山田はPK戦に弱いというイメージがあります。何年か前に前監督が総会の場で試合結果について述べられた時に「ことごとくPK戦で負けた。勝った方のチームはトーナメントではいい所まで行っただけに残念だった」というような発言をされたことを覚えています。
今年の市民大会では4年生がPK戦で負けました。PKを外さない秘訣があるのなら誰もが実践していることと思いますが、残念ながらそんな都合のいい秘訣はありません。しかし外しにくくする秘訣はあると思うのです。それが今日の表題のプラス思考です。
管理人は野球は嫌いなのですが、世代的には読売の長嶋茂雄選手が現役の頃をかろうじて知っています。その長嶋選手の驚くべきプラス思考を紹介したいと思います。
野球の試合で自分のチームが0-3で負けている時に9回裏2アウト満塁で打席が回ってきたとします。その場面では皆さんはどう考えますか?私なら何とか自分がアウトにならずに次の選手に打席が回るようにしよう、三振とか内野ゴロは嫌やなあ。これが高校野球の決勝戦ならこの場面から逃げ出したいとさえ思うかもしれません。とにかく、大変なプレッシャーを感じて固くなってしまうのが、我々凡人ではないでしょうか?
この場合は長嶋選手は「みんなに悪いなあ」と思って打席に入ったそうです。「みんなに悪い」?とはどういうことやと思われるでしょう。私もそう思います。なぜ彼が「みんなに悪い」と思うかと説明しますと、「ここでホームランを打ったら逆転満塁サヨナラホームランだ。明日の朝刊のスポーツ面にはでかでかと『長嶋 劇的サヨナラホームラン!』と書かれるから俺またヒーローになっちゃうよ。俺がホームランを打つお膳立ては全部そろった。」と思って、わくわくしてバッターボックスに入ったそうです。ずうずうしいほどのプラス思考ですが、最盛期の長嶋選手はそれが決してうぬぼれではない位チャンスには滅法強かったそうです。
PK戦ではこれを入れたら勝つ場合とこれを外したら負ける場合があると思うのですが、ここで「外したらどうしよう?みんなに顔向けできへんわ」と思ってボールを蹴るのと、「よっしゃあ、入れたら今日のヒーローは俺や」と思ってボールを蹴るのとでは自ずと結果が違ってくるのではないでしょうか?
4年生は10月5日つまり次の日曜日にはこくみん共済リーグの決勝トーナメントで網干と対戦します。1次リーグでは2試合とも0-2で負けている相手です。おそらく1点を争う試合になることと思います。場合によってはPK戦もあるかもしれません。その場合に備えてPK戦をするのに大切な心構えを子どもには伝えたいと思います。