリー映画ぽいよね。。。
この作品は料理業界を舞台にしたコメディ映画なんだけどな~。

私はレストラン業界の事はよくわからないけど、
“三ツ星”という称号は最高の階級を意味するのかしら?
だからこそ、レストランの栄誉を維持するコトにこだわるのかな?

どんな職業であっても生涯現役でいられる人はごくわずか。
ほとんどの人はやがて心身共に己の限界に直面し、引き際を考え始める・・・。
とは言え、後を任せられる人がいなければ引くにも引けなかったりもするから
今のポジションの未練にすがりついたりもする。
だけど、後を一任できる才人が現れたら
今のポジションの未練をキッパリ捨てて、笑顔で次の道を歩んでいける。
どの業界でもありそうな時代の移り変わりに伴う新旧の“世代交代”。
世知辛いテーマだけど、後継者となる青年とシェフのやりとり、
青年と彼女の恋愛模様を交えながらユーモラスに描いている。
特に、渋い役が多かったジャン・レノが穏やかな表情で時にお茶目な演技が素敵だったな。

最近は明るい作風のフランス映画が増えてきているよね。
料理に彩られた陽気なノリなので、
一瞬、イタリア映画かと錯覚しちゃいましたよ。
年末年始の時期にピッタリな清々しい作品でした。


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