毎年10月になると研究者は忙しくなる。
来年度助成金の締め切りがあるからだ。
私は9月末にモンゴルへの報告書を英文で書き終えた。
10月になると科研費とSATREPSの申請書作成に明け暮れた。
特にSATREPSの締め切りが去年より1ヶ月も早くなったので大変だった。
JSTの公募は70%が出来レースに近いので、地方から応募する分は採択の確率が低い。
その点、科研費は比較的公平な感じがする。
私も審査員をしたことがあるのでよくわかる。
ただ助成金額が高い申請は、学術会議などの大物がとり易い傾向がどうしてもある。
申請書の中身は完成させるのに数週間かかるといえば分かってもらえるだろう。
書かなければならない書類は膨大で複雑だ。
研究者に対する嫌がらせではないかと、時には疑いたくなる事項もある。
ただ一番辛いのは、申請書が完成した後のアップロードの段階だ。
まず応募の画面にたどり着くのがひと苦労だ。
毎年、画面を変更しているようで、ちょっと見ても良く分からない。
30分くらいいろいろ試みて、やっとわかった。
その後、入力する事項が結構多い。
入力ミスがあると前に進めないので、時間がないときにはイライラしてくる。
電子システムは便利だが、毎回変更されることが多いので、毎回イライラが募る。
もう少し何とかならないのだろうか。
今年の申請分はやっと完了した。
これでやっと先延ばした論文と原稿の執筆にとりかかれる。
研究者の楽しくない風物詩である。
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