いまさら韓ドラ!

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善徳女王 第40話

2013年04月22日 | 善徳女王
《あらすじ》

村長らを自ら処罰したトンマンは、手の震えを抑えつつ、帰途につく。
「信じてください。自分は正しいのだと、信じるのです。
信じなければ、耐えられません。信じなければ、前に進めません」
ユシンは輿と並んで歩み、トンマンを支える。
「自分を信じ、自分で答えを出すのです」
「そうね、そうすべきね。私ひとりで……」

ピダムは、チュンチュを伴って帰る道すがら、放心状態だ。
チュンチュは叔母のことをたいした人物だと認めた様子だ。

トンマンの対応は、すぐさまミシルにも伝わった。
「トンマンもつらいでしょうね……」
ミシルは、かつて自分も経験したつらい体験を思い出していた。
かつて戦場で、脱走兵を自らの手で処刑した。
その中には、戦闘の中、自分を救ってくれた郎徒もいたのに。
敵兵を幾人も殺してきたミシルだったが、手の震えが止まらず、
ひとり泣いた。
しかし数日後、手の震えは止まり、自分の変化を感じた。
トンマンも、そうなるのだろうか?

トンマンは、まだ、村人を斬った手の震えが止まっていなかった。
ピダムはそんなトンマンに、明るくほほえみかける。
「ミシルになる必要はありません。
人を殺して口の端を上げて見せなくたって、強く見えます」
トンマンは、拙速だった自分のやり方を反省する。
「私には、ありのままを見せてください。
そのほうが、心が躍ります。
民も、そんな王女様の姿に心踊るでしょう。そしていつか理解するはず」
(そうすれば、俺だって変われるかも……)
ピダムの慰めに、礼を言うトンマン。

安康城の件は、風月主であるユシンに任された。
話の最中、手が震えているトンマンを心配するユシン。
「お気を強く」
ユシンはもう、彼女の手を握ってやることはできないのだ。
自分には、叱咤してくれるユシン、慰めてくれるピダム、
守ってくれるアルチョンがいるのだから、心配いらない、と
ほほえむトンマンだった。

王宮では、王の体調不良に伴って、トンマンの婚姻話が持ち上がっていた。
配偶者を選び、早急に後継者を決めておかねばならない。
そう判断した王や王妃たちは、後継者選びに頭を悩ませる。
トンマンも話を聞き、状況はわかっていた。
しかし、別の考えがある。

「婚姻なさるべきです。お慕いする方はいませんか?」
ソファと言葉を交わしていても、ふるえだす手。
通りがかったピダムが、目ざとく見つけて近寄ってきた。
「よくあるのですか?」
「いいや」
隠そうとした手を、ピダムが躊躇なく握る。
「嘘でしょ」
「嘘ではない」
「震えてる。治療が必要では?剣を握ったからでしょう?
ユシン郎やアルチョン郎に任せておけばいいのに」
トンマンはふっと笑って、握られた手をはなし、引っ込める。
「何がおかしいんですか?」
「以前のピダムに戻った」
ピダムも照れくさそうに笑って、婚姻話についてきいた。
「当初の計画通りやるんですよね?」
「もちろんだ。婚姻はしない。いよいよ始まるのだ」
嬉しそうに、にやっと笑うピダム。
またもやトンマンの手をとって無駄話をしている姿を、ソルォンが見ていた。

トンマンの夫になる可能性が高いのはアルチョンか。
ミシル派は、彼らの身内を取り込もうと裏工作を仕掛けることにした。
ソルォンは、ピダムがトンマンの夫になる可能性をミシルに示唆する。
ピダムはミシルの息子であり、本来なら真骨の……
「捨てた子です!」
ミシルはぴしゃりと言い切る。
いまさらそんな気はない。
彼女の剣幕に、ソルォンも黙るしかなかった。

ユシンは、妻との間に子ができたようだし、
チュンチュはポリャンと仲がよい。
貴族たちはすでに抑えた。
誰が王女の夫になったとしても、ミシルの思うままだ。

翌日の謁見で、夫候補の名前がいくつかあがるが、
ミシルは王に言い添えた。
「王女様のお気持ちが一番大切かと……」
遅れて現れたトンマンに、親切ごかしでミシルが尋ねる。
「心に決めた方はおありですか?」

「私は婚姻はしません」
トンマンの言葉に、一同は動揺する。
夫を決め、王位継承者を決めて国政を安定するべきだという臣下たち。
「みなさんに申し上げます。王女トンマンは婚姻しないだけではなく、
自ら王位を継ぐ副君になるつもりです」
ミシルをはじめ、人々は衝撃を受けた。

話をきいたソルォンは、ミシルを気遣いかけつけるが、
ひとりになりたいというミシルを、そっとしておくことしかできなかった。
(トンマン、あの子の望みは王になることか?ずっと前からそんな夢を?
私が主ではないから、夢さえ持てなかったのか?このミシルが?)

新羅で重要視される骨品制度。
これまで聖骨でなかった王はいない。
この制度を根拠にすれば、女性であるトンマンも王になる必然がある。

「仕方ありません」
ピダムは、自分の目の前を通り過ぎようとするミシルに声をかけた。
「仕方ありません?何のことだ?」
ミシルも思わず歩を止めて、彼をみやる。
「最初から夢の規模が違っていたのです」
「夢の規模がちがう?」
「ええ、璽主には想像することさえ無理な話でしょう」
「それを言うために待っていたのか?」
「しかし、我がトンマン王女様は、宮殿に戻る前の
何も持たない時期から、王になると宣言されていた」
「お前の、トンマン王女?」
「ええ、私が選んだ、私のトンマン王女です」

トンマンの宣言を、まわりのものたちは理解できない。
女が王になるなど、あり得ない話だ。
花郎たちも大騒ぎだが、幼い頃のトンマンを知っているチルスクは、
面白そうに、にやっと笑う。
横暴な領主に食ってかかったトンマンの勇姿が、思い起こされる。
トンマンの宣言に、チュンチュも驚いた様子だ。

復耶会のウォルヤとソルチは、思わぬ展開に眉をひそめる。
彼らが望んだのは、ユシンが王女と婚姻を結び、王になること。
ユシンは、トンマン王女は伽耶の民を守ってくれると言い切る。
ふたりはそこまでトンマンのことを信じられない。
しかし、ユシンは重ねて言うのだ。
伽耶勢力はトンマン王女のものではない。
ユシンとウォルヤのもの。
もしもトンマン王女が伽耶民を利用して捨てる政治をするならば、
その時は自分が反乱を起こす、と。

トンマンが聖骨であるという事実が、大きな意味となり、
人々は表だって反対する理由がない。
超えられない骨品制度の壁は、ミシルにとってあまりにも高い。
トンマンが副君となることは、簡単に追認されないだろうが、
人々の口に、新しい言葉がのぼることになる。
「女王」と。

ピダムは、チュンチュをトンマンの味方にしたいと思っている。
チュンチュはヨムジョンと共謀して、ピダムを味方につけたい。
無理な場合は、ピダムを消すしかない……。
「女性の王と、聖骨以外の王、どっちが先に誕生すると思う?」
問いかけられたピダムは、わけがわからない。

チュンチュは真夜中に、ミシルに会いに出かける。
ミシルもその会見を受けて、夜中であるにもかかわらず、
明日の会議に向けて水面下で準備をすすめる。

そして、翌日、トンマン副君に関する決定をする和白会議にミシルが遅れて現れた。
「陛下は、すべての真骨貴族に副君になる機会があると明言されましたね。
そこで、わたくしが副君に推すお方を連れて参りました」
扉の向こうから現れたのは、チョンミョンの息子、キム・チュンチュ。
世が世なら聖骨の彼には、王位を継ぐ資格が……
言いかけたミシルを、チュンチュ自身がさえぎった。
「骨品制度は、下品な制度です」
国の根幹をなす制度を批判するチュンチュに色めきたつ大等たち。
ミシルも、想定外の発言に思わず彼の顔をじっと見返した。

(つづく)

へーへーへー、意外~。
チュンチュの発言に、ミシルがびっくりするとはおもわなんだ。
前日しっかり打ち合わせ済みなんじゃないのぉ?

このかわいい顔した公子も、なかなかしたたかにやりますね。
まだ若造のくせに。

もひとつ意外~というか、なんかへーとしか言えないヨンモご懐妊。
へーへーへー、そうなんだー、ユシン郎。ふ~ん。いいけどさ、別に。
でもなんか、そういうのとは無縁に生きてるトンマンがかわいそうだよねー。

もっと意外なのは、ミセンの結婚観。
ハマるもんなのか、結婚て。
女をおとしてものにする面白さなのかと思いきや、
子どもが生まれるとすごくやったー!って気になるんだってさ。
征服欲……なのかなぁ。
この時代、生まれた子どもが全員育つとは限らないし、
子孫繁栄はそのまま一族の隆盛につながるわけだから、
達成感、というか、やった!って気分になるのかもね。
さすが100人から子どものいる男。
でもそのうち本当にミセンの子が何人なのかは、女たちだけが知っている。
女には女の戦い方があるんですよ。

ま、そういうドロドロしたのはおいといて、ピダムは純情ラブラブね。
冷酷な殺しと、このピュアピュアしい恋模様が両立しちゃうとこが、ピダムの真骨頂。
「私のトンマン王女様」ですよ!
キャー!はずかしい!
ミシルじゃなくても嫌みっぽく聞き返したくなるわ。
それに直球で答えちゃうピダムもまたあいくるしい。
「ええ、私が選んだ私のトンマン王女様です」
キャー!よりによってあんたって子は!

んで、ユシンには絶対踏み越えられない壁を軽々と踏み越えちゃうピダム。
なーんにも考えないで手を握っちゃう。
ずるいよね、わたしはユシンが気の毒でなりません。
でもピダムがトンマンラブで、うっれしそうに話しかけているのを見ると、
心がなごむの。ごめんよ、ユシン郎、味方になりきれなくて。

そしてまた、いちゃいちゃしたくて針治療とかいって手を放さないんだなー、これが。
ソルォンはこのシーンを目撃しちゃうんだよねー。
ソファがとなりでハラハラしてるのがかわいそうです。
ママン、この人たち、けっこう純情だから!
そういうの心配ないから安心して!
王女のお体にそんな簡単に触れてはいけませんっ!ってことなんでしょうが、
人の体温に触れないと、心がすさむから、たまにはいいでしょ。
ソファがトンマンを、もっと抱きしめてあげられればいいんだけどね。


トンマンも思わず苦笑。

トンマンは、三銃士が寄り添ってくれて本当にありがたく思っているんですね。
自分を叱咤激励して導いてくれるユシンの大事さも、よくわかっています。
「ピダムはなぐさめてくれて……」の部分で、ちょっと妙な顔したようなユシンですが、
お前は子どももできるというのに、そんな顔するなよ。

私としては、「アルチョンは守ってくれる」でニコニコ。
王女様をお守りしてくれるのは、優しくて、いざというときは本気で頼りになるアルチョンよね。
生来の正義感が災いしてか、お家はあまり力のない家系みたいだけど……。
副君候補最有力と知ったら、本気でひっくりかえりそうだわ。
花郎たちっていつ頃結婚とかするんだろうね?
てかあいつらもそろそろいい年なんだよな。いつまでも青年団じゃないわ。
龍華香徒も、ほんとに若い郎徒が入隊してるしねー。

今回は、久々にチルスクアジョッシが出てきてうれしかったです。
懐かしのトンマンエピソードを思い返してふふっと笑うチルスク。
あれ見ちゃったから、トンマンのこと余計好きになったんだよね。
砂漠ではじめて出会った頃から、いい子だな、と思ってたはずだもん。
だから今でも、本気でトンマンを殺そうとしてたんじゃないって信じてるよ……。

今までの戦法が通用しないような、
突拍子もないことを言い出したトンマンに、ミシルは動揺しているね。
そして骨品制度批判をし出したチュンチュにも……。
そんなこと言ったら、あんたどうやって王になるつもり?と思うけど、
チュンチュにはなんか作戦があるんだろうか?
う~ん。


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2 コメント

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こんばんは^_^ (mee)
2013-04-24 00:58:21
ヨンモご懐妊。
「へーへーへー、そうなんだー、ユシン郎。ふ~ん。いいけどさ、別に。」

……メチャクチャわかります!笑。
全く同じこと思いましたよ~(〃∀〃)ゞ

ピダムの写真!!(;д;)
見れて嬉しいです~
ピダマ~、ピダマ~(;д;)
(見終わっちゃって、最近ピダム不足のmeeです。笑)
トンマンは女王になった瞬間から、女を捨て、自分の名を捨て、王として生きることを選びましたよね…
自分で選んだ道とは言え、ユシンが結婚しちゃったり、子どもが生まれちゃったり…

相当強い力で自分を押さえつけないと、王であり続けることを維持するのは、難しそうですよね…

そんな中、ピダムだけがトンマンの王としての壁をスルリと抜けて入っちゃう。

これは、どの女子でもキュンU+2661ときちゃうんじゃないでしょうか
私だけ?(〃∀〃)ゞ

ピダムって、いやらしい下心とかでなく、純粋にトンマンを思う気持ちで来るから、ついトンマンもそこまで許しちゃうんですかね

いくら王とはいえ、人間ですもんね…

実在したソンドク女王は、何を思っていたのかなぁ…と、つい 思いを馳せてしまいますね^_^
子どもみたいだから (ビスコ)
2013-04-24 07:15:23
ピダマー!もちろん私もきゅんときますよ!

かわいいよねぇ。
子どもみたいだから、トンマンも許してしまうんでしょうね。
スケベ心なんてみじんもないし。
もちろん、ユシンだってスケベ心はない!はずなんだけど
なんか子どもができちゃってて、あ、そういうのアリなんだ、
と思うとビミョーだというか……。
「触れたいけど、触れてはダメだっ!」というユシンの抑圧が見えちゃうので、
トンマンも身構えているのかな。

ピダムはそういうのないから。突然だし。
たまにいる。こういう自然な男の人が。

ソンドク女王も実在の人だもんね。
meeさんに言われて、本当は何を思っていたんだろう?と
私も考えてしまいました。
よほどのカリスマがないと、男たちを黙らせられなかったと思うなぁ。

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