Biting Angle

アニメ・マンガ・ホビーのゆるい話題と、SFとか美術のすこしマジメな感想など。

アニメでもやっぱり痛い『WHITE ALBUM』

2009年01月05日 | アニメ
Leafのアダルトゲームを原作にしたアニメ『WHITE ALBUM』が始まりました。
かつて原作ゲームをやったときは、そのかったるくて鼻につく文章と主人公の
ヘナちょこっぷりに参った記憶がありますが、アニメ版の演出でそんな部分が
妙にうまく再現されてるのには、ヘンな意味で感心しちゃいました。

冒頭から現実と心象風景がごっちゃになったり、主人公が電話ボックスの向こうで
感情的な身振りをしているのに、声だけが聞こえないという過剰な演出っぷりが
ゲームをプレイしたときの「居心地の悪さ」を思い出させるんですよ。
こういう見せ方が好きな人って最近多そうだけど、あんまりやりすぎるのもどうかなぁ。
第1話の冒頭からなんか神経質な感じがして、見ててちっと怖かったです。
あとチェスタトンやブラウニングなどの文学ネタも1話で早々に出てきましたが
脈絡のない衒学趣味ってあまり好きじゃありません。(そんな部分も原作そっくり)

ちなみにこの作品の原作ゲームって、本格的なトレンディ恋愛ドラマをPCゲームで
プレイさせるという異色作品でして、恋愛関係の痛い側面をこれでもかとばかりに
追体験させてくれるんですよね。いわゆるドロドロとかギスギスとか。
その痛さをリアルと評価する層には大好評みたいなんだけど、わざわざ好き好んで
ゲームで痛い話をやりたいという感覚は、私にはどうもわかりませんでした。
リアルな話ならゲームなんざやらんでも、他の媒体がなんぼだってありますしね。
まあ買っちゃったもんだから、一通りはやりましたけど・・・。

じゃあなんでアニメ版第1話を見たのかといえば、単にサブヒロインの緒形理奈が
見たかったという、それだけの理由です。
負けず嫌いのサラブレッド系ヒロインって、昔からツボにくるんですよね~。
もともと『ガラスの仮面』の姫川亜弓とか大好きな人ですから。
他のヒロインのシナリオは全部忘れたけど、理奈のだけはうっすらと覚えてます。

第1話を見た感じだと、アニメ版でもゲームの痛さがそのまま再現されそうですね。
ゲームが原作の痛アニメといえば、最近では『君が望む永遠』が思い出されますが
あれにどこまで肉薄できるかが注目されるところです。
といっても、2話以降をみる気があるかといえば「う~ん」という感じですが。
なまじ絵がキレイで、おまけにアニメーションデザインがVPの吉成鋼氏ですから
つい見続けちゃって後から重い気分になりそうなのが心配です・・・。
(グレンラガンは弟さんの吉成曜さんの仕事でした。いろいろ勘違いで失礼!)
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