ブライアン・ウィリアムズは、20年来の友人である。
風景画家であるくせに、やたら最先端の科学技術に興味を持っている。
特に環境問題については一家言ある。
出会いは、琵琶湖研究所で開催した研究会だった。
あるときブライアンが聴衆としてやってきた。
巧みな日本語を操って、講師が困るような質問をする変な外人だった。
彼が日本にやってきて40年位になるのだろうか。
ペルーで育ち、アメリカで絵画を学んだ。
世界一周旅行をするつもりで、ロスを出発した。
日本について、初めは京都にいたらしい。
そこで下宿した先の一人娘に惚れてしまって、そのままずっと最初の訪問地に居続けている。
その人が今の奥さんである英美さんである。
最近、ブライアンは、新しい画法を生み出した。
曲面絵画だ。
目で見る風景は、決して平坦ではない。
ねじ曲がって見える。
そこで、曲面に変形させたキャンバス上に絵を描くことを始めた。
これがなかなかの迫力を醸し出している。
もともと持っていた高度な写実センスに、局面がもつ空間の深みが加わって、今やマエストロの雰囲気が出てきた。
そんなブライアンと一緒に企画していることがある。
西日本高速道路エリア・パートナーズクラブから助成を受けて、NPO法人びわ湖トラストが実施する親子の写生大会だ。
8月31日に近江八幡で行う企画には、すでに50名ほどが応募している。
自然から学ぶことはたくさんある。
子供たちの絵を通して、ブライアンの自然観が伝播していけば良いと思う。
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