matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

北海道花紀行その1-札幌・大通公園

2017-07-06 11:13:07 | 旅行




 6月下旬、初夏の北海道を旅しまし
た。暑くもなく、寒くもなくちょうど
よい気候です。

最初は札幌の大通公園を散歩しました。

 札幌

 大通公園は、1871年(明治4年)
官庁街と住宅・商業街の間の防火帯とし
て造られました。

西1丁目から12丁目まで、全長約
1.5キロ。巾100m。



「フラワーフェスタ2017」が開かれ
美しさを競う花壇コンクールが人々の目
を楽しませてくれます。



大通花壇は、明治9年ごろ開拓使が輸入
した西洋花を植えたことに始まるそうで
す。





西3丁目の公園内には、石川啄木の歌碑
と像が並んでいます。



石川啄木(1886-1912年)が
函館から札幌入りしたのは、1907
年(明治40年)9月のことです。
満21才。

滞在2週間であわただしく札幌を去りま
すが、勤め先の北門新報に印象記を残し
、小樽・釧路へと旅立ちます。


歌碑には

「しんとして幅広き街の

 秋の夜の

 玉蜀黍の焼くるにほひよ」


歌碑の側面には「秋風記」が彫られて
います。

「札幌は寔に美しき北の都なり。初めて
見たる我が喜びは何にか例へむ。アカシ
アの並木を騒がせ、ポプラの葉を裏返し
て吹く風の冷たさ。札幌は秋風の国なり
木立の市なり。おほらかに静かにして、
人の香よりは、樹の香こそ勝りたれ。大
なる田舎町なり、しめやかなる恋の多く
ありそうなる郷なり、詩人の住むべき都
会なり。

         明治四十年作 」


のち東京に居て遠く林檎園の夏に思い
をはせた一首。

「石狩の都の外の

 君が家

 林檎の花の散りてやあらむ」