さらにその先へ -A life at Drucker School-

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女性のマルチタスキング能力の嘘!?

2006年02月04日 | MBA
続いてマルチタスキングネタです。女性は同時にいろいろできるけど男はダメ、という「俗説」は、実は少なくとも霊長類ヒト科には必ずしも当てはまらないようです。

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Female Rats Are Better Multitaskers; With Humans, the Debate Rages On
Sue Shellenbarger
Wall Street Journal
Mar 20, 2003

[Essence]

多くの人が女性の方がよりマルチタスキングに向いていると信じているけれども、この相違は認知能力に基づくというよりも、文化的な問題であるようだ。数人のトップクラスの神経科学及び認知心理学の専門家によれば、女性の方がマルチタスキングに優れているといういかなる証拠も存在しないということである。

ただし、動物実験では、オスのネズミは実際にいくらか一つの物事に集中する傾向あるのに対し、メスのネズミはよりマルチタスキングに適性を見せている。

一般に広く信じられているマルチタスキングにおける女性の優位性の一つの根拠は、女性は家事におけるマルチタスクに慣れているという事実にある。また、意識的にか無意識的にかは分からないが、男性は家庭においてはマルチタスキングであることを選ばない場合が多い。

性による相違は別として、男性も女性も共通して、マルチタスクをこなすことを過度に期待する雇用者に対しては不快感を持つ傾向がある。

なお、あまりマルチタスキングをやりすぎると、永続的なダメージを被ってしまうのではないかと心配する人もいるかもしれない。脳に負荷をかけすぎることは脳の疲労を招き、生理学的な危険も発生するが、急速によって脳は回復するようだ。より重要なのは、マルチタスキングによって、物事に深く集中するという極めて重要な能力を学ぶための時間が奪われてしまうことだ。


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