慧眼FX&商品CFD

イーストヒル ジャパン株式会社スタッフによるFX&商品CFDブログ

2月18日 先週のマーケット

2008-02-18 11:49:05 | マーケット情報

先週、ドルは各主要通貨に対して別々の動きとなり、欧州系通貨に対して下落した一方、円に対して反発を続けた。

先週のドル円は小幅高。日足で、EMA(9)とEMA(15)がやや上向き、
EMA(30)が横ばい、方向性の無さを示している。MACD(12,26,9)の
MACDがシグナルの上で推移し、先高を示唆している。RSI(9)はニュー
トラルとなっており、買いと売りが均衡を保っている。全体的には、テ
クニカル指標は中立的な局面にあり、ドル円は小型のなべ底型を形成し
ているが、上昇モメンタムの不足も目立っているため、今後緩やかな上
昇ペースを続けるだろう。

米商務省(US Commerce Department)が13日発表したデータによると、
1月の小売売上高は0.3%上昇し、市場予想の中央値0.4%下落、12月の速
報0.4%下落を上回った。消費支出が米GDPで大きな比率を示したことから、
強い内容は市場に安心感を与えた。内訳をみると、主に自動車やガソリン
への需要は1月の小売売上高を押し上げた。1月の自動車及び部品販売は12
月の1.1%減から0.6%増に反転した。自動車を除く小売売上高は0.3%増
と、予想の0.2%増をやや上回った。12月の分は速報の0.4%増から0.3%減
に下方修正された。1月のガソリンスタンド販売は2.0%上昇し、ガソリン
スタンド販売を除く小売売上高は0.1%上昇となった。1月小売売上高の上昇
は主にガソリン価格の上昇が寄与したと思われ、ガソリンと自動車以外に、
ほかのセクターは決して堅調と言えない。

そのほか、ニューヨーク連銀が発表したデータによると、2月の米製造業指
数は-11.7まで低下し、2005年5月以来に初めてマイナスに転じ、エコノミス
トが予想した5.6を大幅に下回った。その後に発表された2月のミシガン大消
費者信頼感指数の速報は1992年2月以来の低水準69.6まで低下し、市場予想の
76.3を下回った。

先週のドル円が上昇したのは、キャリートレードが主な原因となっている。
先週水曜日で、小売売上高が予想に反して上昇したことや、半導体装置最
大手のアプライドマテリアルズ(Applied Materials)が好調な業績を発表
したことなどで、米株は大幅に上昇し、リスク回避志向の低下でキャリー
トレードは加速され、ドル円及び円クロスも上昇に転じた。しかし、木曜日
になって、米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)はモノライン大手
のFGICの格付けをAAAから引き下げたことや、バーナンキFRB議長は上院銀行
委員会の証言で銀行がサブプライムローンの焦げ付きでより大きな評価損を
計上する可能性が高いとの見方を示したことから、リスク回避志向が急速に
広がり、ドル円の上値を阻んだ。


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