いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

ベートーベン・ウィルス ♯8

2012年03月23日 | ベートーベン・ウィルス
「聴こえなくなるということはどういうことかわかっているのか。
お前のバイオリンも消えるということだ!」
カン・マエの言葉に追い詰められたルミは、
売り言葉に買い言葉、池の中に飛び込んだ。

水に飛び込み、気を失ったルミは、弦楽四重奏の幻を視る。
「でも音は聴こえませんでした……」
通りがかった男性に助けられたルミは、カン・マエの家へ。
ひどい仕打ちをしたカン・マエにブツブツ文句を言いながら、
作ってもらった食事を取り、元気を取り戻したルミ。
シャワーをあびて出てきたところへ、ゴヌが帰ってきた。

「お前!なんで?」
とっさの嘘で切り抜けたふたり。
ゴヌは、突然の帰宅を咎められるが、
あらためてカン・ゴヌに弟子入りすることを許された。
「素晴らしい指揮者になって、世界中に言います。
一番の指揮者はチョン・ミョンファンじゃない。
カン・ゴヌ・マエストロだって」

市響は市の文化図書館会館記念のイベントで演奏するため、
リハーサルを行っていた。
正規団員の代理に抜擢されたガビョンは、
トイレに行った先で時間と場所の見当を失い、
ソウル市響にいたころに記憶が飛んでしまう。

本公演の最中にも、演奏できなくなってしまうガビョン。
認知症を心配したイドゥンは、心配してトイレに押しかける。
「私の名前、覚えてる?」
ふたりは病気のことを話すが、その会話をカン・マエに聞かれてしまった。

市長に呼ばれたカン・マエは、市響創立公演に
ベートーベンの第九交響曲を演奏するよう、要請される。
曲の大きさ、団員の未成熟を理由に演奏を断るカン・マエ。
しかもこの曲には、よくないジンクスがつきまとっていた。
しぶるカン・マエを説得しようと、
研究団員の実力テストを提案する係長。

そこで本当に実力テストが実施されることになった。
曲目は「第九」だ。
くさい芝居をしながらも、にやにやを押さえられない面々。
その成果にカン・マエも驚いた。
「この曲だけを必死に練習したんだな」
研究団員の作戦はばれてしまったが、カン・マエに認められ、
みんなは演奏に参加できることに!

しかし、喜びの席で、ガビョンは認知症を指摘され、
これ以上練習にも来ないよう、告げられてしまう。
カン・マエの敬意をこめた通告にも納得できないガビョン。
認知症ではない、と食い下がるが、
メンバーには実力と同時に体力も必要だと、説明するカン・マエ。
ガビョンの気持ちは理解できても、現実から目を背けることは出来ない。
ふたりの話し合いは平行線に終わった。

自分が充分にやれるということを証明しようと、
ガビョンは路上で10時間も演奏しようとチャレンジしていた。
イドゥンの提案で、仲間も一緒に演奏していたのだが、
ルミの注進と、ゴヌの姦計によって
カン・マエがガビョンの演奏を聴きに来た。
オープンカフェで、延々と演奏を聴き続けるゴヌとマエストロ。

ところが、後30分で10時間というところで、
柄の悪い男たちが店の客引きの邪魔だと難癖をつけてきた。
「クラシックなんぞ、酒がまずくなる」
遠目で眺めていたカン・ゴヌは、男たちの言葉に態度に、
我慢できず立ち上がる。
「私が酒をまずくするクラシックの指揮者だ。
そしてこの人は私のオーケストラのオーボエ首席だ」
ガビョンの復帰を認めるカン・マエ。
笑顔でお礼をいうゴヌ。

いよいよ第九の練習が始まった。
初見の第九にとまどう正規団員たち。
「研究団員よりへたくそでどうする!」
むっとする団員に対し、にこにこと嬉しそうな研究団員。

夜、練習の様子をゴヌと電話で話すルミに、カン・マエからの連絡が。
「楽譜を直しに来い」
ルミはゴヌと約束したばかりで、
「明日はゴヌとの約束があって無理なんですけど……。
今からでもいいですか?」
カン・マエの家で作業をしながら、穏やかに過ごすふたり。

翌日のデート?で、ルミは急な耳鳴りの後、ゴヌとはぐれてしまった。
路上で再び耳鳴りに襲われ、立ちすくむルミ。

ルミを見失い、急いで家に帰ったゴヌは、
心配でいてもたってもいられない。
慌てるゴヌを落ち着かせるカン・マエも、ルミの身を案じていた。
ゴヌは、自分にとってルミがどれほど大切な存在になっていたかに
気付き、カン・マエにつぶやく。
「ルミは、俺の心に入り込んでた……」

車の前で倒れ、気を失っていたルミは、病院でしばらく眠っていた。
随分時間がたっていることに驚いたルミは、慌ててゴヌに電話をしようとする。
携帯電話でカン・マエと話しながら彼女を探していたゴヌは、
ルミの姿を見つけ、電話を切るのも忘れて急いで駆けつけた。
「ごめんね」
のん気にあやまるルミを思わず抱きしめたゴヌ。
「死ぬかと思った……息が止まるかと思った」
そこまで聞いて、カン・マエはそっと電話を切った。

市響の練習はルミとゴヌ抜きで進んでいく。
しかし、カン・マエの厳しい言葉と態度に
溜まりに溜まっていた団員の不満が爆発。
コンマスが反旗をひるがえし、半数ほどの団員が出て行ってしまった。

果たして市響結成記念公演は?

(つづく)


こ、これはちょっと反則ではないですかね。

カン・マエがキュートすぎる。

ルミが飛び込んだ後の慌てようと、何の役にも立たない行動は特筆ものです。
この人、泳げないんですね。
本気でルミは死ぬところでしたね。
池に掉さして一体何しようというんですか!先生!
慌て方はキュートでしたが、ルミの言うとおり極悪です。

でもルミは、ようやく泣くことができましたね。
耳が聴こえなくなるという現実を、少しづつ受け入れていく。
先生はなんでもスパルタだから大変だけどさ。

カン・マエとルミ、いい感じのシーンが多かったなー。
池に落ちた後もそうだし、
寝ているカン・マエを起こした後もそう、
楽譜を直しに行った夜だってさー。
だいたいバラバラになった楽譜を直せってさー、
ルミを呼ばなくたっていいじゃん。
先生、なんだかんだ言って気に入ってるでしょ、ルミのこと。
ゴヌの告白聞いて、ガーンてなったでしょ。
そんなに真剣だったのか……みたいな顔して。
ルミの落書き見た後のにやけっぷりはなんスか!
先生らしくないスよ!


しつこいようですが、最大限にやけています。頬がひくひくしています。

お願いだからゴヌを傷つけないで。

ふたりでよくわかんない嘘ついたりしてさ。
こういうのが一番きくんだよね。
ふたりとも、ゴヌに対しては年長者な気分でゴヌを好きでしょ。
なんつーか兄と姉みたいな愛情で、
自分たちだってゴヌを傷つけたりしたくないから
中途半端な態度になってるんでしょ。
でも言っとくけどこういうのが一番きついわけ。
後でわかった時に死ぬほどつらいんだってばよ。
なんか知らない間にボディ打ちされてて後から効いてきたみたいな。
ああ、ゴヌがピュアーな分だけ今から辛いわ。

ハラボジの認知症、ばれちゃったね。
ルミが、「私の耳と一緒なのに」っていうのはもっともだ。
簡単にあんな薬、渡してほしくなかったな。
ハラボジだって、すごい不安と闘っている。
でも、本当にダメになってしまうまでは音楽と闘いたいんだね。
あの演奏途中にプピーッてなっちゃったのはどういうことなのかな。
これは純粋に息がダメになったってこと?体力の限界?
この失敗は認知症のせいなのか、実はよくわからなかったです。
イドゥンが本気で心配しているのが救い。
彼は前の公演の時も、ひとりだけ家族が来てなかったでしょ。

ハラボジの10時間チャレンジで、
「クラシックなんか酒がまずくなる」って言われて
カン・マエは耐えられなかったわけだけど、やっぱり過去に
何かあると思うのよねー。貧しかったみたいだしさ。
第九のジンクスも気になる……。
「私自身が魔よけです」って笑ってしまいましたが。
確かに、仁王像のような風貌だし、悪魔も逃げ出す厳しい指揮者だもんね。

でもね、先生。
先生は愛されていますよ。
元団員たち、さすがに研究団員にまでならなかった人達だって、
必死になってあの公演のために先生についていったんですよ。
音楽を通じて、先生の真心に触れた人は、先生を愛しています。
先生を怖がりながらも、先生についてくる人々は、先生を愛しています。
あんな、プロだって言ってプライドばっかり高い人達なんか
ほっとけばいいじゃないですか……。

そいで先生、いつまであのお家に住むんですか?
ステキなお家なんだけど、家主がどうしてるか時々心配です。

ルミは年齢のわりには(25歳設定?)幼いような気がして、
特に恋愛関係には鈍すぎてちょっと腹立つ時がありますよ。
雰囲気に流されがちなのは性格だとは思うが……。

バイオリンのボウイングという話がありましたね。
私、知らなかったのですが、弓の上げ下げはコンマスが
指示して全員合わせているんですね。
弓を押しても引いても鳴る楽器だからそうしないとあわないのね。
そしてあわせないと指揮者にとっては耳障りなんですねー。
すごい世界だー。
なんかクラシックに詳しい人の解説入りで観たいわ~。



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